換金そして帰宅
祝週間90位!
「さて、地上に戻ってきたことですし、換金に行きましょうか。初めて行くので少し緊張しますね」
「そんなに緊張しなくてもいいだろ、資源を売るだけなんだからよ」
「そういうものですかね」
「そういうもんだ」
2人は2階に上がり買取部署に向かい受付番号を受け取った
「17番ですね、今は……14番なので10分も掛からないですね」
「なら、今の内に分け前決めておくか、俺は5:5でいい思うが」
「いぇ、昨日迷惑かけましたので、8:2でお願いします。8は黒鬼さんで」
「いや、俺が無理やりに近い形で付き合わせたんだ、せめてでも半分は受け取ってくれ」
「頑固ですね、ですがなっとk『17番の受付番号をお持ちの方、受付まで来てください』
「むー」
「そんなにむくれるな、行くぞ」
「むーーー!!」
受付に向かうと
「お待たせしました、換金ですね。資源の提出お願いします」
「はいよ」
パンパンになったカバンを受付に置くと
ドン!
「……はい?」
「これ、全部頼むわ」
「か、かしこまりました、しばらくお待ちいただけますか?」
「了解だ、ほら桜井、いつまでむくれているんだ席に行くぞ」
「むーー!」プイッ
無視された黒鬼は溟を引き摺り席まで移動し
「分かった、分かった。8:2だな。それでいいんだろ?」
「ようやく分かってくれましたか」
「お前が頑固なのはよーく分かった」
「む、嫌な言い方ですね。わたしは正当な割り振りをしています」
「ったく、どこが正当なんだよ」
「何か言いましたか」
「いや、何も」
『お待たせしています、17番の受付番号の方、受付までお願いします』
「ほら、行くぞ」
「はーい」
二人は再度受付まで移動した
「お待たせしました。資源の確認が終わりましたので、金額の確認お願いします。」
渡された紙を確認をすると
「五万か」
「高いのか安いのか分からないですね。内訳教えてもらってもいいですか?」
「はい、今回の内訳は、兎の肉が100g500円ですお持ちになられたのが10kgなので5万です。兎の角は今の所使い道がない為換金出来ません。まぁ、ゴミですね。その代り兎の肉は自衛隊の携帯食料となっているのと、まだそこまでの数が確保できていないので金額は高くなっています」
「てことは、この金額のほとんどが肉って訳か」
「角がゴミですか。んー、あのー、その角なんですけど、それ武器になりませんか?」
溟が角の利用価値を説明する
「その角なんですけど、意外と鋭いじゃないですか、槍なんかどうでしょうか。わざわざスコップやナイフで近距離で倒さなくても、その角を使った槍でしたら中距離で倒すことが可能だと思うのです。二階層の魔物ですし割と落としますから、自衛隊の方と協力したら数は確保できませんか?」
溟が説明し終わると受付のスタッフが考え始め
「そうですね、確かに利用価値が出てきますし、数も溢れるほどあるので武器として安価で売れますし、怪我する確率も下がる。分かりました、上と相談します。また後日結果をお知らせします。私、楠雫と申します。また何かありましたら私に相談してください。それと、金額の割り振りはどうしますか?」
「8:nモゴッ「5:5で頼む」
「モゴッ、モゴッ、ンーー!!」
「……いいのですか?」
「こうでもしねぇとな、意外と頑固なんだコイツ」
「ンンーー!!」ドン、ドン
「……殴られてますよ」
「大丈夫だ、これでも鍛えてるかrぶへっ!」
「ンンー!ンンー!」
「……大丈夫ですか?」
「すまないちょっと待ってくれ」
黒鬼は溟の口を塞いでた手を離すと
「ぷはっ! いきなりなにするn」
ぎゅっ
「んーーー!!!」
黒鬼は溟の顔を自身の胸に押し付け左腕で身動きが取れない様に溟の腕ごと体を密着させた
「すまない、またせたな」
「いぇ、面白いもの見せて頂きました。5:5ですね。現金で受け取りますか? それと口座に入れますか?」
「口座に入れてほしい」
「かしこまりました。では、許可証を預からせて頂きます」
黒鬼は自身の許可証と溟の許可証を楠に渡した
「はい、ありがとうございます。彼女さんの胸を触った事は見なかった事にしますね」
「彼女じゃないし、不可抗力だ」
「あら、まさか不純な関係? おねぇさんに教えなさいよ」
「いい加減怒るぞ」
「あら嫌だ、ジョーダンが通じない男は嫌われるわよっと。はい、許可証返すわ。二人の口座に二万五千円入れました。そろそろ彼女さん離さないと耳真っ赤よ、ほら、帰った。またのご利用お待ちしています」
楠のニヤニヤした顔を見ない様に、受付から離れた所で溟を解放した
「すまなかったな、無理やりで。こうでもしないと暴れると思ってな。あと、桜井の許可証返すぞ」
「……られた」ブツブツ
「あん?」
「また胸触られた。顔に胸を押し付けられた。強く抱きしめられた。無理やりされた。腕回された。初めてされた。抵抗できなかった。いい匂いだった」ブツブツ
「お、おい。しっかりしろ」
「っ!!」
肩をゆすると、溟が急に顔を上げると顔を真っ赤にして自身の許可証を奪い
「か、かえる!!」
と言い、走ってビルから出て行った
「なんだったんだあいつ」
ポンッ
「ん?」
「どんまい」
後ろを振り向くと楠がニヤつきながら腕を叩いていた
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ガチャ
「ん? 姉さんお帰り、どうした顔真っ赤にして、風邪でも引いたか?」
家に入ると廊下を歩いていた優に心配された
「寝る。優ちゃん、お母さんに夜ご飯いらないって伝えといて」
そう言い溟は早足で自室に入っていった
「おかしな姉さんだな」
優は疑問に思いながら、母に要件を伝えにリビングに向かった
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