表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン系女子はありですか?  作者: 神水無月
ダンジョン出現
22/31

二階層へ

4月7日


 溟は教室で俯いて悶々していた


(どうしましょう、黒鬼さんにどんな顔で挨拶したらいいのでしょうか。あんな脅迫まがいな事をして、怒っているでしょうね。というか、なんで私あんな事したのよ。痴女じゃん、変態じゃん)


 黒鬼家から帰宅後、自室に直行して悶えた後、夕食の箸も進まず心配そうな目で見られたが、気持ちを切り替えようと入浴してる優に突撃したり、寝ている優に忍び込んで起こさない様に起床したが全然気持ちが切り替わらなく、家を出て教室に着いてしまった。早い目に登校したので黒鬼はまだ来ていなかったのが幸いだった。


(む……胸、さわられましたし。)


「……い」


(誰にも触られたことないのに、これは責任とってもらうしかないのでは)


「……おい」


(取ってもらえなかったらどうしましょう。監禁でもしましょうか。証拠写真ありますし、どこか部屋を借りて……)


「おい! 桜井! いい加減起きろ!」

「は、はい! って黒鬼くんでしたか。おはようございます」

(あれ? 私何考えてたっけ?)

「あぁ、おはよう。早く席に着きたいから退いてくれ」

「すいません、すぐ退きますね」

 席を立ち、黒鬼が自分の席に座ると話しかけきた

「なぁ、桜井。今日の放課後少しだけダンジョン行かないか?」

「はい?別に構いませんが、どうかされましたか」

「【創剣】を試してみたいんだが」

「わかりました。では、放課後一緒に渋谷ダンジョンに行きましょう。あと……昨日の事なんですけど、怒ってます……よね」

「あぁ、怒ってる。だから俺のスキルの検証とレベル上げ付き合え。満足するまで帰さねぇからな」


ゾクッ

(あれ? なんか胸が熱い?)

「はい。許してもらえるように精一杯頑張ります」


(ん? なんか様子がおかしいが気にしなくてもいいか)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「さて、ダンジョンに来たはいいが、何処でやるんだ? 1階層は人数多いぞ?」

「2階層行きましょう。確か4階層までは自衛隊が作った地図が受付で貰えるみたいですし、魔物も角の生えた兎みたいですよ。ですから、1階層とあまり変わりません。2階層から下に行く人が少ないので今の内に進んで行きましょう」

「なら、4階層までの地図と魔物情報を貰いに行く前に、着替えようか」

「えぇ、そうですね、10分後に受付前でいいでしょうか?」

「OKだ、またあとでな」


 更衣室に向かうが

「あまり人がいませんね」


 更衣室を利用する人が少ないのかガラガラでありロッカーは有り余っていた。溟は人のいない奥に行き、アイテムボックスから服を取り出し着替え、受付に行くとすでに着替え終わっていた黒鬼がいた

「お、来たか。地図と情報は貰ったから行くか」

「了解しました。では地図を見ながら2階層に行きましょう」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「さて、二階層に着きましたが、誰もいませんね」

「そりゃそうだろ、此処に居る魔物は角兎だ。ただの兎に角が付いただけだが、それでも危険度は上がるからな。怪我する可能性も上がるってわけだ。だから、一階層の兎を倒してレベルを上げてから降りる事を推奨しているみたいだしな」

「……私たち、昨日2体しか倒してないのに降りているのは頭がおかしいって事ですね」

「……あまり無理せずに行こうな」

 しばらく歩くと、角兎が跳ねながら向かってきた

「【鑑定】」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホーンラビット

レベル:2

HP:20/20

MP:10/10

スキル

突進

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「黒鬼さん、兎を【鑑定】しました。レベル2でスキルは【突進】だけですが、角があるので当たらない様にしてください」

「了解した。【創剣】」


 黒鬼が創り出したのは一本の刀、鞘は無く刀身剥き出しである

角兎が黒鬼に気付き、突進してきたが余裕をもって避け、角兎の首を切り落とす


「お疲れ様です、便利ですねそのスキル」

「あぁ、MP1で大きさ・形自由に創り出せるからな。俺自身が解除しない限り存在し続けるんだ」

「羨ましいです、ある意味チートですよ」


 そう話している内に角兎は消え、何かを落としていた

「お、何か落ちてるなこれは……角か」

「角ですね、これも換金出来るのでしょうか? カバン持ってきているので入れておきますね」

「アイテムボックスだって十分チートだっつうの、カバンいらずじゃねぇか」

「普段使い出来ないのが不便ですけどね。あ、あとその刀貸してもらえませんか? スキルの検証したいのですが」

「構わねぇが、あぁ、【武器庫】か」


 黒鬼から受け取った刀を【武器庫】に入れようとするがピクリとも反応せず

「無理ですか、残念です」

「あぁ、でも俺の創った物を他者が持てるってことが分かっただけでも十分だ」

「そうですね、では次行きましょうか」


 地図を頼りに歩いていると2体の角兎を見つけた

「では、次は私がやらせてもらいます。【白楼】を使ってみたいので」

「おぅ、了解した」

 溟は【白楼】を取出し、未だに気付いていない角兎に銃口を向け2回発砲する



バァン!バァン!



「……おい、兎弾け飛んだぞ、明らかにオーバーキルじゃねぇか。絶対に人には撃つなよ」

「撃ちませんよ! 私だってこんな威力があるとは思っていませんでしたし!」

「わかってる。けどそれしばらく使うなよ? もしかしたら人がいたらめんどくさい事になりかねない」

「そうですね。了解しました。しばらくは【鉄】でいきます」


 溟は【白楼】を仕舞い代わりに【鉄】取出した

「あの2体も何か落としたので見に行きましょうか」


 兎がいた場所にいくとそこには肉が落ちていた

「兎のお肉ですか」

「意外と美味いぞ」

「私はいいです、あまり食べたいとは思わないので」

「そうか……美味いのにな」


 溟が持っていた袋に入れカバンにしまった

それから一時間ほど角兎を狩り続け、溟はレベル7に、黒鬼はレベル4まで上がり地上に戻った


誤字脱字ありましたら報告お願いします。

ブックマーク、総合評価、評価ポイント、レビュー、感想入れてもらえたら感謝です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ