ダンジョン探索
講習が終わり、受付で許可証を受け取ると
「ドックタグ? だっけ、軍人がつけてる」
「はい、ダンジョンに入る時は必要になるので必ず無くさない様にしてください。それ1つでうん十万しますから。あと、資源を手に入れましたら2階に買い取り部署ありますので、そちらに行かれましたら、お金と換金させていただきます。あと、隣の機械でタグを差し込んで頂きますと口座が開設され、カードと通帳が出てきます。お忘れなく」
「ナイフのレンタル料は?」
「ナイフの貸し出しは一回1000円となります、借りられますか?」
「いや、大丈夫です。ありがとうございました」
受付から離れて、機械に近づき口座を作る
「さて、行きましょうかかしらね」
ダンジョンの入口に行こうとすると後ろから
「おい」
「はい? って黒鬼くん!」
「やっぱり、桜井か・・・なんちゅう恰好しているんだ」
「え? 変ですか?」
黒鬼くんが私の体を見て
「いや、おかしくはないが、桜井が良いなら別にいい」
「そ、そう」
(なんだったんだろ?)
「桜井、今からダンジョンにいくのか?」
「うん、そうだけど」
「なら、一緒にいかねぇか?」
「別に大丈夫だけど、いいの?」
「俺からお願いしているんだが、ありがとよ、じゃあ行こうか」
黒鬼君と一緒にダンジョンに入っていく
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「結構明るいのですね」
「自衛隊の人が用意していたのだろ、というか桜井お前武器は」
「ん? あるよ、今は持ってないけど、そういう黒鬼くんは?」
「どういう事だ? まぁ、いいや。俺はナイフを借りた。元を取れるか分からないが」
「あるだけ十分じゃないですか、というか魔物いませんね」
「先に入っていた人が狩ったんだろ、もう少し歩こう」
「そうですね」
しばらく歩くと前に兎が現れた
(【鑑定】)
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ホワイトラビット
レベル:1
HP:10/10
MP:10/10
スキル
突進
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「黒鬼さん、兎さん来ましたよ」
「あぁ、いいのか俺からで」
「大丈夫ですよ、一思いにやっちゃってください」
黒鬼くんがナイフを構えると、兎が足に力をいれて跳んできた
(あれは【突進】ね)
黒鬼くんはナイフを逆手に構え、突進してきた兎の首を刎ねた
「愛玩動物を殺すのは心が痛いな」
「そのわりには抵抗なく殺してましたけど、というかナイフの使い方慣れてますね」
「まぁ、ちょっとな、資源は手に入らなかったが」
「ステータスは手に入れられましたか?」
「あぁ、手に入ったぞ、レベルが2で、職業が・・・無職!?」
「あぁ、無職なんですね、それ触ったら転職できますよ」
「まじかどれどれ・・・ほんとだ【短剣士】だな」
「職業は1つだけですか?」
「1つだけだな、それがどうした」
「でしたら、そのまま無職でいてください」
「……は? なんて?」
「ですから、無職のままでいてください」
「いやいやいやいや! なんでだよ!」
「いくらクラスメイトとはいえ詳しい事は言えませんね、ですが、職業を決めるには早すぎるますよ」
「なんで教えてくれない、というか、なぜ転職の事を知っている。桜井……おまえ何者だ?」
「そうですね、教えてほしかったら条件があります。その条件を飲んでくれましたら」
溟は自身の体を抱きしめるようにして
「私の事……教えてあげますよ」
「ぐっ!?……条件はなんだ」
「私とパーティを組んでください」
「なんでだ? もしそれを受け入れて俺や桜井にメリットはあるのか?」
「メリット? ありますよ。黒鬼くんは確実に戦い慣れてますよね。貴方と共に組んだら私も安心して強くなれるしあなたも強くなれる。どうですか?」
黒鬼君は少し考え
「まぁ、強くなれるのは良い事だが、わかった。条件を飲もう」
「取引成立ですね、此処では誰かに聞かれるか分からないので、どこか聞かれない所に移動しませんか?」
「俺は構わないが、桜井お前あいつ倒さなくてもいいのか?」
黒鬼くんが指をさした先に兎がいた
「そうですね、来たからには倒さないといけないですよね」
「お、おう、そうだよな」
「ちょっと待ってくださいね、【鉄】」
「は? 桜井何処から刀出した!?」
「ちょっと黙ってください……ね!!」
ザシュッ!
溟は突進してきた兎を真っ二つに切断して、落ちた赤い石を回収する
「【収納】、お待たせしました、場所はどうしましょう」
「お、おう、内容がなんか大事そうだから、俺の家はどうだ?個室があるから2人で話せるぞ」
「そうですね、喫茶店やカラオケですと聞かれる可能性ありますもんね。いいですね、行きましょう」
「お前、即決かよ。警戒心とかないのか?」
「いえ、警戒していますよ?ちゃんと対抗手段持っているので行くだけです」
「そっそうか、じゃあ今から行こうか」
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