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ダンジョン系女子はありですか?  作者: 神水無月
ダンジョン出現
15/31

初めてのプロローグ

3月31日 23時55分

東京

ガヤガヤ、イラッシャイマセー

「んっんっぷはぁ、せんぱーい明日で4月ですよー、また忙しくなるから飲まないとやってられないですよ!!」

「俺たちの仕事は、犯罪を犯した奴を捕まえるのが仕事だ。俺たちが休めるのは犯罪が無くなるか、定年退職した後だ」

「うへー、勘弁してくださいよー、そんなの一生休めないじゃないですか。あ、店員さーん、生1つー」

「ったく、飲みすぎるなよ」

「へーい」


23時56分

大阪

ガチャ

「失礼します、資料お持ちしました」

「ありがとさん。そこに置いといてくれへん。忙しいのにすまんなぁ」

「しかし、どうしたのですか?突然新しい事業を東京で立ち上げるなんて、まだ何も決まってないのでしょう」

「そうなんよ、まだ決まってあらへん。けどなぁ、なんかこう、金になりそうな匂いがぷんぷんしてなぁ」

「は、はぁ? そうですか。でも無理はなさらない様にしてくださいね。あなたも一応女性なんですから」

「なに、喧嘩売ってんの?いい値で買うで」


23時57分

あるカクテルバー

カランコロン

「ありがとうございましたぁ、またきてくださいねぇ」

「ふぅ、今日はこれでは閉店ね。しかし、嫌な夜空ねぇ、星ひとつも見えやしないわぁ」

「早く帰って、寝るのが一番ね」

「さて、片づけしましょうかねぇ」


23時58分

路地裏

バキッ、ドカッ

「ひいいぃぃ、た、たすけてくれぇぇぇ」

「おい、お前どこの組に手ぇ出したか分かってるのか」

「お、俺は立花組の一員だぞ!おまえこそ分かってるんだよなぁ」

「知ってるぞ?薬物売買、売春、詐欺、色々やってるからなぁ、調べたら直ぐにわかったよ」

「なっ!お前、何もんだ!」

「俺か?俺は、黒鬼組の者だ」

「黒鬼組!?思い出した、おまえh」バキッ

「うるさい、眠ってろ」

「終わりましたか、若頭。もうすぐ高校入学なのであまりヤンチャはしない方が良いですよ」

「わかってる。さすがに目に余ったから潰しただけの事だ。しばらくは大人しくしているだろう。帰るぞ」


23時59分

ある屋敷

「ねぇ、セバス、私何時になったら歩けるようになるのかしらね」

「お嬢様、それは」

「わかってる、もう歩けない事も。でも歩いてみたい、この足で学校っていう所に行きたいの。友達を作って、一緒に遊びたい。お出かけしたい。あと、恋っていうのもしてみたいわね」

「でもね、叶わないって事は分かってる。夢くらい見てもいいでしょ」

「そうですね、でも私は願っております。お嬢様が歩けるようになるのを」

「ふふ、ありがとうセバス。そろそろ寝るわ。お話してたら眠くなっちゃった」

「かしこまりました、それではお嬢様、良い夢を」




0時00分


ゴーン、ゴーン、ゴーン


それは突然世界中に鳴り響いた

『始めまして、人類の皆さん。私はこの世界を管理している神です。この世界はこのまま行くと滅びます。その為、救済処置として我々はこの世界にダンジョンを設置します。ダンジョンは資源が豊富です。未知の鉱石、どんな病気でも治る、どのように使うかは皆様次第です。あと、いくつかのダンジョンの奥に神が滞在しています。神の暇潰しなので相手してあげて下さい。それではこれで失礼します。人類の繁栄に期待してますよ』


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