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目覚まし時計の音は鳴り響く

「わぁ、クロちゃん可愛い」


「クゥーン」


 僕は久々に実家に帰っていた。結衣と僕は挨拶の為、家から飛び出す。結衣の親御さんは快く僕を受け入れてくれて結婚を認めてくれた。悠真くんなら結衣を任せきれるなんて言われた時は嬉しかった。義父とは酒を呑んで結衣さんの昔のアルバムを肴に一晩中語り合った。愛されてるって実感する。全然怖い人じゃなくて優しかった、僕は結衣に脅されていたと思う。そして、結衣も幸せそうなので良かった……で、次は僕の番。


 数年ぶりに家に帰った僕は女の人を連れていて、両親共に驚いていた。帰るとしか伝えてなくて……ちょっとしたサプライズだ! 結衣は保育士という仕事柄もあり、他人との付き合いにも慣れていてとても気に入られていると思う。何より、母さんが一番の驚いていた。


「もー、悠真! お客さんが居るなら言ってよもー。大したもの用意してないんだから! ちょっとお買い物に行ってくるわね」


「あ、私もお手伝いしますよ」


 そして、結衣は母さんと近くのスーパーに出かけて行った。帰ってくる頃には仲良く雑談しながら――僕の昔話をしながら花を咲かせている。仕事から帰ってきた父さんも驚いていたけど、いらっしゃいと優しく声を掛けてくれた。庭にいるクロは結衣と出会った当初は警戒していたが、僕と結衣の様子を観察して警戒を解いている。今ではお腹を晒しながら気持ちよさそうに撫でられていた。


「ハスキーだよね? もしかして黒っぽいからクロ?」


「白い部分が多かったらシロになっていただろうな」


「あはは。悠真くんが決めたの?」


「そ、そうだけど……」


「あはは、悠真くんらしいね」


 僕らしいのか……あ、単純って事か。クロも気に入ったのか尻尾がぶるんぶるんと高速回転している。


「あ、結衣もお手伝いに行ってくるね」


 母さんの戦場に結衣が挑んでいた。うちの台所は母さんの物で父も入ることが許されていないが遠目に見ても楽しそうに料理をしている。こんな田舎に帰ってくる日が来るなんて……それに、嫁を連れて。


「クロにも会いたかったぞー」


 僕が声を掛けると目の前でお座りする。頭を撫でると気持ちよさそうに僕の掌に顔を擦り付けてくる。可愛いなこいつ。暫くするとご飯だよーって声が実家に響いて家族四人で食卓を囲む。いつも以上に豪華で楽しく過ごしていた。食い終わると父さんがやっと結婚か……と呟いて一安心している様子。結衣の事も受け入れてくれて僕は幸せだ。


「へぇー、ここが悠真の子供部屋かぁ」


「懐かしいなぁ。勉強もそこそこ。部活もそこそこな普通の男の子だよ」


「漫画とかも沢山あるね。アニメとか好きそう」


 社会人になってからは見る機会が減っていたなぁ。今は長期で休みを取ってるしアニメを見る休日も悪くない。


「結衣は興味ある?」


「悠真くんと一緒に見たら楽しそう」


「今度一緒に見ようね。小さな頃は父さんと釣りとかして遊んでいたなぁ」


 棚に飾っている子供用の小さな釣り竿を見て懐かしく思う。


「結衣も釣り出来るかな?」


「餌が虫とかなんだけど……触れる?」


「……遠慮しておきます」


 賢明な判断だった。結衣は虫が苦手で、保育園のちびっこが面白がってバッタとかお披露目に来ると悲鳴をあげるらしい。僕はいつの日か行った動物園のゴリラを思い出していた。


「今日はちゃんと寝れるかな。悠真くんのご実家で少し緊張気味な結衣です」


「大丈夫。すぐ寝れるよ」


 日が落ちて周りは暗い。田舎だけあって街頭も少なく畑が周りにあり見通しは悪い。真っ暗になるので夜は車でしか出掛けない。なので、僕達は寝る支度をする。布団を敷いて結衣と二人で寝る準備完了だ。


 すると、クロが吠えていた。ワンワンと威嚇する声が気になる。その後に、ピンポーンと呼び鈴が鳴らされて母さんが代わりに出てと言うので僕が玄関に向かう。


「結衣はゆっくりしてて」


「分かりました!」


 サンダルを履いて玄関がカラカラと乾いた音を立てて開く。玄関先の電気を付けると目の前には見覚えのある人物が立っていた。


 髪の毛が金髪でボブカットの似合う彼女はフリルネックブラウスに春色のロングスカートに身を包み佇んでいた。


「あ、悠真だ」


 僕が一番聞きたくない声色で、僕が一番会いたくない人が目の前にいる。すっかり彼女の事は頭から抜けていた。


 ジリリリリリと耳障りな幻聴が鳴り響く。


 僕の幼馴染は……呪いだ。

完結までお付き合い頂きありがとうございます。


あとあと、終わる前に評価してくれた方ありがとうございます!大好きっ!

★が増えて嬉しいです。ありがとね。


此処まで読んでくれた人は評価を是非! お願い致します。

評価の仕方が分かりやすくなってますよね。いいですね。

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★1でも嬉しいですし★5でも嬉しいのです。


縁あってお越し頂けた方。ありがとうございました。


『宣伝』

タイトル:

『大っ嫌いな幼馴染がゾンビに噛まれて隔離されてやんの……え?俺も?』

今さっき新着投稿しました。03月05日


パニックゾンビ物です。

興味のある方は是非!ブックマークをお願いします。書き溜めはありません。

幼馴染におしっこさせたい欲望が強い作品となるかもしれません笑

応援してくれると捗ります。


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