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ワールドレコード〜勇者と魔王〜  作者: 大沢たくや
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進軍


魔族の襲撃が行われる二日前


ライン山脈から二番目に近いとされている魔族の国オーロ・オール。

広大な土地がありながら、その土地のほとんどが手付かずのままであり、国と呼んで良いのか疑問に思うくらい発展していない。

そのためか、この国の住人はほとんどいない。

いくつか点々とある家屋も移住して来た者が建てた物である。

そんな中、領土の中心に城とは呼ぶには少し小さな建物がある。

建物の中は外とは別世界が広がっていた。

金などの宝石で内装されており、目がチカチカする。

その中を黒いフード付きのローブに身を包む美女が歩いていた。

美人は建物の一番奥の扉を開ける。

またしても部屋の中は金などの宝石でいっぱいである。

この建物の主人が声を出す。


「むむむ?なん用でふかな?新たな魔王」


この国の領主であり、ここの主人である魔王マモンは黒いローブの隙間から見える胸に目がいく。


でかい


「あら、金欲の他にも性欲もお有りなのですか?」


その言葉を聞き、慌てて目を逸らしながら、指にはめてある指輪を触る。


「ご冗談ですよ。見られる分には問題ありません。ただ、視線には敏感なもので」

「そ、そうでござるか」

「話が逸れてしまいましたね。用件の事ですが、貴方に協力して欲しい事がありまして」

「き、協力?」

「ええ、人間の国に侵攻したいのです」


侵攻……?


「ま、待っ待つでござる……侵攻でふかな?取られた領土を取り返すのが先ではないのでふかな?」

「領土など興味がありません。貴方もそうでしょう?」


たしかにオデも領土には興味がない

だからこれだけの土地がありながら何もしてない

自分の居場所さえあればいい

でも……


「でふが、避難民はどうするつもりでふかな?大事な民ーー」

「人間はやりすぎました。だから、滅ぼす時が来ただけです」


魔王マモンの目線が泳ぐ。


「い、いや……でふがな……」

「まだ人間に情があるのですか?」

「な、何の事でふかな?」

「私は貴方の事を知っています」


普段から相手の目を見て話す事が苦手だった魔王マモンであったが、この時だけは相手の目を吸い込まれるように見てしまう。

透き通る青い目がそこにはあった。



魔王マモンは背後からの視線を気にしながら、建物の外に出る。


会議以来の外出であるな……


外は青空が広がる晴天であった。


いつになっても太陽の光は好きになれないでふな……

昔よりさらに嫌いになったと思う


魔王マモンの後ろを着いて歩くアリシリアは口を開く。


「では、作戦通りにお願いしますね」


そう残すと、アリシリアはどこかへ飛んでいく。


作戦でふか……

そして本当に何者?

空を飛べるとは……

元は上位の悪魔でふか?

悪魔は空中を移動すると聞いた事があるような……ないような……


魔王マモンは疑念を抱きながらも妖術を発動させる。


「妖術 魔物召喚」


名前の通り、魔物の召喚ができる妖術である。

ただし、召喚できる魔物の種類は限られている。

地面から生えるように多くのゴブリンとオーガが現れる。


オデが召喚できる魔物はゴブリン系統

コスパは良く、効率厨のオデの評価は高い

本当はもっとかっこいい魔物を召喚したかったのだが、贅沢は言ってられないでふ……


さらに魔王マモンの持つアビリティも発動する。


アビリティ 上位強化

このアビリティは召喚した魔物を強くさせる事ができる。

しかし、全ての召喚した魔物に適用される事はない。

適用される数は完全にランダムである。


相変わらず、このアビリティはガチャでふな……

今回はSRと言ったところでふかな


総勢1000体ほどのゴブリンとオーガを召喚したが、その内の100体ほどしか強化されなかった。


作戦通りに魔物を召喚したが、本当にこれで良かったのだろうか


魔王マモンは首を横に振る。


いや、オデに選択の余地はないでふ

引き受けた以上、やるしかない

それに好機と言えば好機ではある

ニンゲンか……


魔王マモンは召喚した魔物に思念伝達をする。


『ライン山脈を超え、ニンゲンの国へ侵攻せよ』


その命を受けた魔物達はぞろぞろと移動を始めてた。


かっこよく命令をしたが、ゴブリンやオーガは知能が低く、命令の一部しか実行できない

魔物の位置などは把握できるため、その都度に命令を下せばいい

とりあえず、ライン山脈には向かうであろう


魔王マモンは召喚した魔物と共にライン山脈の方へ進軍を始めた。


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