小説を読んだ事が無い人が小説を書くと、苦しむ事になるというお話
書こうとした切っ掛けは、とあるなろう小説を数千文字程度読んで「面白い! 私にも書けそう!」という何の根拠もない勢いだけでした。
勢いでプロットらしき物を書き、勢いで書く。
現在43万文字の長編がソレなのですが、始めた当初は「10万文字くらいで終わるだろ……」と思っていたら、なんと100万文字以上書いても終わらない事が判明してしまったのです。
それはまずいなと思い、短編と14万文字の中編を投稿しました。
正直、メッチャ辛かったです。
書いてて楽しかったという感情と、これで正しいのか、自分の文章はどうなっているのか、何点なのか、改善点は何処なのか、何が悪いのか、何が良いのか。
……etcな感情が、湯水のように湧き出てきておりました。
そもそも小説をまともに読んでない人間に「正解」が分かるはずがありません。
正解が分からないのに、ただひたすら書いてても文章が上手くなっているかどうかすら分かりません。
完全に独学っぽくなっているので、変な方向に文章力が引きずられている可能性もあります。
それでも、小説が読めない。
私は基本的に、BlogやTwitter、漫画、ニュース記事や技術書は読むのは好きなんです。
だけども、小説が読めない。ラノベが読めない。まったく、読めない。
開幕に女神が「間違えて殺してしまいました!」とか言い出してチート能力を渡す展開を見ると「いや別に放置でいいだろ…… なんでわざわざ世話するんだよ……」とか思ってしまいますし、ハーレム展開になると「いやそれだけで惚れるとかおかしいだろ」とか「よく名前覚えられるな」とか、よく分からないツッコミと共に右上の×マークを押してしまうんです。
それだけじゃなくて、自分の気に喰わないシーンがいくつかあると、閉じてしまう。
たぶん小説家に一番向いてない性格なんだと思います。
なのに、小説を書いてしまった。何故か、書いてしまった。
中途半端な覚悟で書いてしまうと、辛いですよ。
ブックマークは気になるし、点数も気になる。
一度気にしてしまえば、更新する度に気になってしまう。
更新しないと読者が離れると思い、無理にでも書く。
無理に書いたものだから、自分の中でのクオリティに自信が無くなる。
そのうち
「別に書かなくてもいいんじゃないか」
「別の人が、もっと素晴らしい作品を書いてくれるよ」
「そもそもなんでこんな苦しい思いをしなければならないんだい?」
……という、悪魔のささやきが聞こえ始まる。
そんな状況で書いているものだから、何が正しいのか分からなくなる。
とりあえず、更新はする。
だけども、反応は無い。
PVをそこそこあるけど、反応が無い。
反応が有っても、怖い。
「新着の感想があります!」という文字に、怯える。
何故怯えるかって、自分の作品に自信を持てていないから。だから、怯える。
怯えながら、何故か書き続ける。
理由は分からない。
一度やり始めたら最後までやり通さないと気が済まない性格でもなければ、完璧主義って訳でもない。
私達の生活している現実世界だって、誰かの作品の世界かもしれない。
蝶の夢かもしれない。
宇宙人の飼育小屋の中かもしれない。
故に、この作品をエタったら、登場人物たちは死んでしまう。
助けて、続きを書いて、私達を見放さないでと呟いているように聞こえてしまう。
だから、書く。
日常生活に支障が出るから、仕方なく書く。
時々物凄く楽しい時があるけど、基本は苦しい。だけど、書く。
これらの現象は、別に小説を大量に読んでいる人にだって現れる症状なのかもしれない。
だけども、私は小説を読んでいない人間だ。
読んでいる人の気持ちなんて、分かるはずがない。
◇◇◇◇◇
そんな感情になったので、共感を得ようとそんな感じのキーワードでなろうに検索をかけても「小説を全然読んでないけど小説書いてるよ~」ってエッセイが見つからなかったので、書こうと思った次第です。
何が伝えたかったのか、なんとも分からないというか、結局何も伝えなくても良かったのかもしれない。
ただ、小説を読まないけど書きたい! って思う人は、結構苦労するよって事。
それでも、きっと勢いで40万文字以上はなんとなくかけるよって事。
そして、14万文字程度の物語なら無理矢理にでも完結できるよという事をお伝えしたかった。
小説の質はお察しとなりますが。
小説が上手に書くには、小説を読まなければなりません。
だけども、別に上手くなる必要性はない!
私は小説を書いてる訳じゃない!
自分の妄想とか、そんな感じのをメモ帳に書いて公開しているだけなんだ!
……ってな感じで、乗り切る事もできます。
辛い道のりですが、小説らしき物を書き上げるだけならば、小説を読む必要性はないのです。
そんな感じで書いている「僕と魔王の復讐協定」を、是非よろしくお願いいたします。
と、隙あらば宣伝をして〆にしたいと思います。