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勇者じゃねえって何万回言えば分かるんだよジジイども!!


「だりゃああああああああああああ!」


 ズシャアアアアアアアン!


「でぃやあああああああああああああ!」


 ゴバアアアアアアアアアン!


「どりゃああああああああああああああ!」


 バキドカドガアアアアアアアアアアン!


『ゴブウウウウウウウウウウウウウウ!』


 オレの素手の攻撃を受けて次々と消えていくゴブリンども。


 十分もしないうちに全滅させてやったぜ。


「ぜっ…ぜっ……ぜっ……! ど、どうだ、これで文句ねえだろ!?」


 村人たちを見る。


 が、奴らは驚いた顔で、


「ゆ、勇者さま……」


「勇者様が……」


「なんだかすごく下品になってしまった!」


「ほっとけ!」


「でも逆にイイ!」


「いいのかよ!?」


 つーかさっきと同じヤツじゃねえか。イイとか言ってるヤツ……。


「とにかく、モンスターどもはぶっ倒したんだ! これでもうオレに用はねえだろ!? さっさと元の世界に戻しやがれ!」


「は? 元の世界?」


「何を言っておるんじゃ、勇者さまは」


 そ、そういやそうだった。


 オレをこの世界に予備やがったのはあのくそ女勇者だった。


 なら――


「あのクソ女勇者はどこだ!?」


「そこです」


 全員が一斉に指さした。


 オレを。


「じゃなくて! あのクソ女勇者のことだよ!」


「だから、そこ」


 またも全員がオレを指差す。


「違ううううううううううう!」


「うーむ、どうやら勇者さまは戦いの疲れで混乱しておるようじゃ」


「町長の屋敷に泊めてあげたらどうですか?」


「おおっ、そうじゃな。それでは勇者さま、わしの屋敷にどうぞ」


「は? いや、ちょっと待て! 屋敷とかそんなのいいから、あの女を呼び出してくれって!」


「さあこっちですぞ勇者さま! わっしょい!」


「わっしょい! わっしょい!」


「どわ! 担ぎ上げるんじゃねえ! オレは神輿か!? だああああ下ろせえええ!」


「いやー、勇者さまは元気がいいのー!」


「いいのーじゃねえ! 降ろせぇ!」


「でもそこがイイ!」


「お前は黙ってろぉ!」


 ジタバタと暴れてみたものの、無意味だった。


オレはごついおっさんたちにかつぎ上げられたまま町長の屋敷へと運ばれていった。


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