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ぱじゃまパーティー

怪盗キッドさんよりリクエストです


ひなみとシア(+α可)で女子会を希望します。お泊まり会も良いな(≧∇≦)


ということで、ぱじゃまパーティー@女の子


リクエストありがとうございます!

 この異世界〈レティスリール〉にきてから2年以上。わりと平和に過ごしています。



 日本での私は、花のためにバイト三昧。

 大学は行っていたけれど、友達と外で遊んだりすることはあまりなかったなと思う。

 今はポイントを集めるっていう役割があるけれど、もう少し……日本でてきなかったこともやってみたいなぁ。と、そう思うのです。





「……ということで、シアちゃん遊ぼう?」

「ひなみさん! もちろんですわ! ぜひ家にきてください。実は、貴族女性の間ではやっていることがあって。ひなみさんに声をかけようと思っていたんです」

「はやってること?」



 どこの世界にも女性の流行はあるんだなと思いつつ、シアちゃんからそれがぱじゃまパーティーだということを聞かされた。

 それはいわゆる、女子会的な……?



「すごい楽しそう! やりたい!」

「ひなみさんならそう言ってくれると思ってました!」



 きゃっきゃしながらシアちゃんとしばらく話をして、通信を切る。

 これは携帯電話のような魔道具で、街中くらいの範囲であれば通信をすることができるコンパクトなのです。

 乙女のときめきアイテムです。

 私はイクルに今夜はシアちゃんのところに泊まる旨を伝えて、さっそく準備にとりかかった。







 ◇ ◇ ◇



「そんなわけで!」

「ぱじゃまパーティー!」

『私まで呼んでいただいて、ありがとうございます。とっても嬉しいです!』



 そんなわけで、現在夜8時。お風呂も入って戦う準備は万端です。

 メンバーは、私、シアちゃん、それからロロの妹のモモちゃん。

 こげ茶っぽい髪の私、赤い髪のシアちゃん、ピンク色のスライムのモモちゃん。なんだか微妙にグラデーションちっくで笑ってしまう。

 大きいシアちゃんのベッドに寝転がって、話すのはやっぱり恋話や女の子のお話。




「『ひなみさんって、好きな人は?』」



 見事に2人がはもった。

 なぜ最初のターゲットが私なのか疑問に思いつつも、ちょっと赤くなってしまう。



『やっぱりイクルさん?』

「確かに、素敵ですもんね。でも、私としてはお兄様もオススメなんですけど」

『お兄様って、先ほどお会いしたアルフレッド様ですよね。勇者パーティーに所属する、絶㷔の魔術師! ですよね』

「はい。自慢のお兄様です! どうですか、ひなみさんっ」



 いや、どうですかって言われても。



「いやいや、私にはもったいないよ。それに、アルフレッドさんなら貴族の姫君とか……そういう人のほうが合いそうだけど」

「えぇぇ……そんなことないですよ。それに、ひなみさんがお兄様と結婚すれば私のお姉様です!」

『いいですねぇ〜!』

「でも、好きな人がいないなら……私としてはお兄様がいいと思うんですよね」



 確かにシアちゃんと姉妹なのは、毎日が楽しそうだなとは思うけれど。そこにアルフレッドさんの意思はあるの? と。

 そんな妹トークがなんだかとても可愛らしい。



『ひなみさんは、ずばり好きな人や気になるかたはいないんですか?』

「えっ……えと、うーんと」

「あ、ひなみさんってば顔が真っ赤ですよ! 誰ですか⁉︎」



 あーもうっ‼︎

 いないのか、と。そう気かれて真っ先に思い浮かんだ1人の男性(ひと)

 とたんに頬が熱をもって、心臓がきゅんとなった気がした。



「い、いるにはいるけど……内緒。恥ずかしいから」

「えええっ! すっごく気になります!」

『私の知ってる人ですか?』

「もう、内緒だよ、内緒っ! そういうシアちゃんとモモちゃんはどうなのっ」



 だめだめ! 恥ずかしくて無理です!

 2人にも聞いてみるが、どうなんだろうか。シアちゃんには婚約者がいるみたいだけど、教えてくれるだろうか。



『私は幼なじみのスライムが気になるんですよ! でも、上手くアプローチできなくて』

「私は婚約者がいるけど、好きではないですし……モモちゃん、そこ詳しくお願いします!」



 シアちゃんの言葉が気になったけれど、どうやらその話はお預けのようで。

 そうか、シアちゃんは婚約者のことが好きじゃないんだ。今度ゆっくり時間を取って聞いてみようかな。でも、余計なお世話……かなぁ。



『その……私より年上なんですけど、すごく格好いいんですっ! でも、私は妹のようにしか思ってもらえていないみたいで』

「妹ポジション! だったら、おしゃれをして意識を向けさせるのはどうでしょう。可愛いリボンのアクセサリーがあるんです。あ、これです!」

「わ、可愛いね」



 サイドテーブルをごそごそあさって、シアちゃんがリボンの可愛らしいブローチを取り出した。

 それをモモちゃんに……あ、普通に付くんだ。粘着的な? まぁ、無事に付けることができた。



「わ、モモちゃん可愛いよっ!」

「とっても! プレゼントしますから、その彼に見せてあげてください」

『ええぇぇ、そんな、恥ずかしいです……でも、ありがとうございます!』



 ぴょんとベッドで跳ねて、モモちゃんが嬉しいということをアピールしてくれる。

 なんだかこっちまで嬉しくなってしまって、これはこの恋を最後まで見守らなければっ!

 いいなぁ、可愛いなぁ。

 私も……いや、私のことは考えるのはよそう。今を精一杯生きるのですよ。



「私とひなみさんは、こっそり後ろから結果を覗きましょう!」

「ちょ、シアちゃんそこはぐっと我慢してお留守番しないと! モモちゃんが気にしちゃうよ」

『恥ずかしいです〜』

「じゃあ……結果報告のぱじゃまパーティーもしなくちゃですね!」



 あ、それは名案!

 上手くいくといいなぁと思いながら、私たち3人の夜はまだまだ終わりそうにない。



 一番最初に寝たのは……私でした。

投稿直前でまろを入れ忘れたことに気付きましたごめんなさい。

まろ本当ごめん、素で忘れました……



イクル「えぇと、アルフレッド様? 何かご用意ですか?」

アルフレッド「いや、シアが男子会をしてこいというので遊びに来たんだが……」

イクル「…………どうぞ」

まろ「忘れさられたのでまぜてください(涙)」

アルフレッド「…………あ、あぁ」

イクル「…………(はぁ)」

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