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可愛いひなみ

藤峰 ゆきさん

よりリクエスト頂きました。


神様視点でまたひなみちゃんについてデレデレデレ甘なお話


やばい神様きもいですが大丈夫ですか!??

私は結構好きなんですけど、そろそろ皆さんにドン引きされるのではと少し不安です。笑


リクエストありがとうございました!

 視点:リグリス



 今日もひなは可愛いかった。

 交換日記を書いて、布団に入って、前に俺が用意してあげた一般常識が書いてある本を読んでいる。

 と、思えば。疲れたのかそのまま寝てしまった。



「夜更かしなんてしないで、明日読めばいいのに……可愛いなぁ」



 俺がパチンと指を鳴らせば、ひなの部屋に灯っていた明かりが消える。

 やっぱり寝るときは暗闇のほうがいいだろうからね。ころんと小さく寝返りを打って、夢心地のようだ。

 それはそうと、明日はどうしようか。編み込みじゃなくて、お団子ヘアーとか?



「うーん…… ひなの髪は黒に近いから、あんまり派手な髪型は微妙かな」



 買ってきたヘアカタログをぱらぱらとめくって、ひなに似合いそうな髪型を探していく。というか、この手の雑誌はモデルが茶髪だから参考にしにくいんだよね。

 ひなにあげた指輪をリボンにするさいに、可愛い髪型に……とは思うのだけれども、なかなかにヘアアレンジというものは難しい。今も雑誌とにらめっこをしながらひなに似合う髪型を探す。

 綺麗なストレートだから、変にこったアレンジはちょっと。かといってそのままというのもちょっと。いっそカールにしてしまうのはどうだろうか?

 まぁ、ちょっとずつ試していこう。





『なななななっ! お、お団子になった……!!』



 朝、ひなが起きて変化したリボンに驚きの声をあげた。

 可愛いなぁと思いつつ、ひなを見る。頭の上に大きなお団子を1つ作り、リボンで可愛くまとめてある。首元から少しだけ髪をたらせば、ちょっとだけ色気もアップかな?

 あわあわと鏡を見ているひなが可愛くて、少しいたずら心が芽生えた。せっかく可愛いお団子ヘアなんだから、洋服も可愛くしてあげないといけないよね。



「ひなの洋服タンスの中身を変更してっと……」



 うんうん、いい感じかもしれない。

 洋服タンスの中には、ロングスカートに、可愛いニットを入れておいた。ちょうど雑誌のモデルが着ているのと似ているかな?



『あっ! 洋服の中身がかわってる……! これを着ろっていうこと……?』



 きょとんと首を傾げるひなが可愛い。とても可愛い。

 そうそう、それを着て欲しいんだよね。さすがひな、わかってるね。

 …………あっ! さすがに着替えを見るのはよくないよね。可愛いひなの姿はいったんお預けにして、少しは神様らしい仕事もしておこうかな。今のうちにね。



「さて。ひなが着替えている間にちょっとだけ頑張ろうかなー」



 闇よりも深く暗い、自分が立っている空間に手をかざせば足下に大きな光の渦が現れる。

 そう、これは……新しい星だ。生命体はまだいないけれど、水と空気があるからそのうち何かしらの生物が産まれるだろう。そこに少し手を加えて、理想の形を築いていく。

 きっと豊かな星になるだろう球体に、そっと風を吹かせる。そしてその風に種をのせ、星へと飛ばしていく。あぁ、なんて簡単にことが運ぶのか。とはいえ、こういったことが出来る俺のような存在なんて稀ではあるのだけれど。

 そんなことを思いながら星を見ていれば、耳にひなの声が届いた。



『むむっ! 私にはちょっと可愛すぎるのではないだろうか……?』



「あ、やっぱり可愛い」



 着替え終わったようで、鏡の前でくるくると回るひな。そのはずみでスカートがふわっと広がり、お姫様みたいになっている。ひなもそれが気に入ったのか、少しの間くるくると回っていた。



「本当、可愛いなぁ。そうだ、写真撮っておこうっと」



 減る物ではないし、いいものは写真におさめるべきだよね。

 あとで花ちゃんにでも届けてあげようと思いつつ、明日の髪型はどうしようかなと考える。新しい雑誌を買ってきて参考にしてみようかな。今度は、ヘアカタログよりもファッション雑誌がいいかもしれない。

 ひなが近くにいないのは寂しいけど、これはこれで幸せと言える……かな?

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