番外編 青龍 -5
あれから何日経ったのだろう――
何をする気にもなれず、ただ家に閉じこもっていた。
「…………」
もしかすると、りんねはもう……
部屋を見渡すと、りんねと過ごした日々が思い浮かんでくる。
「…………」
外に出よう……
ふらふらと歩き、扉を開ける。太陽がまぶしい。
何か目的があるわけじゃない。ただ、家の中に残っているりんねの面影から逃げたかった。
なのに……
「…………」
この道にも、あの店にも、りんねとの思い出がいっぱいで……涙が出そうだった……
この道の先にある、曲がり角を行く人影があった。
小柄で、金髪――
「……りんね……!!」
おれはとっさに走り出した。
りんねがうろついてるわけがない――
頭のどこかでそう思いながらも、さっきちらっと見えた金髪の少女を探す。
うろうろしているうち、クロスアークの建物のまえに来ていた。
「………」
たしか一階は誰でも入れたはず……
クロスアーク本部の中に入るなり、きょろきょろする。
初めて来たので物珍しいというのもあるが、さっきの少女を探すのが目的だ。
すると、二階に同一人物と思われる少女を見つけた。
「りんねっ!」
名前を呼びながら階段を駆け上がり……
「ここからは隊員以外立入禁止だよ」
途中で止められた。
「いや、おれの姉がっ!」
「家族の人でもダメだ」
二階を見る。すでに少女の姿はない。
「………」
おれは素直に引き下がった。




