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第二話 -21
薄暗い部屋――
クシナダは、1人で考え事をしていた。
「ん?何してんの?」
部屋のまえを通りかかったテマリアが、声をかける。
「……今日会ったあの少年、知っているような……」
「……気のせいじゃない?」
「そうでしょうか……」
「知っている人に似てるとか、そんなことよくあるでしょ」
「それは……まあ……。でも、思い出そうとすると頭痛が……」
「そんなことより、今日はよくも邪魔してくれたわね」
「邪魔?」
「あとちょっとで他の奴らも片づけられたのに」
「ああ。ですが、オロチ様がテマリアさんを連れてくるように、と」
「えっ!?聞いてないわよっ!」
「すみません、言い忘れてました」
「ちょっ…!もうっ!」
テマリアは何か文句言いたげだったが、まずはオロチのもとへと走った。
「……一応オロチに報告しておくか……」




