プロローグ
内容が思いのでギャグ多目を心がけてがんばります。
「………此処は?」
「おお…お目覚めか、我が友よ。
此処は魔王城。俺の…いや、俺達の根城だ」
数々の記憶がよみがえる。
「あの戦いから100年は過ぎた。」
目の前の男…我が最愛の友、またの名を『魔王』は語り続ける。
「お前が消えてから、俺は大変だったぞ…親愛なる友、『邪神』よ」
―――そう俺は、死にさえ逆らう革命者。またの名を『邪神』。
かつて、『伝説の勇者』と呼ばれた男。
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時は遡り、約100年前。
世界は二人の男とその配下によって地獄と化していた。
『魔王』と『邪神』を名乗り、一時期はわずか二人で世界の実に5分の4を手中に納めていたが、選ばれし勇者『レッジ』を筆頭とする騎士団によって滅ぼされたのだった。
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邪神が最期に遺した言葉は今でも石碑に刻まれている――
《『100年の時を越え、俺は必ず甦る。
次こそは、この腐りきった文明に終止符を打ってやる。
そして…………』
『俺は…いや、俺達は神に打ち勝つ!!』
その言葉を遺し、邪神は消えた。》
その石碑を見ながら少女は唄うように囁く
「邪神とは、よく言ったものですね…」
微かに哀しみを漂わせながら続ける。
「正しいはずなのに、誰にも理解されない。
何をしても邪魔が入り、必ず思い通りに進めない。
そんな不器用な貴殿方にささやかな幸せを…」
「今度こそ見つけてくださいね…在るべき世界を」
言い終えた少女は太陽の光に溶けるように消えた。
ぜひとも「異常な俺等の異世界冒険録」のほうもよろしくお願いします