新世界
俺、西山和人は同窓会に!
その帰りにはなんであんなことが?
2012年 7月6日
午後から同窓会だと急に友人に聞かれ、俺 西山和人はいつもより清楚な服装をして家を出た。
しかもLINEで言われるとは急すぎますなぁ。
ガヤガヤにぎわう松商店街。あ、今日はセールの日でしたね。
「どれも30%OFFですよー!」
うるさい声がガヤガヤ耳に入ってくる。
「ほらっ!そこのスラリとした兄ちゃん!兄ちゃんならこのカッチョエエ服着こなせそうだぜ」
カッチョエエ兄ちゃんって間違いなく俺(なんで?)じゃないかああ!
「今、急いでるんでハハ・・・。」
「急がばまわれと言うだろ?カッチョエエ君ならこのカッチョエエ服もらくらくだろぉ?」
そうでぇ~す。私がカッチョエエ兄ちゃんで~す!!
いけねぇいけねぇ!4分ロス。
「おっちゃんわりぃがその服予約っといて!」
俺は走った。文具屋のねぇちゃんを避け、魚屋のおじさんも避ける。
商店街の3丁目の花屋の角を曲がって路地裏に入った。
ヌメヌメした苔で新しい¥5000の靴が汚れるところだった。
(けっ・・・穢れるっっ)
路地裏から東本町に出た。
ここは都心みたいにガヤっていて、都心のギャルも都心にない店を狙いに来ているらしい。
駅前だからバーとか酒屋も豊富にある。
同窓会の会場のカラオケハウス「マオウ」に着いた。
「ハァハァハァ・・・」コンコンコン...
「いらっしゃぁい★同窓会の方ですか?」
「そうですよ!」
「はぁい。3階の団体ルームで皆様がお待ちですよぉ~」
ウホウホ~!タイプの女性~♡
ああ、モテてた夏実さんとかどうなってるんやろ~
タナちゃんも面白い顔かもね~
そう思ってワクワクしながら階段を上る俺であった。。
どうしてだぁ。。