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げっ★


予想以上にとんでもない反応!


「まっ待ってよ! 『みぃ』が本当にいるのか分からないじゃない!」


「『みぃ』はいるよ。じゃなきゃ、オレ達がこんな目に合うはずないじゃないか」


そう言ったのは、頭や腕に包帯を巻いている男子生徒だ。


体育の時間に、ケガをした。


あの棒は昔、校庭に植えられたものだったらしい。


使い方は今では分からないものの、生徒達はよじ登っていたりして、遊んでいたらしい。


けれど木の根元が腐り、あの日あの時に倒れてしまった。


それも偶然のことなんだけど、クラスメート達の中では『みぃ』の仕業とされてしまっている。


暗く、重い雰囲気の中、担任が戻って来た。


ほっとするのも束の間、例の火事は人為的なものらしいという話だった。


再びクラスが凍りつく。


誰が、というものは分からないものの、人為的なことなら、『みぃ』の怒りは増したかもしれない―と。


あ~あ。こうなると、もう何を言ってもムダだな。


アタシはもう口を閉じることにした。




その後、クラスの様子は暗いままだった。


相変わらず不幸な出来事が起これば、『みぃ』のせい。


みんなどんどん表情が無くなっていった。


だからアタシももう口出しをするのを止めた。


何を言っても聞かないだろうし、反抗されるのなら損だ。




そうしてアタシが転校してきて1ヶ月が過ぎた頃、事件は起こった。


担任が車の運転を誤り、重傷を負ってしまったのだ。


それは命に関わるほどで、生死の問題ともなった。


それが一気にクラスメート達の恐怖を煽ったのだ。



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