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この世界の評価は如何でしたか?  作者: シロナガスハラミ
第一章.人生に色彩あれ。
51/84

48話.前日

なんかゲームでも何でもそうですけど、めちゃめちゃ調子いいなって日あるじゃないですか。

それとは逆にめちゃめちゃ調子悪いなって日もあるじゃないですか。


僕は調子悪い日はすぐに寝ることにしてるんですけど。

これはゲームと違って、やーめたってのが出来なくて。

割と頑張ったけど限界です。


おやすみなさい。

 毎日、奴との戦闘を想像し剣を振る。

 その想像の正しさを証明するのは、討伐依頼中に何度も遭遇した奴自身の存在だ。


 奴がどうやってこちらを知るのかはわからいが、奴が来るときは一直線にこちらに向かって来ていることは、マナの知覚の応用「空間知覚」、師匠によりそう名付けられた技術により理解していた。

 そのまま、戦闘に移ったことも、逃げたことも一度や二度ではない。


 同様に「空間知覚」で把握した奴に、こちらから向かって行った事もあった。

 その時は周りに魔物がおらず、一瞬罠かと躊躇うくらいにはこちらに都合が良かった。

 だが、奴も奴で何らかの技術か、技能かを用いてこちらの接近に気付き、同時に自身の不利を悟ったのか、森のより深い場所へと逃げていった。


 互いの逃走を含めたその戦闘経験は、互いの意見を、判断基準を、擦り合わせているかのような感覚だった。


 互いに、武器はより大きく、重く。

 攻撃はより速く、力強くを求めてるものになった。


 結局、師匠のアドバイス通り魔法を多用する戦闘方法には行き着けず。

 「身体強化」に頼った力で圧倒する、奴と同じ戦闘方法が頭に染み付いてしまっていた。


 それは、俺がこの世界に産まれてから、最も深く観察した存在。

 それに戦闘方法が似ていくことは必然と言うべき事だったかもしれない。


 その結果、奴は本来魔物の方が勝る筈の力で、俺に押され。

 俺は本来人間の方が優れている筈の魔法で、奴に押される。


 何度見えようとも、それは変わらなかった。


 最早、身の丈を明らかに超える程まで巨大化した剣は、人間の街や森の中で持ち運びには不便だ。

 それでも、オークとの戦闘は森の中で奴らが生活している開けた場所で、戦闘において不便に感じたことはない。

 それ以上に、奴との戦闘でリーチや重さで負けることの方がまずかった。


「あ?…そうか。まぁ、約束は守ってやる。」


 その巨大な剣は邪魔だと部屋への持ち込みを禁止された師匠の部屋を訪ね、数か月の調査を終え、俺が明日本気で奴に挑むこと伝えると師匠はそう返した。

 ここ最近の俺は一つの魔法を作り、習得した程度で師匠からすれば、最早伸びしろのない弟子と思われているかもしれない。

 それでも、その魔法の制作のアドバイスや、面倒なだけの約束を守ると言ってくれているのはありがたかった。


 頭を下げて、扉に手を掛けた時、師匠の声やけに明るい声だけが追ってくる。


「なぁ、お前。なんで転生したんだっけか。」


 その声に止まる脚を再び動かし始めるまでに、どれだけの時間が掛かったのだろう。

 師匠がそれを憶えていることを知っている。

 自分がその目標とは程遠い顔をしていることも理解している。


 それでも、俺が今行動に移すことに決めたのは、単に年齢的な限界が近いと感じたからだ。

 この世界に産まれ、三十年が経った。


 この世界における兄のオーランドは家を継ぎ、既に三人の子を儲け、長男に家を譲る為の準備に入っている。

 妹のケイトも子爵家へ嫁ぎ、二人の子を儲けていると聞く。

 父のロバートと母のクリスはこの世界では長寿に分類されるのだろう、未だ健在で元々計画していた40歳での隠居生活は取りやめ、孫の世話に尽力している。


 オーランドの子供が生まれて何年か後に、俺達もその顔を見に行ったこともあった。

 やはり思うところがあったのか、その後しばらくはアンバーが「子供悪くない」と言った内容の話をしてくるようになったときは参った。

 アンバーが結婚するなら、冒険者としての生活の大きな変化に加えアンバーが誰かと、ということもあまり考えられなかった。


 フォルクスとアディルスティが結婚したらしく、やはりその間には幾人かの子供がいるらしい。

 ダニエルも誰かと結婚したと言うことを、いつか誰かから聞いた。


 貴族世界から離れた俺達ではあるが、平民からすればそう言った貴族の婚姻や、出産は明るい話題として耳に入ってくること多い。


 この世界に産まれ、三十年。

 もう一度その事実を確認すると、自分は何を成せたのだろうと考えてしまう。

 オーク達と戦う日々の中で、徐々に肉体の老化を感じるようになってきた。


 一度、こちらから仕掛けた用としたときに、こちらが奇襲する前に奴に気付かれたことで、こちらから攻めることの意味がなかったが。

 俺が肉体の限界を感じる一方で、魔物には老化という概念がないのか奴の身体能力が一向に低下していると感じられなかった事が、こちらから攻める理由となった。

 寧ろ、こちらから攻めざる負えなくなったと言える。


 普段の生活、日課をこなし少し早めに寝る。

読んでくれている人がいるとわかるとテンションが爆上がりします。


星1でもいいので評価していただければ幸いです。


ブックマークをして頂ければさらに喜びます。




何卒、何卒ぉ

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