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この世界の評価は如何でしたか?  作者: シロナガスハラミ
第一章.人生に色彩あれ。
36/84

33話.基本と余裕と甘えと覚悟

スピード感ある戦闘ってどうやって書くんすかね。


それはそうと、今季のアニメは良いの多いですね。

最近はアニメをめっきり見なくなってしまっていたんですけど、今季のアニメ見た瞬間に無限布教おじさんになりました。


なろうのアニメ化作品も、どんどんクオリティの高い物が多くなって来ていて、自分が推していた作品がいいアニメ化されてると活力が沸くと言うか、テンション上がってきますよね。


良いぞ良いぞー。

 雄たけびを上げて気合を入れるオークウォーリアーに対し、俺が取った行動は逃げの一手だった。


 このままオークウォーリアーを相手している間に、冒険者達を追いかけるオークの一部に囲まれる展開は、ベテラン冒険者の二の舞でしかない。


 今まで、冒険者のセオリーに従い、ゴブリンのような隠したしか相手にいしていない俺が、同格かそれ以上の相手にできることは、一対一の戦闘で死なないように立ち回り、適当なところで逃げることだ。


 幸い、「身体強化」を全開にした状態で走れば、オークウォーリアーの速度であれば余裕を持って撒けそうだ。

 他のオーク達よりも筋力に優れるオークウォーリアーではあるが、元がオークであることに加え、体格が大きくなったことがオークウォーリアーの速度の上昇は抑えられているのだろう。


 森の中の獣道を付かず離れずの距離を意識して、並走する。

 戦闘をするための平坦な地面で開けた場所を探しながら、時折俺を見失うオークに奇襲を仕掛ける。

 そのどれもが、一撃を加えるには至らない。


 その進化により強化された筋力と、図体に見合わない反射速度、手にした剣とも鈍器とも取れない巨大な武器により防がれてしまった。


 奇襲を仕掛ける俺に対し、最初はただ追いかけてくるだけだったオークウォーリアーも、対策を講じないわけではなかった。

 倒木や、投石と言うにはあまりに大きい岩を、俺の進行ルートを妨げる様に投げてくる。

 急激に速度を落とさなければならないと言う程ではないが、こちらにストレスがかかることに変わりない。


 獣道でありながら、人の背ほど隆起した木の根を、飛び越えて走る俺に対し。

 オークウォーリアーは、邪魔な物を凄まじい音を伴いながら、すべて壊していく。


 狙ったものではないだろうが、オークウォーリアーが切り倒した木が、こちらに倒れてきた。

 偶然であろうとなんであろうと、回避するためには速度を抑えなければならず、それは、オークウォーリアーの接近を許すことに繋がる。


 右手で持った武器で、しっかりと捻った腰の溜めを含んだ、左から右への横なぎ。


 無意識に盾で防げたのは僥倖だった。

 吹っ飛ばされはしたものの、すぐに密集した木にぶつかったせいで、オークウォーリアーとの距離はそこまで開いていない。


「くっそ!」


 大きく凹んだ盾と、握ったままの剣を視線だけで確認する。

 慌てて起き上がり、獣道ではなく、密集した木の間を縫うようにして走る。


 時間はそれほど経過していないが、かなりの速度で、それなりの距離を走って来たはずだ、周辺にオークも、冒険者もいないことがその証拠だろう。

 オークウォーリアーが俺を見失っても、元居た場所に戻るくらいしかできないだろう。


(なんだ?)


 速度で勝る俺が逃げ切れないはずがないと思っていた。


 今までは獣道で、互いの位置を把握しやすい場所を走っていた。

 オークウォーリアーに俺の位置を把握させ、俺がオークウォーリアーとの距離を確認しやすいようにするためだ。


 だが今は、本気でオークウォーリアーを振り切ろうとしているのに、一向に距離を離せないでいる。

 追わせている状態から、いつの間にか追われる状態に変わってしまっていた。


 木々の間を正確に通って来るオークウォーリアーの投げた石を、盾で防ぎながら逃げるきる方法を考える。


(ダメだ、思いつかない。そもそも、どうやってこっちの場所を把握しているのか分からないんだ。対策の考えようもない。)


 計算してなのか、野生の感覚なのか、分からないが木の間を通すために投げる物を石に変えてきたり、正確にこちらを狙ってくる感性は厄介としか言えない。

 森の中で俺は援軍は見込めない中、オークウォーリアーは邪魔な木を倒したりしているため、その音に気が付いたオークがいつ来てもおかしくない状況。


(戦うしかない。)


 魔力の余力はまだあるが、このまま逃げ続けても体力の方が先に切れる。

 逃げ切れないなら、こちらを追えないくらい相手を負傷させてから逃げるしかない。


 オークウォーリアーと戦うには少し狭いが、開けた場所で足を止め、振り返る。


 肩で息をしながら、鼻息の荒いオークウォーリアーと睨みあう。

 体から吹き出してくる汗を拭う事も出来ないまま、オークウォーリアーとの戦闘の進め方を考える。


 戦闘しながらスキを見つける事の出来る相手だとは、思わないほうが良いだろう。

 格下ならいざ知らず、俺の戦闘スタイルは盾で攻撃を防いで、相手のミスを待つのが基本だ。


 オークウォーリアーの腕力で押され続けたら、盾が持たないことはさっきの一撃で分かっている。


(こっちから攻めるしかない。)


 整いきらない息を、深い呼吸一つで無理やり整え、オークウォーリアーまで一瞬で詰める。

 普段使っている剣より、リーチの長い剣を両手で構え、オークウォーリアーを勢いを乗せて切りつける。


 狙い澄ました一撃ではなく、オークウォーリアーに防がれること目的とした一撃。

 オークウォーリアーが攻撃を防ぐとすれば、手に持った武器を使わざるを得ない。


 進化した魔物に共通する、知識の向上もあるだろうが。

 それ以上に、オーク種の特徴である怪力と、生命力は進化している分強まっているはずだ。


 首や心臓なんかの明らかな致命傷でない限り、時間を置けば治ってしまう。


 だが、そこを狙って攻撃すると言うことは、それを防ぐオークウォーリアーの武器も上に行くと言うことだ。

 それはつまり、オークウォーリアーの防御から攻撃のテンポが一つ早まると言うこと。


 魔法で大人どころか、オークウォーリアーにも引けを取らない筋力で、攻撃を加え続け無理やりスキを作る。

 今はそれしか出来ない。


 出来るだけ体勢を低く保ち、足元を攻撃し続ける。


 今、俺がすべきはこいつを倒すことじゃない。


 乱雑に強化した筋力に任せて、相手の武器を弾きながら、膝や足首、股関節などの関節部を狙らう。

 そこさえ深く傷つけられたら、きっとオークウォーリアーは俺を追ってくることは出来なくなる。


 オークウォーリアーの表情は徐々に険しくなっていく。

 先手を取らせたばかりに、体格で劣る俺を腹立たし気に、憎らし気に、こちらを睨むことしか出来ない。


(甘いんだよ。敵を見かけで判断することも、最初からなめて先手を取らせたことも。)


 今頃、オークウォーリアーはこれが狩りではなく、命の懸けた戦闘であることを、認識できていなかったが故の劣勢であることを痛感しているのかもしれない。

 初めて依頼に向かう時に、ロバートが教えてくれなければ、俺もそうなっていたかもしれない。


 このまま押し切る。


 俺がそう確信に近い、決断をした瞬間。


「ブルゥオオオオオオオオオアァァァ!!!」


 凄まじい雄叫びと共に、オークウォーリアーが勢いよく武器を振り上げた。

 そんなことをすればどうなるか、奴自身理解していたはずだ。


 最悪、片足を飛ばされようとも、振り上げた武器を振り下ろし、俺に致命傷を与えるつもりなのだ。

 その狂気とも思える判断を理解した瞬間、俺は怯んだ。


 血の気の引くような感覚と、ゾワゾワと何かが背中を這い上がるような感覚に、思わず距離を取ってしまった。


 そのまま攻撃を続けていれば、オークウォーリアーに傷をつけられただろうが、確実に致命傷を受けていた。

 だからこそ、距離を取った判断は間違いではないはずだが、優勢だった状況を振り出しに戻されたことは、歯噛みするしかない。


(何を勘違いしていたんだ。優勢だったから、思った通りに戦闘が進んだから、油断したとしか言いようがない。)


 言い訳のしようがない失敗。

 先程のオークウォーリアーに対する自分の思考が、そのまま跳ね返ってきたような気分だ。


 相手を傷つけて逃げるなど、甘い考えをしていたから、最初から相手に致命傷を負わせることを諦めていたから、あのようなダメージを覚悟した行動を許したのだ。

 最初から俺が致命傷を負わせること目標にしていたら、守りに入らされていたオークウォーリアーが反撃に転じることなど出来なかった。


 逃げるという選択肢は持ち続けはするが、後回しだ。


(ここで倒すつもりでやるしかない。)

読んでくれている人がいるとわかるとテンションが爆上がりします。


星1でもいいので評価していただければ幸いです。


ブックマークをして頂ければさらに喜びます。




何卒、何卒ぉ

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