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この世界の評価は如何でしたか?  作者: シロナガスハラミ
第一章.人生に色彩あれ。
22/84

20話.思い通りにいかないことと、思わぬ副産物。

今回、一回戦闘して、新キャラ出したかったんですよね。

ど~して、上手くいかないんですかね。


難しいもんです。


次絶対に、そこまで持っていきます。

 夕食を食べ終え、自室のベッドで横になりながら、「1」と言う表記を見て、しばらくニマニマしていた。

 なんでも、初めてというものは難しいものだ。


 だからこそ、その初めてが上手くいった事への喜びが込み上がってくる。


 もちろん、自分だけの力じゃないことは理解している。

 フォルクス達は当然のことだが、あの荷車の構造を考えた人、それを貸し出す体制を整えた冒険者ギルドの人、安全にクエストを達成できるようにと防具を売ってくれたオヤジ。


 言い出せば切りが無いだろうが、誰かでは無く関わったすべての人に支えられていると考えるべきだろう。


 そして、きっとそれは、俺がどれだけ変わろうと、変わらないことだろう。

 今、俺は誰かに助けられて生きている。

 だからこそ、俺も、自分の手の届く範囲だけでも、人を助けていこうと思った。


 上手くいっている時の、一時の決意のようなものかもしれないが…。


「まっ!そのためには、行動あるのみだな!」


 ベッドから跳ね起き、床にクッションを敷いて、その上で胡坐を組み、目を閉じる。


 瞑想…と言うには、あまりにもお粗末だろう。

 それでも、きっとやらないよりは良い。


 そう信じて、雑念を消す。

 そう簡単に出来るわけがないが、気持ちの問題だ。

 少しでも出来た気がしたら、なんとなくテンションが上がる。


 それをこれから、やることにぶつける。

 適当なところ瞑想を切り上げて、立ち上がる。


 新しい魔法を習得してくると言ってしまったし、何も行動しないのも違うだろう。

 あの時は、冒険者としての活動が出来たと言う高揚感から、言ってしまったのだ。

 少し後悔しながら、やるべきことを考える。


 目下の目標は、身体強化の魔法だろう。

 

(まずは、基準を作らないとダメか。)


 そう考えた俺は、一つの基準として、荷車を押しているときに使った程度のものを考えた。

 魔力消費で言うなら、魔法を使える人ならそれこそ赤ん坊でも維持できるレベルだろう。


 それでも、最小の出力ではない。

 それを基準としてしまうと、基準としたものより、さらに半分の力で強化をしようとしたときに発動イメージとして。

 身体強化50%考えることになる。


 これでは、マックスがどこなのかわからないし。

 弱体化している印象すら、与える。


 そういう、思考、イメージ的なノイズは、イメージすることで発動する魔法では、取り除いておいて損はないだろう。


 魔法を発動する強さの上限を100、下限を0と言う、基準にすると結局それより上や下が出来るようになったときに困る。

 そう考えて、俺はなにも発動していない、素の状態を0とすることに決めた。


 そうと決まれば、まずは魔法を発動していないときの、動きを確認する必要があるだろう。


 足踏みをしたり、膝を胸の高さまで上げたり、軽くジャンプしたり、反復横跳びをしたりする。

 徐々に運動を激しくしていく。


 途中、反復横跳びが苦手なことが判明したが…。

 今は魔法のことだ。


 素の状態を確認して、ジャンプの高さや、反復横跳びの時間を計る方法がないことに気が付いた。


 困った…。

 また胡坐を組み、しばらく、考えたが特に何か思い浮かぶわけでもなかった。

 出力の細かい数値は、計る方法を見つけてからにすることに決めた。


 とりあえず、魔法の限界を計ることにした。


 家で、特に自分の部屋で剣を振り回すわけにもいかず、下半身の筋肉を意識して、魔法を使う。

 今、俺が貯めておける魔力の総量からすると、極微量の魔力を消費して魔法が発動する。


 同じ魔力の消費で、徐々に運動を激しくしていく。

 それが終われば、魔法の出力を少し上げることを繰り返す。


 すると、どこかで。


「いってぇ!」


 反復横跳びをしている最中に、左脚の足首と膝に痛みを感じた。

 感じた痛みからは、軽く捻ったと言うより、張り詰めて糸を指ではじいたような、限界を迎えた物にさらに負荷をかけたような、そんな印象を受けた。


(これは…、やばいか…?)


 骨が折れたと言った、強烈な泣き叫びたくなるような痛みではなく。

 背筋をなぞられた時や、首を触られた時のような、本能的な、危険信号の様に感じる。


 魔法による強化の限界が思っていたより、遥かに低かったことより、痛みの感じ方と、いつまで経っても痛みが消えないことに焦りが勝る。


 一人の部屋で、ゆっくりと座り込み、冷や汗を流して考える。


(いや、コレはやばい。なんだコレ、筋肉じゃ無いよな…。筋って筋肉か…?なんて言うんだ、靭帯ってとこ?か。)


 自然に治るのか、この世界に医者がいるのか。

 ロバートや使用人に何とかして伝えるべきなのだろうが、これ以上何かの拍子に負荷がかかると、致命傷になり得る気がする。


 足を動かさずに安静にして居れば、痛みは徐々に和らいでいくが、放置すれば悪化するものかも知れない。


 どうすれば良いのかわからない。

 八方塞がりとは、こういうことを言うのかもしれない。


 ただ痛みに耐え安静にしていることが、後々正解であったと、そう祈ることしか出来ない。

 その状況に、自分がいかに無力かと説かれているようだ。


 しばらくして、痛みが治まってくると、魔法で治療することを思いつく。

 痛みが治まって冷静になってから、魔法に考え至るなど、魔法を使うということにまだ慣れていないと言えるだろう。


 回復魔法と言えば、よくわからない理論から魔力が勝手に肉体の補填を行うもの。

 人が本来持つ、再生力を強化するものだろうか。


 前者は今の俺には、はっきり言ってイメージできない。

 後者は再生魔法とでも名付けようか、それは痛みの場所と、細胞の分裂をイメージするだけで発動した。


 体の内側、目に見えない場所の魔法で、魔力が減ったことで発動したのだろうと、理解するしかない。

 少し念入りに魔法を使ってから、立ち上がってゆっくりと足を動かして、痛みが消えていることを確認する。


(で、きてるか…?)


 多少の不安を残しながらも、反省点を考える。

 今回の失敗は、筋肉だけをイメージして強化しようとしてしまったからだろう。

 本当に靭帯を痛めたのかは分からないが、今度は靭帯に限らず、骨や、皮膚なんかもイメージすべきだろう。


 人間の体と言うのは意外とバランスよく出来ている、のかもしれない…。

 皮膚や筋肉は、ただ耐久面を強化するだけじゃなく、硬いものの柔軟性のあるゴムのような、強化を意識しないといけないだろう。


 そうなると、イメージが異常に難しくなって、発動が安定しなくなっていった。

 集中して発動すると、筋力だけを強化した時の限界は、軽く超える強化は出来た。


 だが、強化の維持の難易度と魔力の消費は、強化する倍率、イメージする箇所や、範囲が大きくなると、乗算で増えていく感じだ。

 数値化出来ているわけではないし、厳密には違うだろうが…。

 強化の倍率が低いうちは問題はないが、倍率を上げていくと魔法を発動して、維持できても、体を動かそうとすると魔法のイメージが途切れて、魔法も途切れてしまう。


 俺の使える魔法の中で最も威力のある、爆発するだけの魔法とは、訳が違った。

 身体強化の魔力消費の割合を、骨、筋肉、臓器などで分けて、その比率は変えないように決める。


 魔法全体の出力を上げていくと、また問題が発生するかもしれないが、今発動できる範囲では問題なさそうなので、問題が出たらまた微調整することになるだろう。


(今後のことより、今のことだよなぁ…。)


 身体強化が思っていたより、はるかに難しく。

 荷車を一人で一日押しても、疲れないくらいのものを期待していた俺は、正直落胆していた。


 回復系の魔法を使えるようになったことは、思わぬ副産物で嬉しい物だったが…。

 今までは、普段から魔力の生産と貯蔵を意識していたが、これからは身体強化の魔法を日ごろから発動して慣れていくしかないだろう。


 自分の中で不完全燃焼を感じながら、明日のためにおとなしく寝ることにした。

読んでくれている人がいるとわかるとテンションが爆上がりします。


星1でもいいので評価していただければ幸いです。


ブックマークをして頂ければさらに喜びます。




何卒、何卒ぉ

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