19話.「1」に対する、100の喜び。
昨日大阪で開催された、グラブルのフェスに行ってきました。
正直言うとそんなに期待していなかった部分があるんですけど。
行ってみると、めちゃめちゃ楽しかったです。
結構遠かったり、暑かったりしましたけど、天気も良くて最高でした。
特によかったのが、最後のライブと、グラブルの歴史が書かれた年表を友達と見たこと、公式レイヤーさんの写真撮影の三つですね。
グラブル知らない人からしたら、何の話だって感じですけど。
最終的にはベリアルが、はちゃめちゃにかっこよかったことだけを伝えるためだけの文章です。
追記
後半の、魔法を発動させるときの確証云々をちょっと追加しました。
投稿した時は良いと思ったものでも、後から「なんか違うなぁ」って思うことがありますよね。
テストで正解だと思った渾身の解答が、休み時間になった途端間違えたことに気付くみたいな。
これって、後悔先に立たずに含まれるんですかね。
まあ、追加した後も「なんか違うなぁ」って気持ちが消えないので、名案が生まれたら追追記するかもしれません。
何とか四人で交代しながら、荷車を王都の門の外まで運んだ。
もっとも、息を切らすほど疲れていたのは俺だけだったが。
もしかすると、防具の重量ぶん、俺が体力を消耗してしまっているのだろうか。
そうも考えたが、他の三人に比べて明らかにスピードも遅いし、疲れるのも早い。
これが短い期間とはいえ、ほぼ毎日冒険者として活動したことのある人間との差なのだろうか。
それにしても、あまり筋肉のなさそうなアディルスティより、力がないのはなぜだ。
力の使い方か、荷車を押すときの体勢が違うのだろうか。
そういえば、剣の稽古をしているときも、「一振り目はそれなりだが、それ以降は回数を重ねるごとにザツというか、剣に引っ張られている。」と言われた。
根本的に筋力が足りず、対面した状態での戦闘スタイルは、相手の攻撃をよけるか、鎧や盾で一度受けて相手の隙を突く方法が良いだろうとのことだった。
何とかこの場を魔法で解決できないかと、筋力を魔法で強化するイメージをしてみた。
魔力が消費され、魔法が発動した感覚と同時に、多少マシにはなったがどうにも、三人のように早く荷車を押すことは結局できなかった。
王都の外は見渡す限り、青々とした草原で、時折動物が動いているのが見える。
薬草の生える場所に行く途中、フォルクスとダニエルが遠くを指差して、ツノの生えたウサギ型の魔物がいることを教えてくれた。
「動かないと魔物も動物も、案外見つけられないものだね。」
俺は、二人が指差して示した魔物がなかなか見つけられず、率直な感想を漏らす。
「確かに、ここはある程度背がある草が生えているせいで、小動物だと体の半分か全体が見えなくなっちまうな。」
俺の言葉に、ダニエルが同意した。
ダニエルは、すぐに魔物を見つけられたのだから、きっと俺をフォローしてくれているのだろう。
「でも、フランク君は魔法が使えるんだよね。確か、マナを感知?知覚?だったかもしれないけど、それをすれば魔物を判別出来ると聞いたことがあるけど。」
フォルクスがそう教えてくれる。
様々な知識を持っていることは、フォルクスと話したことのある人ならすぐにわかるだろう。
だが、まさか自身が使えない、魔法のことまで知識を広めているのは、驚愕の一言に尽きる。
(マナの感知か…。)
慣れたとはいえ、あの濡れた服が肌に張り付くような感覚が、不快なことは変わらないから、普段はしないようにしていた。
だが確かに、マナを感知すると魔物の位置がすぐにわかった。
そして、魔物の他の生物とは違う特徴が理解できる。
まず初めに感じたのは、魔物がその身に宿すマナの量が、他の生物に比べ明らかに多いということだ。
そして、体内のある一点に、核やコアと言えそうなマナの塊があることがわかった。
空気や、食べたものから吸収したマナが、ある一点に集まってから、全身に回っていく。
通常の生物は、動物もたとえ草木であれ、マナを宿している。
その体内にあるマナは、体中に満遍なく分布する。
魔物が体内に有する、マナの総量が他の生物より多い事はまだ生物ごとの差であるとしても、核があることはこの世界の生物からするなら明らかな異常だろう。
もっとも、俺が知らないだけで意外とそういう生物はいるのかもしれないが…。
そして、未だ俺の眼には見えない魔物の横に、体内にその核がない普通のウサギがいることに気が付いた。
「魔物の近くに普通のウサギがいるんだけど、そのウサギたちは襲われたりしないの?」
俺は馬車を除けば、街や村の外に出ることも、魔物を見ることも初めてで、これが普通のことなのかすらわからなかった。
俺の疑問に、この平原に何度か来たことがある、フォルクス達が答えてくれた。
「種類によるけど、魔物と言っても多少凶暴で、かなり力が強いだけで普通の生き物なんだから、一概に危険と言い切ることは出来ないよ。」
フォルクスが、そう言う。
この世界においては、魔物も自然界の一つのということだろう。
前世の記憶を持つ俺からすれば、違和感のある光景だろうと、この世界の自然界のバランスはこうして保たれているということだろうか。
「魔物だろうと動物だろうと、自分と似たやつらで群れを作ってる奴らは少なくねえよ。肉食でもなければ、ここの草原じゃ餌になる草の取り合いなんか起きようもねえ。」
魔物といえど、生きるために不要なことは積極的にしない、と言うことだろうか。
今日、討伐クエストを受ける気満々だったダニエルが、魔物に理解のあることを言うのは少し意外だ。
魔物を狩ることは人間と言う種族として、生きるために必要だからすると、割り切っているのかもしれない。
「あそこにいる、ウサギ型の魔物はおとなしいよ。無理に縄張りに入らなければ、たまに撫でさせてくれる子もいるし。」
アディルスティは動物が好きなんだろうか。
意外と魔物と言うのは、人間の生活に馴染んでいるのかもしれない。
防具屋のオヤジは話したウサギ型の魔物に、大怪我をさせられた冒険者の話は何だったのだろう。
アディルスティの話を総合すると、大怪我をした冒険者は、無理に魔物のテリトリーに入ったということなのかもしれない。
「もちろん、あそこにいるウサギ型の魔物も、れっきとした魔物なんだ。危険であることは変わらないし、忘れないようにしないとね。」
少し緩んだ空気を見てか、フォルクスが注意する。
全員その言葉に頷き、魔物や動物を見ながら、荷車を薬草の群生地まで順番に押した。
(まるで、草が魔物になったみたいだ。)
薬草の群生地にたどり着いた俺は、疲労困憊ながら薬草を見てそう思った。
植物にもマナは宿っているが、薬草と呼ばれるものたちは、他の草木より宿しているマナが多かった。
薬草には、魔物のように一点に集まるような、特徴はなかった。
他の植物と同じように、葉や根に至るまで均等にマナを宿している。
王都を出る前に、フォルクス達が教えてくれた注意点を思い出しながら、みんなで薬草を採り始める。
「これが、ポーションの材料になるの?」
採った薬草の一つ、観察しながら独り言のように話す。
「そうらしいよ、僕も詳しくはないけど。」
かなり広い知識を持っているフォルクスでも、さすがに薬学やら、薬草学なんかにも精通しているわけではないようだ。
ポーションに関する知識を、薬学と言うのかは知らないが…。
「俺もよくやるけど、すり潰して傷に塗るだけでも、切り傷とか擦り傷は治るぜ。」
ダニエルは良く擦り傷なんかを作って、薬草のお世話になるようだ。
「肌に塗るときれいになるんだって。私のお母様も肌が荒れた時は、よく塗ってたりするよ。」
そう言えば俺の母、クリスもやっていた気がする。
アディルスティの母もやっているということは、この世界の女性はよくやるのかもしれない。
話しながら、作業の手は止めない。
「あっ、フランク君!それは種類が違う薬草だから、採っちゃだめだよ。葉っぱの先がこう、ピッピッって分かれてるでしょ。」
アディルスティに注意されて、今まで採取していたものと見比べる。
「本当だ、こんな微妙な差しかないのによく気が付くね。ありがとう、次は気を付けるよ。」
ここには、様々な種類の薬草が群生しているが、見た目が明らかに違うものばかりで、特に気にしていなかった。
様々な雑草が生えている場所で、クローバーがある場所はわかるが、それが四葉か三葉かは注意しなければわからない状態に似ている。
そうして、雑談しながらしばらくの間薬草を採っていると、フォルクスが全員に声を掛ける。
「うん、こんなものだろう。そろそろ帰ろうか。」
フォルクスの視線につられて、空を見るとかなり陽が傾いていた。
確かに今から帰れば、王都に着くころにはいい時間になっているだろう。
「よっし、なら採ったやつ全部載せちまうぞ。」
ダニエルの号令で、全員が荷車に一度集まる。
「ここに並べればいいの?」
採った薬草を入れた、何らかのモンスターの革であろう、柔軟に変形する植木鉢を持って聞く。
「基本はそうだな。けど、ちょっと待ってくれ。フランク、ここを見てくれ。」
ダニエルが荷車の中を指す。
大通りで荷車を運んでいるときから気になってはいたが、二本の溝が荷車の内側を一周しているのだ。
ダニエルが言っているのは、多分この溝のことだろう。
「この溝のこと?」
聞くとダニエルが頷いて、アディルスティを見るように示してくる。
アディルスティは拳を作って、コンコンと荷車の面を内側から叩いて外す。
「こんな感じで、荷車の引っ張っている方と逆の方は、外せるようになっているんだ。」
アディルスティはそう言って、今しがた外した面に固定されていた、二枚の木の板を取り出した。
どうやら俺が底だと思っていた部分は取り外し可能な板で、そのさらに下にしっかりと固定された、荷車の底が顔を出す。
「ここに採った薬草を並べていって、いっぱいになったら、板をこんな感じで溝にはめて新しい段を作るんだ。」
アディルスティが実際に一度、板をはめて見せてくれる。
たとえ魔法がある世界でも、なんでも魔法に頼るわけではなく、道具を色々工夫しているみたいだ。
「大体、一段埋まればクエスト一回分だな。」
ダニエルがさっそく、薬草を並べながら教えてくれる。
意外と植木鉢を何度も持ち上げる作業は、しんどいものがある。
「昼過ぎから行ってこの量なら、明日からは荷車は二ついるかもしれないね。荷車を押す人が二人になるから、フランク君にはかなりきついかもしれないけど。」
フォルクスが冗談交じりに、からかってくる。
「任せてくれ。明日までに使える魔法を増やしておくから。」
身体強化の魔法のことだ。
今日やってみた感じ、あと少し慣れさえすれば使い物になるはずだ。
「魔法って、そんなに簡単に覚えられるものなのかい?」
フォルクスには、特に意外だったのだろう。
心底驚いたという表情をしている。
魔法と言うのものは、発動する前になんとなく自分に出来るか、どうかがわかるのだ。
俺は身体強化の魔法は発動と運用自体は、必ず出来ると確信していた。
現に、発動はすでに出来ている。
後は、魔力の消費や範囲を理解することで、運用方法を決めればいいだけだ。
俺自身の魔法への理解が、より明確になって来ているのかもしれない。
発動出来るもの、出来ないものの、線引きを理解でき初めている…。
もしそうなら、嬉しいものだが、自分の中で違うだろうなとも感じる。
つまり、理論も何もない、地に足着かない、自信だけが独り歩きしている気もする。
「やっぱり、魔法っていいなぁ。」
アディルスティがつぶやく。
本当に明日までに、もの出来るかは俺にもわからない。
「大袈裟に言ったけど、本当に出来るかは分からないから、あまり当てにしないで。」
期待されるなら、正直に言ってしまおう。
人を襲うような動物や、魔物に出会ったときに過大評価されたままだと、パーティー全体に迷惑が掛かりかねない。
どういう魔法なのか聞かれながら、王都へ帰った。
魔法については、見てからのお楽しみ、と言っておいた。
冒険者ギルドでいくつかの処理を終えて、家に帰りつくとドッと疲れが押し寄せてきた。
初めての採取クエストで、かなり疲労していたことを感じる。
それでも、達成した依頼に「1」と表示された、自分のギルド証を見てニマニマとせずにはいられなかった。
読んでくれている人がいるとわかるとテンションが爆上がりします。
星1でもいいので評価していただければ幸いです。
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何卒、何卒ぉ




