18話.祝!謝罪から始まる、冒険者生活。
評価してくれる人、二人目が出たぞぉ!
やったね!
ほんとに、ありがとうございます。
最近は、なろう内でなろうの読者、作者を統計的に分析する書き物を見つけたのでそれを読んでいます。
評価してくれる人やブックマークをしてくれる人が、自分にもいて喜んでいたら、データ的には普通かそれ以下ぐらいでもっと頑張らないとなと思いました。
今後とも何卒、応援していただけると幸いです。
「ごめん!」
もっと相手に敬意を持った貴族らしい、謝罪をするつもりだった。
だが、いざ声に出す直前に、冒険者ギルドではフォルクス達が、貴族と言う身分を隠していることを思い出した。
フォルクスが、クエストのことを説明し始めそうだったとは言え、もう少し静かな所へ場所を移してから、謝罪するべきだったかもしれない。
周りの注目を集める程ではないが、声量を上げた、唐突な謝罪に対し、疑問の表情を浮かべる三人に俺は続ける。
「実は、あの後父に話したら、現実を見れていないと話をされたんだ。討伐クエストを探してくれたフォルクス君達には、本当に申し訳ないけど、討伐クエストはもう少し土地や魔物、冒険者の知識を得てからにしたいんだ。」
昨日の今日で、手のひらを返した俺に、フォルクスは人当たりのいい微笑みを湛えて同調をしめす。
「ああ、実は僕もそう提案するつもりだったんだ。今後に役立つかなと思って、一応探しはしたけどね。むしろ、フランク君から言ってくれてありがたかったよ。」
そう話すフォルクスの隣で、ダニエルがぎょっとしたように目を見開く。
アディルスティは一瞬、驚いた後、納得と安心を合わせた表情をしている。
どうやら、フォルクスは二人にも今日、討伐クエストを受けるつもりがないことを話していなかったようだ。
「なら今日は、どうするんだ?」
少し不満げな、ダニエルが聞く。
昨日は持っていなかった、槍をわざわざ持ってきているのだ。
ダニエルはやる気満々だったのだろう。
「今日はいつも通り、採取クエストを受けようと思ってるよ。僕たちはフランク君が実際どんなことが出来るのか、フランク君は僕たちがどんなことが出来るのかを知らない。そんな状態で命は懸けられない。」
転生した俺が、ロバートに言われて気が付いたことを、フォルクスは自分で気付いたのだろうか。
フォルクスの五歳とは思えない程の、落ち着きを持った慎重な意見だ。
ダニエルは不満を残してはいるだろうが、それ以上にフォルクスを信頼しているのだろう。
すぐに不満顔はどこかに消え、一瞬何かを考えるようにしてから、二ッと笑い、前向きな話に切り替える。
「それなら、どの採取クエストをやるのかの話にしようぜ。」
そのダニエルを見て、フォルクスは頷くといくつか、達成できそうなクエストの候補を上げ、話を始めた。
フォルクスが話したものはどれも、クエストの受注報告を行わず、指定された薬草などを採取し、冒険者ギルドに渡すことで達成報告を行うものだった。
冒険者の間では、そういったものを常設クエスト、受注報告が必要なものを受注クエストと呼ぶらしい。
常設クエストは受注クエストと比べると、報酬の金額は少なめではあるものの、失敗と言うものがなく、必要数の倍集めれば当然、二回の達成報告が行えるなどの利点があるらしい。
基本的には初めてクエストを達成する際はこういった、常設のものを選ぶ人が多いらしい。
フォルクス達もそうであったようで、集まれる日は常設クエストを、一日に数回分のクエストを達成するようにしているらしい。
「なるほど、採取するものの特徴や、採取するときの注意点はわかった。けど、ものによっては結構な量になると思うんだけど、どうやって運ぶの?」
俺の口調は謝罪で一度崩してしまってから、友人に向けるものになってしまった。
フォルクスの説明では、薬草の内には根を土ごと含み、植木鉢の中に入れて運搬する必要のある物が思っていた以上にあるようだった。
「それは、冒険者ギルドが荷車を貸してくれるんだ。実際に見たほうが早いね。残りは歩きながら話すよ。」
そういって、フォルクスは立ち上がり、ついて来るように身振りで示す。
フォルクスが立ち上がるのとほぼ同時に、自分達も立ち上がってついて行く、ダニエルとアディルスティを見て、俺も慌てて席を立つ。
一度、フォルクスは冒険者ギルドを出て、建物の裏の方に向かっていく。
裏には複数の馬車を入れられるほどの、かなり大きめの車庫と呼べるような建物があった。
馬車だけでなく、それを引くためと思われる馬が数匹いる。
その車庫の中で作業を行う数名の内、馬の世話をしていた一人の男性が、フォルクスの顔を見て声を上げる。
「おう!坊ちゃん達。また、荷車かい?」
どうやら、フォルクス達のことを知っているらしい。
まだ子供とはいえ、すでに何度も冒険者ギルドで仕事をしているのだ。
顔見知りの一人や二人いるのだろう。
「ええ、またお願いします。」
フォルクスの短い返答にすら、礼儀や気品を感じられる。
ダニエル達は、これを日常的に間近で見てきたのだろう。
子供らしくない不満を飲み込むという、行動を取らせるほどの信頼はこうして生まれていったのだろう。
「あいよ。今日は一人増えたみたいだけど、いつものサイズで大丈夫かい?」
男性は視線を軽く向けた後、フォルクスに聞く。
別に俺に話しかけられたわけでもないが、何もしないというのもモヤモヤする。
俺はとりあえず心の中で、初めまして、と思いながら一礼だけしておいた。
「はい。今日はいつもより遅めですし、いつものサイズで問題ないと思います。」
「わかった。じゃあ、持ってくる。紙に名前とか書いといてくれ。」
そういうと、男性は小走りで奥の方に向かって行く。
フォルクスは荷車を借りるのに必要なのだろう、入り口に置いてある書類に何か書いている。
「結構、借りにくるの?」
俺は、ダニエルとアディルスティに尋ねた。
「んまぁ、ここ最近は毎日だな。あいつの家には、毎日王都に到着した貴族の家長達が挨拶に来ているはずなんだけど、大丈夫なのかね。」
ダニエルは、フォルクスのことを心配しているようだ。
挨拶。
ロバートも貴族達に挨拶をすると言っていたし、俺はその挨拶について行かないからこそ、こうして自由な時間があるのだ。
「私の家も挨拶に忙しそうではあるかも…。フォルクス君は嫡男だし、確かに大丈夫なのかな。」
(貴族が挨拶に来る家ってことは、フォルクスのところの家は、かなり位の高い家なんだろうか。)
そこの嫡男となると、家の教育も厳しそうだが…。
フォルクス自身が、大人としても通用しそうなほどしっかりとしている。
家の許可を得ていないなんてことはないだろう。
「あいあいあい、お待たせしやした。」
ダニエル達と話をしていると、手押しの荷車を男性が引いてくる。
「ありがとうございます。書類の方の記入も済みましたので、確認をお願いします。」
フォルクスが荷車を預かって、書類を手渡す。
「あいよ、ちょっと待ってくれよ。よし、問題なしだな。返すときは、また一声掛けてくれるだけでいいぜ。」
この説明は、何度も借りているフォルクス達には不要な物だろう。
事務的に必要なことなのか、ここでフォルクスに伝えることで、初めて顔を見た俺に間接的に伝える意図があるのかもしれない。
「はい。それでは、行ってきます。」
フォルクスが一礼をしたのを見て、俺達も一礼する。
「あいよ!無理せず、頑張ってきな。」
そう告げる男性に、再度一礼して、荷車をフォルクスが押しながら街の外へと向かう。
途中、荷車を全員で変わりながら押して行ったが、荷車が俺の思っている以上に重たいことが判明した。
というより、フォルクス、ダニエルどころか、アディルスティより俺の力が弱いことが判明したのだ。
「はぁっ、はぁっ…嘘だろ。」
少し荷車を押した後、俺は街の大通りに膝をついた。
これには、さすがのフォルクスも苦笑いをしていた。
アディルスティは純粋に喜んで、力こぶを出すポーズをしていた。
ほとんど力こぶは出来ていなかったし、その女の子に力が負けていることが俺をさらに凹ませた。
ダニエルに至っては、隠そうともせずに普通に引いてた。
この小事件が、俺に身体強化の魔法開発を決意させた。
読んでくれている人がいるとわかるとテンションが爆上がりします。
星1でもいいので評価していただければ幸いです。
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何卒、何卒ぉ




