6.1SPを日本円1円と思えば安い!
ゾーラが魔物達を40階層にワープさせる。
取り敢えず1日は座学をやらせるつもりでいる。
旅用に食料も買っているので1週間は持つだろう。
それに、外に出れば食料ともなる魔物がいるのでドラゴンに狩らさればいい。
当分はドラゴンに頼りっきりになりそうなので急いで新しい戦力が欲しいものだ。
「まずは迷宮の地図の権能が欲しいものだ」
迷宮の大まかな事は分かるが細かいところは分からない。
スクロールが隠されている壁等があっても分からないと意味がない。
せめて地図があれば良かったのだが、それもないしね。
そして、前世のラノベ知識でスライムをカメラの撮影係をやって生配信の如くリアルタイムでスライムが見ている映像が見える、みたいな事をしている内容があったので真似をする事に決めた。
スライムは物を食べるとそこから生態系が変化していく。
環境に合わせるためだ。
今回カメラ用のビデオは1万SPで滅茶苦茶古い物が創作出来た。
こんなに古いのに1万SP⋯⋯とか思ってない。ないったらない。
まずはスライムを2体復活させて食べさせるのと『融合創作』を試して見る予定でいる。
なのでビデオカメラは2個創作したので2万SPを消費した。
核納庫に転移して手頃なスライムの核石を取り出す。
「スライム一体に1000SP、某スライムと比べると弱いな。いや、あれが規格外なだけか。おっといかんいかん。まずは2体復活させてっと」
核石を地面に向かって投げるとサポートパネルが出てくる。
・スライム(×2)復活させますか?
・消費SP:2000
「YES」
・スライム(×2)復活します
プルンプルンのゼリー状の青が透き通った色のスライムが2体復活する。
『『プルプル』』
何言っているか全く分からんが、意思疎通は本の少しだけなら行ける。
「こんにちは」とでも言っているようだ。
触って見ると、弾力性があってぷにぷにでとても触り心地が良かった。⋯⋯可愛い。
「さて、まずは左のスライムこれを食べて」
『プルプル』
スライムがカメラを飲み込み、カメラがスライムの中で拭きながら消化されているように徐々に消えていく。
変わらない。何も変わらない。
「鑑定してみるか」
鑑定の魔眼球を召喚してスライムを鑑定してみる。
ちなみにダウンロードを終えて鑑定の見方も少し変わっている。
後で適当なアイテムでどのように変わったか見てみるつもりでいる。
・スライム 中位級
・固有スキル『吸収分解』
・権能『吸収』『分解』『適応』
・恩恵『自己再生』『雑食』『魔力吸収可』
・食『ゴミ類』『カメラ(10分の1)』
食の欄はスライム専用となっており、スライムが食べて栄養を取れる物となっている。
それで、カメラ(10分の1)はカメラをあと9個食べさればカメラに『適応』出来るので録画の機能が使えるだろう。
あと、魔物には種族特有のスキル、固有スキルがある。
固有スキルは人間でゆうスキルだ。
勿論育つが、人間と比べると全く育たない。
そもそも育つ前に殺られるか、寿命が無くなる。
なので、人間よりも元々が強い龍種等は相当強くなる。
「次は融合だな」
これは?どうすれば良いのだろうか。
「サポートパネル、右のスライムにこのカメラを融合創作する」
・スライムとビデオカメラを融合します
・消費SP2000
・しますか?
に、2000だと!
ぐぬぬ、仕方がするしかないだろう。
これは、実験も含めてやっている事なのだから。
「なので、答えは『はい』だ」
・融合します
右スライムが空中に浮いて、核石になり、サポートパネルみたいなモノが虚空より出てきてカメラも俺のてから自動的に空間に浮かんで、スライムの核とカメラが一緒にパネルに吸い込まれるように呑み込まれる。
・名:入力してください
名前ね。
「カメラだしな〜」
・名:撮影スライム
「安直だがいいだろ」
・創作します
・新種:撮影スライムを創作しました
新たな核がパネルより飛び出てきて俺の手に落ちてくる。
「召喚」
召喚してスライムとスライムを比べると、撮影スライムには2つの目が現れて、さらには1つにも出来るようだ。
「おお!これは融合の方がお得だな」
ちなみに鑑定してみると。
・撮影スライム 中位級
・固有スキル『吸収分解』『撮影生態』
・権能『吸収』『分解』『適応』『撮影』『録画』『印刷』
・恩恵『自己再生』『雑食』『魔力吸収可』
・食『ゴミ類』『カメラ系』
うん!増えた。
固有スキルは魔物の種族に付き1つ?誰が決めた!
「人類!とゆうか元々そうだったろ!」
まさか融合創作すると良いところのみを融合してくれるとは思ってもなかった。
『撮影』は写真を撮る事が出来て『録画』はそのまま『印刷』は紙を食べて出させると撮った写真に印刷出来るようだ。
まさか印刷が出来るようになるとは嬉しい誤算だった。
後は、これを映像として見る為にプロジェクターかテレビでも創作するか?
ビデオカメラだとそのような権能はないからな。
ここはプロジェクターでいいだろ。
投影のみを出来るようにしたものならそんなにSPは使わない⋯⋯はずだ!
・SP2万
ん!大丈夫、大丈夫、SP1が日本円1円なら安い物だ。
「創作」
・創作
・古臭いプロジェクター
「おい!」
プロジェクターが完成して、撮影スライムにしていない左のスライムと融合させる。
・名:投影スライム
・消費SP4000
「いえす」
今度も同じように2つ目のスライムになって出てきて、1つ目にも慣れるようだ。
これまでに消費したSPをまとめると、スライム復活2000、カメラ2個2万、融合創作3000、プロジェクター2万、計4万5000。
残り:54万9000
「まずは鑑定」
ちなみに食べさせたカメラが無駄になったとか思ってないからな。あれは、必要な出品だったのだ。そう!必要な・出・品なのだ。
・投影スライム 中位級
・固有スキル『吸収分解』『投影生態』
・権能『吸収』『分解』『適応』『投影』『連動投影』
・恩恵『自己再生』『雑食』『魔力吸収可』『誤差無し』
・食『ゴミ類』『投影系』
『投影』はそのままで『連動投影』は撮影スライムと連動させる事でライブ配信を見ることが出来るみたいな感じだ。
恩恵の『誤差無し』は撮影スライムが見た物が時間の誤差を一切なく見る事が出来るようになる。
後は撮影スライムの数が増えればあちこちにばらまいて投影スライムで見る事が出来るようになる。
ダンジョン内の事だけでは無い。
ダンジョン外の様子だって見る事、監視する事が可能になるのだ。
「後は数だな」
『プルプル』
「まじか!それならやってみる価値はあるな!」
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