5.スタートライン
SPが載ってない件に付いて?
・すみません、ダウンロードを行ってません
まさかのダウンロードが必要なようです。
「何処でするん?」
・管理室
「ゾーラ行く?」
「勿論です」
管理室の場所は分かるので、歩くのも面倒なので転移でサックっと到着。
「さびれてんな。ダンジョンには何処にでも管理室があるのかね?モニターとかつけようかな?それても会議室的な?いや、両方使えるな」
かなり広いが、何も無かっ⋯⋯いや、なんかあったわ。
「石版か?」
石版があって『触れろ』って書いてあったので触れると石版が消えて、管理室には本当に何も無くなった。
・ダウンロード完了しました
・管理前のラストダンジョンの核に付いては宝物庫の奥の核納庫にあります。
ほうほう。
んで、俺のパネルはどうなった。
・モレク:E級管理者
・階級:王
・権能: 『迷宮階層転移』『内装改造』『住人設定』『核納』『召喚』『魔物創作』『道具創作』『融合創作』『迷宮道具完全使用可能(一部を除く)』『迷宮内把握』
・SP:0
・住人:1人
E級管理者ってのは?
・世界にいる迷宮管理との比べる素材の1つです。
F─E─D─C─B─A─S─SS─SSS─EXです。
ランクが上がると買える魔物等の質が向上します。
・ランクを上げる方法『住人の数』『魔物の数、強さ』『挑戦者撃退数』『迷宮の大きさ』
・ランクが上がる事に1度ダウンロードが必要です。
・B級以上から世界ランキング等のランキングが見れます。
・世界ランキングは世界にいる迷宮管理者と競うモノで、総合、住人数、魔物数、階層数、で競われます。
・ランキング上位になると褒賞が貰えます。年末に配布されます。
・C級以上から同盟機能が追加され、他の迷宮管理者と同盟が結ばて協力関係になれます。
・同盟の中だけでランキングもあります。こちらは褒賞等はありません。
つらつらと載っていた。
これは少しゲーム要素があるのと、あくまで数で競うモノだと言っているので魔物の強さ、住人の強さは関係ないらしい。
・追加、A級以上からは強さもランキングに入ります。総合はB級でも強さが含まれますので注意してください。
「なるほどね。今はどうでもいいな」
「どうしますか?このままだと魔物達のエネルギー確保、モレク様と私の食料が作れません。作物を育てるにしてもSPがないと」
「ふむ、まずは核石の確認だな。使えそうな者は早めに復活させたい」
「はい」
核納庫に転移してラストダンジョンの魔物を確認する。
魔王を追い払った鬼人の核石を発見し、SPを見たところ『SP:10万』だった。
「当分無理だな」
「それだけ強いって事ですね」
「だな、1度召喚出来たら良いからな。それと、道具は素材があると安くなるようだ」
「素材分のSPを使わないって事ですね」
「そうゆう事だな。まずは⋯⋯あの剣と剣聖のスクロールをSPに変えるか」
「⋯⋯モレク様、剣の才が無くて落ち込んでますか?」
「んなわけないだろ、ははは」
「⋯⋯、モレク様の決定なら私はいいです。それに私も必要がありませんし」
なら、と言ってからスクロールを取ってから屋上に行って剣の近くによる。
「サポートパネル、この2つを換金?還元?する」
・白銀の騎士剣──27万SP
・剣聖のスクロール──33万SP
・還元しますか?
作った物を還元すると3分の1になるが、元々ある奴だとそのままらしい。
てか、そうなると滅茶苦茶高いなこいつら。
合計で60万SPか!有難い。
「YES」
剣とスクロールが涙目に見えたので、笑顔でハッキリと伝える。
「還元した物は復元出来る良いだし覚えていたら復元してやるよ。剣聖のスクロールはいずれ使うかもしれないし、お前はわすれない」
剣が揺れて抗議しているように見えたのはきっと、100パーセント気の所為だろう。
「こんだけあれば」
「まずは階層事に決めますか?」
「⋯⋯本当はゾーラの武器を作ろうと思ったが、そうだな、その方が良いか」
「はい、私は後回しでも良いです」
「そっか、ならまずは安定させてからにするか」
1度、100階層にドラゴンを戻して核石から皆を出してドラゴンが取ってきた魔物の死骸をSPに変える。
「4000SPか、渋いな」
「ですね」
それからこれからの方針を決める事に決めた。
「まず、念の為に35階層まで普通に機能させて、最後の防波堤を36階層に、それ以外は俺達の使用階層のする。例えば動物の繁殖、鉱石類の生成を優先させる、栽培等、訓練場、色々と分けていこうと思う。階層事にトラップ等は今は付ける予定はない。それと、多分だがもう少し誰も来ないと予想して魔物達には雑学で基礎知識を学んでもらう。酸素や二酸化炭素、人の急所等の知識は戦闘でも役に立つからだ」
『分かりました』
「モレク様、サンソ?ニサンカタンソ?とはなんですか?」
「⋯⋯ゾーラには剣術や戦いの特訓の教師としてやって貰うつもりだったが、最低限の化学知識は覚えて欲しいからゾーラも当分は座学だな。使えそうな教科書はドラゴンが取ってきてくれた素材で手に入れたSP4000で最大40冊作れたのでそれを配る。文字が読めるゾーラからドラゴンに、ドラゴンはゾーラから聞いた内容等を魔物達に伝達して教え込んでくれ」
「仰せのままに」
『御意』
魔物が御意とか言うのね。ビックリしたよ。
「座学の場所は40階層に作ってある。SP6000使ったので気をつけて使ってくれたら嬉しい」
これで残りは59万と4000SPだが、ここからは生産や階層の内装設定で使うので復活はまだまだ先かな。
ちなみに教科書以外はこっちの世界の物を使用。
日本のアイテムを生成しようとすると普通のよりもSPが高いのだ。
この世界の俺が学園で使っていた教科書を作るのに10SPなのにあっちのさらに諸々合わせた総合教科書は100SPと10もしたのだ。
異界の物を使うって事がこれ程大きい事を意味しているのだろう。
さらに、ドラゴン持ってきた魔物死骸ならもう少し行くと思ったが4000だった事に驚いた。
魔物の死骸はSPの還元率が悪い気がする。
今更だがドラゴンには名前がないのかな?
「ドラゴンって名前あるの?」
『?我にはそんな大喪な物はありません。我はバハムート種の龍なだけです』
バハムートか、ならいずれこいつの同僚としてベヒーモスを創作するか。
フェンリルやレヴィアタンなども良いな。
夢が広がる。
「ここがスタートラインだ」
『補足』
・復活は生成時に必要のSP10分の1
50階層の鬼人は復活10万なのでもし、生成するなら100万必要