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11.食料事情改善①

 

「今日は如何しますか?」

「今日は食料事情に関して触れていく予定でいる。まあ、まずは『内装改装』に関してどれだけ出来るか確認しないといけないからその事に関してやる予定。エリアバフを上手く活用出来れば色々とやり易い事もあるしね」

「エリアバフ?」

「ああ、エリアバフとゆうのはそのフィールド、場所にいるとボーナスが得られる事を指す。例えば特定のダンジョンに入ると動きが鈍くなる。これもエリアバフの1つだよ」

「なるほど」


 エリアバフは何処まで出来るのかを検証しないといけない。

 まあ、サネルに聞けば分かりそうだけどね。

 まずは普通に階層ごとに付ける事の出来るエリアバフに付いて調べる事にする。

 階層に移動する必要が無いので適当に41階層を実験に使う事にする。


「サネル、バフ一覧を見せて」


 ・バフ:『魔物強化』『移動速度上昇』『疲労耐性』『疲労回復速度上昇』『創作可』

 ・デバフ:『移動速度低下』『魔力消費上昇』『攻撃力低下』『疲労速度上昇』『創作可』

 ・『創作可』は管理者がSPを消費してバフ、デバフを創作出来るモノです。1度創作したら付与、付与解除に関してはSPは掛かりません。内容によってSPは増減します


「自分で創れるのはありがたいな」


 バフやデバフは自身の管理下に置かれている魔物か挑戦者と適用される者達も設定可能のようだ。

 挑戦者にはデバフ、味方にはバフ、そんなせこい事が出来るって事だね。

 ただ、これはあくまで『サポート』なので不死身に出来るわけでは無い。

 それよりも重要なのは


「これは()()()()()()()()()()()か?」

 《肯定》

「ニヤ」

「どうかしましたか?」

「いや、ゾーラ41階層に行くよ」

「?はい」

「と、その前に核納庫に行って使えそうな魔物を探すか」

「分かりました。私はその間何を致しましたら良いですか?」

「ゾーラには動物の管理が出来るか魔物達に聞いておいてくれ」

「畏まりました」


 俺は核納庫に転移して使えそうな核石を探す。


「こいつらかな?」


 ◆41階層


「ゾーラ動物を管理出来そうな魔物はいたか?」

「オークの方々が出来るようです。動物に近い魔物は自身に近い動物の言葉等が分かるようです」

「それは、新発見だな」


 どんな本にもそのような事は書かれていない。

 まあ、普通分かるモノでは無いからだろう。


「それと、ここは草原ですか?」

「ああ、土の栄養が高い設定だ。気温も適切でこの改装は定期的に雨が降るが基本は晴れだ。それと、水も流れている」

「はて?どうしてこのよう⋯⋯畑、ですか?」

「ご名答」


 畑、植物を育てる環境にした改装だ。


「種は買う予定だけどね。創れないし」

「ですが、植物の管理は誰が?」

「それは、この魔物『樹人族トレント』だ」

「なるほど。しかし、植物の管理が出来るでしょうか?まして、畑など⋯⋯」

「みなまで言うな。まあ、聞けば分かるだろう」


 樹人族トレントの復活SPは1500だった。

 何故スライムと近いのか聞いて見たところ

 《魔物の復活にかかるSPはその魔物の強さにもよりますが元々生息していた階層によっても増減し、樹人族トレント粘性体スライムは同じ1から10階層に生息し、樹人族トレントも戦闘能力が低い事からこのSPです》

 との事。

 樹人族の上位種に樹妖精ドライアドがいるのだが、SPの関係状今回はパスする事にした。

 現在の残りSPが22万9800なので10体用意して消費するSPが1万5千なので残りは21万4800になる予定だ。

 樹人族もまだ居るのだが、流石に全てを復活させる事は出来ない。

 それと、樹人族が滅んだのはダンジョンの魔力以外にも栄養が必要で、その栄養が確保出来なくて干からびたようだ。


樹人族トレント復活」


 10個の樹人族が入った核石が浮かんで、光を放つと核石がピキピキと割れていきパリーン、とガラスが割れる音が響く。

 光が収まると、そこには木に顔の模様がある10体?10本?の樹人族達が現れた。


 《朗報、一体の個体樹人族トレントが進化可能な事が判明しました》


 進化?


 《解、魔物が一定の魔力量、能力がその種の限界に達した時に経験を積むと稀に上の種に進化します。普段は戦闘中や経験を積むことで進化しますが、管理下にいる魔物は一定の魔力量、能力に達した者に進化させる事が可能です》


 これもダンジョンマスターの特権って事か。

 でも、どうして復活させたすぐに進化が可能なの?


 《解、元々その一定に達していた可能性があります。最終迷宮の魔物は一般の魔物と比べて進化の限界が増していますので進化しにくいのです。なので、進化した個体には名ずけを推奨します》

「まあ、名ずけは後にして進化させるよ」


 一体の樹人族が青白い光を放ち、光が収まると手と足が生えた樹人族だった。


『モレクサマワタシはシンカシテ上位樹人族ハイトレントニナリマシタ。ワタシタチニカカレば促成栽培、施設園芸農業などを完璧に行いましょう』


 徐々に流暢な言葉使いになった上位樹人族ハイトレントに進化した樹人族が前に出て片膝を付いて述べる。


「モレク様⋯⋯」

「ああ、言いたい事は分かる。色々とツッコミたいが、後にしよう。まず、君にここら一帯の管理を任せるよ。他の樹人族達はこの──」


 名ずけに使うSPは?


 ・消費SP1500


 復活と同じSPで良いのか。


「何か欲しい名前とかある?」

『名前を頂けるだけで有難い事ですので』

「そっか、⋯⋯⋯⋯スミレ、でどうだ」

『分かりました。私はこれからスミレと名乗る事にします』

 《名ずけが完了しました。ちなみに進化の上限まで達してませんが、すぐに達することでしょう》

「そうか、まあ、まだ種ないけどね。あと、進化上限が高いからラストダンジョンの魔物は普通の魔物よりも強いって事であってる」

 《肯定》


 さてと、まずはサネル色々と質問させてくれ。


 《御意》

「なんでスミレは復活してすぐにこの知識を持っている?」

 《解、管理下にいる魔物と管理者は魂で繋がっております。管理下の魔物が知識を覚え、それが魂のパスを通って管理者の魂に溜まり、復活した魔物にパスをどうして知識を送り込んだ。こんな感じです》

「なるほど。それは、住人にも当たるのか?」

 《解、管理者に一定の信頼、忠誠があれば気薄ですが、パスが繋がります》

「なるほど、それと樹人族に畑の仕事は出来るか?」

 《肯定》

「なるほど、ならスミレ頼むな」

『仰せのままに』


 じゃあ、次はバフの設定だな。

『食料事情改善①』をお読み頂き感謝致します。

これからもどうぞよろしくお願いします。


是非とも良ければ『評価・ブックマーク』をよろしくお願いします。

何かありましたら『感想』、誤字がありましたら『誤字報告』をよろしくお願いします。

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