9.この迷宮でのテンプレは大抵SPを使う
「名前とか付けてなんか意味あるの?」
・名前を付ける事で自立意識を高める事が可能です。それと、管理者の記憶からラノベのあるあるで魔物に名前を付ければネームドになり、強力な魔物なる現象が起きます。記憶を勝手に見た事に感じては反省してません!
反省してください。
「それって道具にも適用されるの?」
・愛着の湧いた武器等に名前を付ける人はいます。名前を付ける事によって道具でも絆が生まれます。絆が高い程性能が上がるのはお約束です
「ああ、そう。んで、連動は?」
・連動する事によってこの管理者デバイスの管理を遠隔で行えます。今後、同じ管理デバイスを創る時にも連動すれば一括管理出来ます。それと、私に名前が付きます。もう1つで、私に音声サポート機能が搭載されます。以下略
「以下略すなし。まあ、だいたい分かった。んじゃ名前付けるか」
さて、名前と言ってもどうするべきだろうか?
そもそも管理デバイスって、この温泉ように創作した道具に似たような物が既に存在していて、それを管理デバイスと言っているのか。
予想だが今後、管理デバイスを創って連動するとその管理デバイスも同じ名前になるんだろう。
それにサポートパネルにも名前が適応されるなら温泉管理球とか安直であり簡易的な名前はダメだろう。
管理者をサポートするパネル
管理者を覗いて、サポートパネルから取って。
「やっべ、サネルしか思いつかん」
『ではそれで』
・消費SP1万
・名『サネル』名ずけを開始しますか?
「おい待て、名ずけにSP使うの?創作ポイントだよね?」
・名前を『創作』するのです
「あ、はい」
「モレク様?どうしましたか?」
「ああ、この管理デバイス?に名ずけをした方が良いらしいけどSPを1万消費するようだ」
「なるほど、名ずけますか?」
『推奨します』・推奨します
「ん、やるつもり」
ただ、少し気になるのは今後名前を付ける事に成るだろうしその時にもSPを使うのか、あとは強さによってSPは変動するのかが気になる。
・肯定
・テンプレでは強ければ強い程魔力消費を大きくして名ずけをします。当然、SPの消費も上がります。
「さいですか。とりま、『サネル』で決定」
『はい、マスター今後ともよろしくお願いいたします。サネル管理デバイスver.温泉がフルネームです』
まんまやね。俺が言える事ではないけど。
《では、建物を創りますのでイメージ図をください》
の、脳内直接語り掛けて来る!
《これが、音声機能です。管理者の成長が認められ権能が増えると住人達と直接遠距離念話が可能になります》
つまりは電話ね。
さて、イメージは普通の温泉でやる予定。
ここは男性限定だしね。
「魔物ってトイレ行くのかな?」
《否定》
・魔物は食らった物を自分のエネルギーや魔力に変換するので排出物はありません。よって、その器官も存在しません。
なるほど。
さて、イメージ図は下駄箱が最初にあるのは当然、魔物が靴を履くかは知らん。受付も正面にあって諸々のイメージを整え、露天風呂や二階も創り、二階の天井にはガラスにして空を見れるようにしようかな。
自動販売機は今はいいだろう。いずれ創る。
マッサージ機なんて魔物のサイズにもよるからな。
「サイズか」
このままだと入れる魔物と入れない魔物が現れるだろう。
どした方がええかね?
《スキル『収納』を推奨します》
・スキル『収納』
・概要:サイズ問わずに生命問わずに収納する事が可能。
このスキルは建造物にしか適応されない。
「ん?アイテム袋との収納とは違うのか?」
《肯定》
・アイテム袋等の収納は生命がない物に限ります。それに、サイズが大きく過ぎると入りません。
「このダンジョンで手に入れたアイテム袋は100種類無限に入れてサイズは関係なかったよな?」
・この迷宮のアイテム袋は対象を小型にして収納します。
例)青いたぬきの道具でトンネルみたいなのがあります。そこを通ると体が小さくなる。その小さい人をしまう。
「なるほど」
つまり、アイテム袋はアイテムの輸送にたけていて建造物の収納は人や魔物の移動に長けているのか。
ふむ、なんか分かり難い。簡単にまとめて。
・小型化で収納出来る物で例えます
・アイテム袋の『収納』──アイテムをなんでも収納可能
・建造物の『収納』──どんなモノでも収納可能
・アイテム袋は持ち運びがしやすく、建造物は持ち運びが基本不可
・容量
・アイテム袋──袋の概要確認
・建造物──建造物の大きさ
・アイテム袋は数に限りますが建造物は入りさえすればいくらでも収納可能
なるほど難しい。
まあ、そんな詳しい理論は省くとしてその『収納』を使えてばサイズ関係なく温泉の建物に入る事が出来るって事だよね?
《肯定》
それなら無駄にでかい巨人やドラゴンでも入る事は可能だな。
《肯定》
いずれこの建造物収納を活かした物を創りたいものだ。
今は無理だけど。
空中戦艦等創ってその中にドラゴンとか入れる感じだろうし。
そう考えるとワクワクが止まらん。
「モレク様、創作しないのですか?」
「ああ、忘れるところだった」
ゾーラは暖かい目線を送りながら促してくる。
何かいい事でもあったのだろうか?
「さて、創作する。SPは?」
・消費SP:5万
「2個創ると10万。⋯⋯大丈夫、1SPが1円と思えば安い!」
完成した温泉の外見の素材は木造でいい鯵を出していると思う。
中に入るときちんとイメージ通りに出来ており、温泉エリアに向かうと既に湯が入っていた。
看板が立っており、そこに効能等も載っている。
管理しているのは『サネル』なので毎日違う温泉を楽しむ事も可能だろう。
歩く廊下は滑り難いようにされているし、きちんとシャワーもある。
普通に温泉だ。
2階に上がるのは階段ではなく、転移魔法陣だった事に少し残念な気持ちになったが、安全だし良いかと思う。
日本に似ている温泉なのに魔法陣が全てを台無しにする。
《付け足すと湯を入れる用に創った物はあっても湯を出す排水管は存在しません。ただ、湯が汚くなる事はありません》
この温泉の凄いところだよね。
湯を一定の清潔まできちんと保ってくれる。
この温泉を動かす魔力はこのダンジョンの中の魔力であり、このダンジョンに魔力枯渇はありえない。
この温泉は24時間フル稼働出来るのだ。
受付する人今のところ居ないけど。
「お先に入りますか?『一緒』に」
「ん〜1人で入るよ」
「では、服脱ぎましょう」
「?人の話聞いてた?」
「はい。『ゾーラと一緒に入れるとかありがたいね。今日は楽しもう』と」
「ん、全く言ってないね。なんか、あの日以来ゾーラの素を見た気がする。素を出してくれる事は嬉しいけど、⋯⋯自分を大切にしてね?」
「?はい」
とりあえず96階層に行って同じ物を創作する。
今のところ女性はゾーラしか居ないのでゾーラの1人持めになりそうだね。
「モレク様も一緒に⋯⋯」
「1人で入るよ。サネルに頼んで温泉内部に転移出来ない用になってるから。それと、男性の方に女性は入れない仕様だから」
「(´・ω・`)」
しょぼくれるゾーラの顔は可愛いかったです。
すみません『収納』に関して上手くまとめられませんでした。
サイズ無視のアイテム袋は『道具』『食物系』のみを収納出来ます。
建造物は『道具』『生き物』『食物系』となんで入りますが、建物に入る数しか収納出来ない。
うう〜分かり難いと思いますが、性能に関してはふ〜ん、と思ってください。
今後とも『ラストダンジョンマスター』をよろしくお願いいたします。
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