超★騎士防御
はいどーも!
なろうエッセイストと言えばこの人。家紋武範でございまーす!
子どもというのは、まだまだ発達していませんから、当然、間違って覚えていることがあります。
しかし、これは誰も悪くない。という話をいたします。拍手~☆
ウチには息子と娘がおりまして、息子のほうが年上。そこに近所に住む姪が二人遊びに来ます。一人は娘と同い年でもう一人はさらに小さい。
息子は面倒見がいいので、妹たちと遊んであげておりました。それを我々親たちはお茶を飲みながら見ていた。
女の子ですから、当時流行の「プ○キュア」ごっこをやりたい。息子のほうも、いいだろうと敵役を買って出ます。
「やー! とー!」
と、女子ども。もちろん手加減はありませんし、子どもの体力は無尽蔵。
たまりかねた息子。ここはあの技を出さなくてはなるまい。目に輝きが宿ります。
「スーパー・ナイト・ガード!!!」
ピシャーーーン!!
──いや、ちょっとまて。
ポーズは決まってるけど、それは、「超騎士防御」なのか? 「夜でも安心」のほうなのか?
CMでやってるのを聞いて、カッコいいと思っちゃったんだね。
うーん。誰も悪くない。悪くないけれども。
続きまして。
その日は息子が遊びに行っておりましたが、女子たちはプ○キュアごっこにいそしんでおりました。
「プ○キュアよー!」
「私たちはプ○キュアよー!」
いうてやっております。当時はフ○ッシュプ○キュアの時期でございました。
「えー。俺がイ○スの役やるのかよ~」
スッと立ち上がるワシ。
「まぜてない!」
「ねーやめてー!」
と、雑魚プ○キュアどもに拒否られるものの、そんなものはイ○ス様に届く訳がない。
「我が名はイ○ス。総統メビ○ス様のしもべ──」
「ギャーーーッ!!」
セリフを邪魔しようと、わーきゃー騒ぐプ○キュアどもですが、悦に入ったイ○ス様の前口上はまだまだ続きます。
「ふふ。もっと泣け! もっとわめけ!」
そこで、女子たちがピタリと止まります。
「わめけ?」
「なにそれ?」
ザワザワし始める女子。しかし、「わめけ」に間違いは無い。だがしかし!
「わめけじゃないよ。あめけだよ」
という始末!
なんだ「あめけ」って!?
「だって、おっきばーちゃん言ってるもん。あめけーって。もっとあめけーって」
うん。見てある人は分からないですよね。解説します。「おっきばーちゃん」は「ひいおばあちゃん」。
「あめけ」は「飴を食べなさい」。「飴食え」でございます。
はい、コレ、ホント!
コイツら、ずっとイ○ス様が、「もっと泣け。もっと飴食え」って言ってると思ってたんですよ!?
まさに飴と鞭!!!
まだございます。
その日は、お祝いがありまして、お寿司屋さんからお寿司をとっておりました。
お寿司をとると、お吸い物がついてきますよね。粉タイプのヤツ。
それをお湯にといてお吸い物を作って子どもたちに出してやると、ウチの娘が言いますに。
「みそ汁美味しい」
って、みそ汁じゃねぇ。味噌入ってねぇし。そしたら、娘と同じ歳の姪がたしなめました。
「これ、みそ汁じゃないよ」
おーすごい。言ったれ、言ったれ。
「つよ」
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つよってアナタ。さくらももこ先生のちびまる子ちゃんの作中に、「おばあちゃんのいる家庭では、“ゆでたまご”を“うでたまご”という」っていう場面があったけど、これもまさにそう。
ババァは、汁物を“つよ”とか“おつよ”という傾向がある。“つゆ”と言えば全国的であろうが、“つよ”……。
最後にこれだけは言わせて欲しい。
「方言は国の宝です」
オチを捜しても見つかりませんでした。Amazonで注文しますか?
Y/N