1.初めてのVRMMO前夜〜義妹たちに誘われて〜
誤字脱字を訂正致しました。
夕食が終わって自分の部屋でくつろいでるとノックも無くいきなり勢い良くドアが開いた。
「お兄ちゃん、一緒にIFOしよう!!」
そう言いながら、深雪が飛び込んできた。遅れて雫が入って来てゆっくりとドアを閉める。
「……お姉ちゃん、いつも言ってるけど勢いよくドアを開けちゃダメ。……また壊す。」
雫が深雪に注意する。ここまでがいつもの見慣れた光景であり、一生直らないだろうと柚月はもう諦めている。
「ノックもちゃんとしようよ……それで、IFOって確か、前に深雪たちがベータテスターに選ばれたとかいうゲームだっけ?」
正式名称illusion Fantasy onlineとかいう名前だったような気がする。3ヶ月前ぐらいからテストが始まり抽選で500名がテスターとして選ばれた。世界初の大型VRMMOでワールドの広さが地球と同じらしいく、それとNPC技術がかなりの進化して本物の人間と区別がつかない!ニュースで取り上げられて話題になっていた事を思い出す。
「そう!明日から正式名称サービス開始なの!!それで一緒にどうかなって思って……」
深雪が目をキラキラさせながら、期待の眼差しで見てくる。……うん。犬みたいだ。今なら深雪に高速で振ってる尻尾が見えるような気がする。
「でも確か第一次販売は1500枚しか作られてなかったんじゃなかったっけ?今からだと第二時販売に期待するしかないんじゃないかな?」
そう、大規模のVRMMOのため正式サービス開始までに2500人分までしかサーバーの準備が間に合わなくサーバを拡大次第、第二次、第三次とだんだんと増やしてゆく予定らしい。ちなみに、第二次販売の予定は未定らしいが半年はかかると言われている。
「……ベータテスターの中のトッププレイヤーたちには、ソフトがひとつ送られて来て、誰かに紹介しなきゃ行けないの。……私もお姉ちゃんもトッププレイヤーだったから今ここに2枚余っているの。だからお兄ちゃんもいしょにやるの。」
そう言うと雫はファンタジーの世界とエルフのイラストが書かれた紙袋を渡してくる。
「ゲーム機本体は後で宮城さんが設置してくれるからお兄ちゃんは安心してプレイするだけだよ!それからもう1つは宮城さんに渡しているから宮城さんも一緒にプレイするよ。」
どうやら僕がゲームをしないという選択はないらしい。まぁ最初から断るつもりは無かったけど………宮城さんとは、風祭家に務める使用人で主に義妹たちの護衛兼メイドをしている方だ。使用人の世界ではスーパーメイドとして有名らしい。
「明日の九時からサービス開始だからね、それまでにちゃんと説明書と攻略本読んでいてね。」
わかったって返事をすると深雪たちは満足そうに自分の部屋に戻って言った。入れ違いに宮城さんが使用人たちと大きな機材を持って入ってきた。どうやらこのデカい機材がゲーム機本体らしい。設置には少し時間が掛かるらしいので邪魔にならないように風呂に入っておこう。
「明日が楽しみだ」
そう呟いた柚月はウキウキな気持ちで風呂場に向かうのであった。
柚月:「宮城さんは僕がここに来た時に初めて会った使用人だよ」
宮城:「風祭家に務めます深雪様、雫様の専属使用人でございます宮城 奈白と申します。どうかよろしくお願いします。・・・・・・・えっ、趣味ですか?趣味はですねお 嬢様たちの観察です。ええ!本当に可愛らしいのですよ。深雪お嬢様はですね、初めて…雫お嬢様に関してはです…………最近はお嬢様と一緒に柚月様も…」
柚月:「………………」
宮城さんは風祭家のスーパメイドにして、変態である。
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