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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約8年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

吸血鬼の始祖は堕落の日々に飽き飽きする。

作者:ソーマ

吸血鬼は日光に弱い。
ニンニクに苦しめられ、
銀に弱り、
杭で殺され、十字架で手出しができなくなる。

そんなこと、誰が決めた。

確かに、大抵の吸血鬼は“そう”かもしれない。
だけれど、それは大抵の、下等な吸血鬼の話だ。
そう、いるのだ。

日の光の下を悠然と闊歩し、
どんなものでも平然と喰らい、
銀の装飾品を身につけ、
心臓を杭で穿たれようとも死なず、
十字架を踏みつける。

不老不死を唄い、暗き魔界より悪魔を連れて現れるという彼らを、

人々は始まりの吸血鬼ーーー

“始祖”と呼んだ。
堕落の始祖
2017/06/01 00:00
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