日常の終わり
「…というように、我々は相互認識でこの…」
テレビである学者の人が喋っている、寝起きの頭にはまるで子守唄のように眠気を促してくる
「ふぁ〜ぁ…あっ、そう言えば…」
今日が日曜日だということを思い出し、テレビのチャンネルを変えた、この時間から始まるアニメを忘れていた、危ない危ない
「ピーンポーン…」
アニメのオープニングが流れた時、インターホンの呼び出し音がした、自慢ではないが日曜日の朝から友達が来ることは滅多にない、とはいえ、家のインターホンがなったということは誰か来たということだろう、まぁ、間違いで家に来たかもしれない、その時は早急に場所を教えて帰ってもらおう、アニメ見たいし
「ピーンポーン…」
「はーい」
玄関を開けると、宅配便のお兄さんが立っていた
(おかしいな…何も頼んでないはずなのに)
確かに、ネット通販は利用するけど、今回は何も頼んでないし、何かの懸賞が当たったということでも……あぁ、その可能性はあるか
「篠原神人さんの家で間違いないですか?」
「はい、僕が篠原神人ですけど」
「よかった、お届けものです、受取書にサインお願いします」
向こうは目的の品を本人に渡せてホッとしたのか、受取書を僕に渡した
「…よし、で、これはなんですか?」
何かの懸賞なら、書いてあるはずなのだが、受取書にも箱にも何も書かれてなかった
「さぁ…?自分も運ぶだけなので分からないですね、中身は見たらダメですし」
苦笑いされた、まぁ、開けてみればわかるからいいか、僕は宅配便のお兄さんにお礼を言い、部屋に戻った
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「さて、それじゃあ開けてみようかな」
期待しながら箱を開けると、中には手紙が一通と…何だろう…新しいゲーム機?らしいものが入っていた
「…どこの会社のモデルなんだろ?」
形はP○4に似ているけど、少し何かが違うし…そうだ、手紙を見たらわかるかも
「えっと…なになに?」
『今から君にゲームをしてもらう、ルールは簡単、そのゲームをクリアするだけ、ただし、君にもあるものを賭けてもらう、それは君の存在だ、それでは健闘を祈る』
と書かれていた、意味不明すぎて頭がプチパニックだ
「…まぁ、とりあえず起動させてみたらわかるかもね…?」
コードをすべて繋げて起動準備を進めた、ものの数分で完了した
「よし、じゃあやってみますか」
電源を付けて、画面が表示された瞬間に突然僕は意識が遠のいていく感じがした
「あ…あれ…一体…」
そして、僕は完全に意識が無くなってしまった