表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

たまにはこんなのも…良くねえよ!!!

作者: 夏来 素麺

二作目です!

最初のとは雰囲気違うと思いますw

まだまだですが頑張ります!!

 「これは…?」

少し肌寒くなってきた11月上旬、この間仲の良い奴らと行ったショッピングモールで買った

新品のマフラーと手袋を身に付けて、普段通り家路に着いていた。

はずだった。

目の前に転がる謎の球体。

ピッピッピッピッ…っと一定のリズムを刻む音はその物体から発せられているようだ。

このまま無視して帰ろうか…いや、まず規格外過ぎるこの現状に体が上手く動かない。どうしたものか…

とりあえずこれが何なのか、それを確認するのが最優先だ。

そう判断ししゃがみ込む。依然として音は鳴っている訳で少しビビったが、チョンっと指先で突いてみた。コロ…と転がり小さな掲示板にも見えるデジタル時計の表示されている部分のような小さな長方形の黒い窓が見えた。

『3:00』

なんだこれ。ピッ、『2:59』

表示されていた数字が変わった。

あれ、え。もしかしてこれ、時限爆弾?

いやでもこれだけの情報で判断するのは…ピッ、『2:58』

おいおいまさか違ピッ、『2:57』

考えている間も変わり続け鳴り続ける

仕組みをよく知れば何か分かるかも知れない

そう思い試しに軽く持ち上げて角度を変えたりして

謎のそれをよく見ていると

…コード。何色もあるコード。

ピッ、『2:45』

…嘘だろ!!?!?本当に爆弾!?

どうしろってんだよこんなの!!!

ってかまず何でこんな道端にこんなの落ちてんだよ!!

意味分かんねえだろ!!!

何て思いながら立ち上がり手袋をしたまま自分の髪をグシャグシャと掻き乱した。

静電気の効果で素手で同じ事をしても相当に崩れる髪はエグい程崩壊していた。

そして手を頭に持っていく為に離したが故に、ガシャッ。

爆弾が落ちてしまった。一気に血の気が引く。

ピッピッピッ…しかし当の爆弾の方はというとお構いなく時計の数字を進ませていく。

でもこんな非現実的も良い所、まるで目が覚めたらそこは戦場で銃弾が飛び交っている所に立っていたなんてそんなレベルで、平々凡々に暮らしていたらほぼ確実に、いや絶対的に遭遇するはずのない状況にいきなり前触れも序章もなく立たされたら誰だって対応出来るはずない。

『1:00』

気が付くともう1分を切ってしまった。

どうする…どうする…焦っても始まらない。

かと言ってじゃあ何をしたら良いかなんて皆目見当も付かない。

このまま見て見ぬ振りをして帰るか…?

でもそんな事したらこの辺りの人達がとんでもない事になるのは目に見えている…

だからと言って警察だなんだを呼んでいたら間に合う訳が無い。

どうする…!

ピッ

ハッと数字を見る考える事に夢中で時間を気にしていなかった。

『0:10』

あと10秒…最早出来る事なんて何もない。

諦めて潔く終わろう。周りの人を巻き込むのは申し訳ないが、この際もう仕方のない事。そう思ってもらおう。

ピッピッピッ…『0:05』『0:04』『0:03』

ピッピッ…『0:02』『0:01』

軽く目を瞑り下を向いて、俺は最期の時を迎えようと…

ダァーーーン!!!!

ビクッ!!

…ビク?え、俺死んだはずじゃ?何で反応なんか…

「あー!ごめんごめん!ビックリしたでしょー」

後ろから途切れ途切れに声が聞こえた。ハッとして振り返る。

「ご、ごめんねー、実は爆弾作るのに最近ハマっててさー。

やっと丸型の作れたと思ったら、何処かで手順抜けちゃってたみたいで、

せっかく頑張ってここまで来たのに!って思って外に投げちゃったんだよねー。

その時に作動しちゃったみたいでさー。

いやー、本当ごめん!」

何がなんだか分からない。突然現れた男性はどうやらこの時限爆弾(にせもの)の製造者のようだ。

走ってきたせいで息が上がっているらしい。

まあとにかく偽物だったようで生きている訳だし結果オーライ

ってなる訳ねえだろ!!!死ぬ覚悟までしたんだぞこっちは!!!!とは思いつつも

「あ、いや、かなりリアルだったんで本当にビックリしました。凄い腕ですね。えっと…頑張ってください」

そう言って苦笑いしながら偽物を半ば押し付けるように渡して

少し遅い家路にまた着いた。

今日は全く災難なんだか何なんだか。

とにかく、いつもよりグッスリ眠れそうだ。

でもまあ、たまにはこんな刺激的な事があっても。

良くねえよ!!!


この時、考え通りグッスリ眠れたせいで、長い間時限爆弾の無限ループに迷い込む夢を見て苦しむなんて、思いもしなかった訳だが。

どうだったでしょうか。

こんな非日常、味わってみたいですか?笑

出来たら良い点悪い点感想、お気遣いなく言いたい事思った事お願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ