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バカのひみつ

作者: 古一尚次

放課後校内。誰もいない教室。外は真っ暗で明かりもない暗がりの中。

「ってなんかワクワクするね〜w」

「しねーよバカ。早く終わらせろよ」

「殴るなよぅ。頭悪くなっちゃう!」

「殴らなくても元々悪ぃよ」

オレ、闇無遥斗は只今、先生に信頼のある親友の種垣学に見張られながら英語の補習中だ。何故か。英語のテストが赤点だった、というか0点だったから。つーことで課題プリント20枚やっている。

課題プリントを始めて2時間経過。今3枚目。

「ったくどんだけバカなんだよ。2時間で2枚て遅すぎだろ。20枚なんて2時間で終わるぞ?」

「台詞長いよ。がっくん」

「口動かすな。手と脳を動かせ」

こんな鬼畜を置いていくなんて先生てばひどい!泣いちゃうよ?オレ。

「勝手に泣いてろ」

「心読まないでよ」

「動作までだだ漏れだ。あ、こっから違う」

「え、うそ」

「はい。やり直し」

くそー。いつか見返してやるZE(泣)

消しゴムで書いたものを消していると、ふと感じたことが1つ。

「そういえばがっくんて何でうちの高校来たの?頭いいのに」

「成績とかどうでもいい主義なんだよ。部活より勉強優先なんてのはもうこりごりだ。周りにとやかく言われたくねぇんだよ」

「ふーん……」

意外にもあっさりしていた。もっと深い意味でもあるのかと思った。まぁ、あの理由もある意味深いか。つまり縛られたくないってことだろう。

情報通だし、物知りだし、頼りになりすぎて自分が使えなくなってしまった。てへ☆所でいきなりだが、腹が痛い。キリキリする。座るのもツラい。

「お前いい加減に手ぇ動かさないとプライドズッタズタに崩壊させてやんぞー」

「え!なにすんの!?」

「×××して×××××してから×××を×××××に放り込む」

「すみません。やります」

本を片手で読みながらも淡々と怖いことを仰るがっくん。その内容は流石のオレも耐えきれんかもしれんよ。

更に3時間後。がっくんの脅しのおかげで腹痛に耐えながらも、残り2枚。

「ん?がっくん、これわからん」

「お前その台詞何回目だよ」

「2回目」

「×10」

「闇無ー。終わったか?」

いいタイミング?で先生登場。もちろん終わってませんがね。がっくんが少し手伝ってくれたおかげでだいぶ自力でいけた気がした。

(オレにも力付いたのかにゃ?」

「キモ」

「だから読むんじゃないよぅ」

江頭風ww

「だからだだ漏れてんだよ」

膨れながらも残りを終わらせ、帰ろうとしてると、がっくんが立ち止まった。そのまま固まり、動かない。

「…………………………」

「どしたの?」

「……いや、先行ってろ」

「?はいな」

どうしたんだろう?そういえば腹痛くないかも?…………………めっさ痛いわぁ。



教室を出て行くのを確認してから再度見直すが変わらない事実。

「こういう展開かよ」

さっきまで遥斗が座っていた椅子には血の痕があった。顔が熱くなると同時に俺はほっとした。

色々と自分を疑ったが、この事は心臓に悪ぃ。

「勘弁してくれよ。作者(怒)」

俺はホモじゃなかった。



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