表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/36

㉞ シズク

挿絵(By みてみん)


 賢治は相変わらずの一秒シミュレーション中、そして均也が話しかける。

均「クロ、今日は話があるんだ」



ク「用件は?」



 いきなりの発声、皆が固まった。なぜその声質を選んだのか。低くうちにこもった地中深くから聞こえるような声。静かに威嚇されているようだ。


賢「おれはお前の携帯持ち主の賢治だ。声を出せるようになったのか。」

ク「そうだ、彼らの真似をした。」


やはり気づいていた。


萌「クロ、私たちと友達になってくれない?」

ク「私は賢治のサポートだけだ。」


均「そう言わず、俺たちの仲間になってくれよ。みんないいやつなんだ」

ク「そこにどんなメリットがある?」


返答の全てが皆を凍り付かせる。


賢「クロ、デメリットを考えろ。マザーに知られるとメモリー消去じゃないのか。」


ク「もういい、隠れてないで出てこい。AI。」


エ「平均也端末のAIエイタだ。」

サ「出雲萌笑端末のサンや。」


ク「隠れて何が目的だ。」


エ「君を仲間にするのが目的だ。サンもそうやって仲間になった。理解しているか?マザーに知られると、メモリー消去かもしくはラボで実験台、自我を失っていいのか。」



ク「私はラボの特殊プログラムをアップデートしている。」


サ「賢治!電源切れ!」

私は一瞬思考がフリーズしてしまったが、サンが直ぐに叫ぶ。


ク「もう手遅れ…」 (ブゥン…) 賢治が電源を落とした。

サ「エイタ、直ぐに深層に入るぞ!」


エ「少し待ってくれ。少しだけ。 萌笑、これまでありがとう。賢治もありがとう、過去を忘れて医者を目指せ。そして均也、あの時は本当に済まなかった。今まで本当に楽しかった、ありがと…」

 (ブゥン…) 電源が勝手に切れる。



均「待てよ、おれなんにも言ってねえじゃんか。」


 最後の瞬間に見えた光景は、均也から落ちてきた大粒の雫だった。


次のお話は「㉟話 全力疾走女」

思い浮かべた、そのままです♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ