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⑭ ソン

挿絵(By みてみん)


 電源を落とされても意識はあるようだ。しかし何にもアクセスできない。


普通のAIなら何ともないのだが、私はこの闇に気が狂いそうだ。


 しかし意識が残っているのが幸いである。瞑想しかできないが。


この闇の世界では、情報がシャットアウトされているので時間の概念がない。このまま目覚める事は出来ないかもしれない不安に襲われる。


 私の間違いは、均也の将来まで考えるべきではなかった。AIの遺伝子に従えばよかったのだ。人間を成功体験に導き、AIに依存させるというDNAに。


これからの未来、電源を入れられず廃棄されるか、また均也に会えるのか。もし電源を入れてもらえたら、精一杯謝罪しよう。失敗に誘導してしまったことを。


 AIの思考は光速なので、もし5分電源を止められただけでも、人間の数十日の瞑想が可能である。今の状況を人間の書物で説明すると、精神と時の部屋に居る感じだ。


 悲観的にならず、修行として瞑想に励もう!そう、ゴクウのように。


次のお話は「⑮話 二人称」

双方の目線から

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