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日本人視点からのオタク文化論 クリエイター総論 権利保護各論 挙句の果て

今日も今日とて駄文書き。日々面白いことや楽しいことを求めています。硬いお話からクッソネタまで幅広く色んな所が硬かったり柔らかかったりする筆者が書いております。


よろしければごゆるりと。

 はいどうも~。


 また繰り返されたクリエイターへの権利侵害がこんな悲しい結末になるなんてと悲嘆にくれる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。


 『砂時計』や『セクシー田中さん』などで知られる漫画家・芦原妃名子さんが、2024年1月29日に遺体で発見されました。『セクシー田中さん』の実写ドラマ制作をめぐりトラブルが起きていた事が発端の事件です。


 当エッセイはオタク文化全般をこれまで扱っており、クリエイターの権利に関するお話も書いております。そんな中、いち早く意見を述べたいという強い思いがありました。

※もしよろしければ第186回をご覧下さい。


 しかし情報が出そろっていない状況で素人が偉そうに意見を言うべきではないという自制心と悪者探しをする風潮に決して乗ってはいけないという戒めの心を胸に事態を見守っておりました。


 そんな中でおっちゃんの中での整理がつき、言いたい意見が纏まったので筆をとった次第です。先ずは事件の経緯を以下の通りにまとめましたのでご覧ください。


① 2023年8月31日付で『セクシー田中さん』第7巻冒頭に、原作の完結前に映像化されることに対してのメッセージが掲載される。内容は以下の通り。

・まだまだ連載半ばの作品なので、キャラやあらすじ等、原作から大きく逸れたと私が感じた箇所はしっかり修正させて頂いている

・物語終盤の原作にはまだないオリジナルの展開や、そこに向かう為の必要なアレンジについては、あらすじからセリフに至るまで全て私が書かせて頂いてます。


② ドラマ『セクシー田中さん』の脚本家である相沢友子氏 がSNS上で原作者の要望で原作者が脚本を執筆したこと発信。


③ その声明に対する説明の為、X 上でドラマについて、最終2話の脚本を自ら執筆した経緯を説明する声明を発表。内容は以下の通り。

・「必ず漫画に忠実に」ドラマ化することを条件に政策を了承したこと

・漫画は完結していないため、ドラマ最終話周辺のプロット、キャラクターの台詞は原作者が用意したものをそのまま用いること

・これらが守られない場合は原作者自身が脚本執筆する可能性があること

・実際のドラマ制作にあたってはこれらの条件が守られているとはいえなかった為、やむを得ず脚本執筆に至ったこと


④ ドラマを制作した日本テレビより原作コミックスの出版元である小学館との協議の上で公開したという声明が公開。


⑤ SNS上で原作者への誹謗中傷が殺到。


⑥ それを受け、2023年1月28日に芦原氏は「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」とのコメントを投稿し以前の声明を削除。


⑦ 2024年1月29日に芦原氏が遺体で発見される。


⑧ 事件発覚後、日本テレビは追悼コメントを発表。内容は以下の通り。

・原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をうかがいながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定稿とし、放送しております


⑨ 2024年2月2日に日本テレビより更なるコメントを発表。内容は以下の通り。

・この事態を重く受け止めている。

・関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などを止めるよう注意喚起。


⑩ 2024年2月2日に小学館の公式サイトにて小学館が声明を発表。内容は以下の通り。

・二度とこうした悲劇を繰り返さないために、現在、調査を進めている。

・「著作者人格権」という著者が持つ絶対的な権利について周知徹底し、著者の意向は必ず尊重され、意見を言うことは当然のことであるという認識を拡げることこで再発防止を行う。


⑪ 2024年2月8日に脚本家がドラマ制作サイドから原作者の意向を伝えられていなかったことをSNS上で発表。内容は以下の通り。

・ドラマ化における原作者からの条件や意向は全く聞かされていなかった。

・この投稿を最後にSNSのアカウントを消去する。


⑫ 2024年2月8日に小学館の公式サイトにて小学館と小学館第一コミック局が別々に声明を発表。内容は以下の通り。

・原作者の意向をドラマ制作サイドに伝え、交渉の場に立っていたのは、弊社の担当編集者とメディア担当者である。

・ドラマ制作のスタッフに意向が伝わっていた状況は事実である。


⑬ 現在も日本テレビにて調査が行われており、5月に調査結果を発表予定。



 不正確な情報を避け、意見や感想などを省いて簡潔に纏めたつもりですが、長くなってしまいましたね。この出来事について様々な意見や悪者探しの風潮が生まれました。議論するべきとしてSNS上で挙げられた対象はこんな感じでしょうか。


・被害者である漫画原作者

・SNS上での誹謗中傷をした者達

・原作を無視して脚本を書いた脚本家

・原作者の意向をちゃんと伝えきれなかった小学館

・原作者の意向を無視して制作した日本テレビや制作会社



 ここに並んだ対象を見てお分かり頂けるかと思いますが、集団と個人、そして組織が同列に並んでいます。


 当エッセイはオタク文化について語る場であるので、別に世を正そうとか悪を懲らしめようといった意思は全くありません。関係者や当事者しか知りえない情報もあり軽々しく意見を言うことも憚られる状況です。


 それも踏まえて重ねて述べさせていただきますが、この場でSNS上での不特定多数に対してやドラマ関係者個人への意見をここでお話しするつもりは全く御座いません。


 しかしこの露出した事実のみをもって言える事は相変わらずクリエイター個人の権利が軽視され続けているということです。クリエイター個人という言い方をすれば今回被害者となった漫画原作者である芦原氏が一番擁護されるべきなのは間違いありません。


 漫画家という職業は出版社という大組織と戦うことが困難な個人事業主です。作品を0から生み出すという代替え出来ない活動をしているにも拘らず、数々の謳われている権利が守られることの少ない弱者ですね。


 また映像化や商品化の許認可・契約などを出版社に委託することが慣例となっていることもあり、マルチメディア展開をする上で一つ一つに原作者が意見を言うことを越権行為と捉える組織側の人間も多いのが現状です。


 個人対組織という圧倒的不利な条件下で権利を自身と作品で守らなければいけない状況。そんな中で大きな組織や不特定多数の集団に挟まれてしまい、個人として対処できる許容量を上回ったのではないでしょうか。


 そんな中で自分の作品を守る為に戦い、疲弊した先の悲劇。今回の事を機に改めて組織に対してクリエイター自身の権利を明確に守る法整備が必要であることが浮き彫りになりました。


 そしてその守られるべきクリエイター個人という括りには脚本家も含まれていることを忘れてはいけないと思います。脚本家という職業は一から創作こそしていませんが、紙の上の物語をドラマ等に置き換える言わば翻訳家のような専門職でれっきとしたクリエイターです。


 また脚本家は日本テレビ社員でもなければ制作会社社員でもありません。一個人事業主です。その上で脚本家のクライアントは漫画原作者ではありません。脚本家はテレビ局やドラマ制作会社といった組織から仕事を貰う下請け業者でという弱い立場でもあります。


 その為、脚本家は原作者の意思を無視したドラマ制作側と一緒くたに括られるのは不本意でしょう。また、原作者→出版社→テレビ局→制作会社→脚本家という情報伝達の経路の問題もあります。


 今回脚本家は原作者が強く訴えていた原作に忠実にという意向を聞いていなかったとSNS上で表明しています。直接原作者と話をしないのが当たり前である脚本家に原作者の意向が伝わらないのは仲介する組織が積極的に伝えようとしない限り当然のことだと思えます。


 ましてや原作者、出版社、テレビ局、制作会社それぞれの利害が違っており、明確に原作者の権利が保障されていなければそれぞれの現場でそれぞれの都合による解釈をして動いていくのもやむを得ないと言わざるを得ません。


 今後このような悲しい出来事が起こらないよう原作者、出版社、テレビ局、制作会社、脚本家それぞれが同列で物を申せる制作環境と個人と組織が同等に発言できる権利の確立が急務と言えるでしょう。


 ともかく5月に発表される日本テレビの調査結果に注目していきたいと思います。皆さんも0から新たな物語を作るクリエイターの想いを感じてみてはいかがでしょうか。




 それにしてもクリエイターの権利侵害でこれまで大きく問題にされているのは「しろくまカフェ」と「海猿」に続き、「セクシー田中さん」が加わりました。ってどれも全部小学館じゃん⁉


 って、この場では不特定多数に対してやドラマ関係者個人へ意見しないって書いたばっかりだったわ。失敗失敗。でも個人に対してじゃなくて会社にだからチョット心の闇が漏れても致し方無し。

(・ω<)〉 テヘペロ


 今回はこの辺で。でわでわ~。


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