イソマツ村
たまに前の章と矛盾がないように日付指定する時は確認するのですが、誤字を見つけました。1箇所しか見てませんが、あと100箇所くらいありそうです。
暗黒神の雷イソマツ村
王国との国境付近に村や町はない。
なぜなら4年前までは戦場だったからだ。
国家間の仲もここ1,2年で良くなっただけで、いつまた戦争が起きてもおかしくなかった。
だから王国から2日かかる位置にあるこの村が1番近いのだ。
「なつかし〜」
1ヶ月ぶりの帰省。
え、まだ1ヶ月しか経ってなかったの?
「あら、スターチスさんやっと来たのですね」
「その声は、我が友、李徴子ではないか?」
「り...ちょうし...?誰ですかその方は。私はルチェッタですよ」
友人なのには変わらないようだ。
「ルチェッタはどうしてここに?」
「説明しよう!」
横からいきなり皇帝が出てきた。
「皇帝陛下もいらしていたんですね」
「そうだ。そして説明しよう、義兄様が、ね」
気がつくと前にはなかった大きな建物があった。
村長の家より大きいが、簡易式でどの家より味気ない。
「ようやく来たか」
中にはアムネシアさんと女王様、騎士団が沢山。
「騎士団がいていいんですか?」
数日前に問題を起こしたのになぜこんな所に。
「ユリ団長は緊急事態に備えて騎士団の半分は例の事件に加担させなかったんだ」
「緊急事態?」
「ああ、それを言おうと思っていたところだ」
曰く、それは革命。
国が大きければ、大きいほど民衆の不満は溜まる。
そんな最中に国を守るはずの騎士団の暴走が、国民の怒りをウルトラ大噴火させたらしい。
それで女王とルチェッタを帝国に避難させたとのこと。
「これからどうするつもりなんですか?」
「そりゃあ...弾圧するしかないだろ?」
うわぁ...物騒だなぁ...
「皆逮捕ですか?」
「いや、違うな」
じゃあ見つけ次第殺っていくの?!
物騒だ...
「俺は蛮族か何かなのか?」
「いえ、慈悲と表情が少ない方かと」
「どうやら『暗黒神の雷』をくらいたいようだな」
なんと痛い名前なのだろう...
「痛いな。痛すぎて頭皮が少し吹き飛ぶぞ」
恐怖で無意識に頭を抑えた。
何故か皇帝も頭を抑えていた。
「...昔妹さんを僕に下さいって言った時にね...」
以前にくらったのか...
「話を戻そう、弾圧するのは黒幕だ」
「黒幕?」
「裏で糸を引いているやつがいるはずだ。そいつを突き止める」
無茶だ。
騎士団は結構いるが、いるかどうかも分からない黒幕を探すのは至難の技だ。
「大丈夫だ、猫を全集結させる」
「どのくらいいるんですか?」
「俺が知る数は1000人だ」
1000?!
「ははは!!義兄様、猫は匹ですよ」
「俺にとって言葉を話し、知能があるものは皆人だ。ケモ耳があろうとな」
「つまりに話が通じない人間はチンパンジーということか」
来月真ん中まで色々とあって忙しいので、更新されてなかったらすみません




