メインキャラ登場編第三章猫
前回の作品は投稿した後に、編集をしました。投稿してから1時間経ってないから大丈夫だと思ったら、6人も見ていました。
あれから色々とあった。そう、何があったかを少々省かせて頂く。
まず腕の治療。次に猫の保護...という名の捕獲。あれ?そんなに色々となかったな。
「猫ちゃ〜ん。名前はなんて言うんすか?あと、何処から来たんすか?」
「俺達が連れてきておいて何処から来た?はおかしくないか?」
「それもそうっすね。じゃあ何処に住んでたんすか?」
森だろ。森で見つけたんだから森しか有り得ない。そんな時、思いもよらないやつが喋りだした。
「我は野良猫だ。いや、だったかな。どちらにせよ名は無い。ここが気に入ったからここに住むことにした」
「.....」
「ここが気に入ったなんて、良かったすね!師匠!」
初めはゼラの腹話術だと思ったね。
猫の見た目は紫。
少し奇妙なのは尻尾がふたつある事くらいだ。
「我は腹が減った。早く飯をもってこい」
「図がデカイな。それに俺はまだお前をここに住まわせるとは決めてない」
「ふん、貴様に我をどうにかできるはずがな...な!何をする愚か者が!」
「お前を外に放り投げるだけだ。なあに、痛いのは地面に激突した時くらいだ」
猫を右手で首を持って、ゼラにドアを開けてもらった。
「やめろ!やめんか!ぎゃぁぁぁぁ!痛い!」
「じゃあな」
ドアを閉めて後ろを向くと...
「我は自慢じゃないが、誰にも観測されなくなるとワープなるものができてね。君なら知っているんじゃないか?シュレ...ん?やめろ!離せ!」
またゼラにドアを開けてもらった。
「じゃあな」
ドアを閉めて後ろを向く前に、
「ディンガーの猫だったかな?」
「はぁ、しょうがないな。俺に迷惑をかけるなよ」
「やったっすね猫さん!」
「我にかかれば、造作もない」
「そう言えば猫さんの名前を決めちゃいましょうっす!」
「名?そのようなもの貴様らが勝手に呼ぶものだから、貴様らが決めろ」
「それなら...シオン...シオンに決めたっす!」
「シオンか...」
「ん?どうかしたんすか師匠?嫌な思い出とかでもあったんすか?」
「いや、そうじゃないんだけどな...」
「なら決定!良かったすね〜シオン」
「我はなんと言われようが構わん」
「それじゃあ店を再開するぞ。おや?」
棚の中にあるものが揺れ始めた。それどころか棚も揺れている。
「誰だ?揺らしてるやつ」
「自分じゃないっすよ?」
「じゃあシオンか?」
「我ではない。災害だ」
「災害?...まさか!捻れ大災害っすか?!」
捻れ?なんだそれは?初めて聞いた。
「それだ。小さな者よ」
「その災害どんなことが起きるんだ?」
「師匠!そんなことより早く机の下に隠れるっす!」
机の下に入った瞬間床が揺れ始めた。
「なんだ?!地震か?!」
「違うっす!こんなの序の口っす!」
しばらくして揺れが収まった。
「なんだ?もう終わりか?棚が倒れなくて良かった」
「師匠!外に出てみてくださいっす!」
外に何があるんだ?外に出てみたら何が起きたか理解できた。
「なんだあれは?!」
「...あれが捻れ大災害っす」
また地面は揺れ始めた。今度はさっきの比じゃない。脆い家は崩壊し、強い風が吹き、空に亀裂が入っている。その模様が捻れている。
なるほど、これが捻れ大災害か。
次回は「捻れ大災害」(の予定)です。