悪の組織編七章
少し怪我をしました。2週間以上たっても治りません。皆さんも運動には気おつけて下さい。久しぶりのせいか、今回は少し短いです。
「フハハ!以前までの俺なら負けていたが、今はもう違うぞ!今はこれがある!」
そう言ってカブトは試験管を取り出した。
中には紫色の液体が入っている。なんだか不味そうだな。
カブトはその紫色の液体を一気に飲み干した。渋い顔をした。
「力が溢れる...」
「そんな不味そうなもん飲んでも変わんないわよ!私は厄災を倒しているんだからね!」
「おいリモ!一人で先行するな!数が有利なんだから一人づつで戦う必要は無い!」
リモは俺よりひと足早くカブトに近づいて切りつけようとた。
「あまい!」
リモはいきなり吹き飛ばされた。
リモは決して弱くは無いし、重くもない。しかし、ああも簡単に壁に激突してしまうとはな。
「あとはお前だけだな。赤子の手をひねるも同然だ」
「それほどまでに強くなれる薬、なぜ仲間に使わなかった?」
「あん?バカかお前は?奥の手をモブキャラに渡すか?」
「どうせ嘘よ!。実際はまだ開発段階、もしくは量産化に成功していないだけでしょ!」
リモが壁にのめり込みながら叫んだ。威勢はいいが、さっきの一撃が結構ひびいているようだ。
「リモ、大丈夫なのか?」
「一撃でやられるなんて一番カッコ悪いこと出来るわけないでしょ」
まだ強がる程には大丈夫そうだ。
「次は同時に行くぞ」
「わかってるわよ。私だって学習くらいするわ」
次はリモと挟み撃ちするようにカブトに近づいた。
「あまい!」
カブトはダブルブレードを持った。
普通の剣に、逆さにもう一つ剣をつけた形だ。
カブトはダブルブレードを振り回しながら、リモに突撃した。
リモの方を先に倒そうとしているのだろう。
ただし、リモは決して弱い訳では無い。
さっきは油断しただけ。だといいが...
リモはカブトのダブルブレードをギリギリで回避して切りつけた。
だが、カブトは薬のおかげかもともと武闘派のおかげか、ものすごい脚力で後ろに飛び退いた。
その安心もつかの間、後ろには俺がいる。
俺は力いっぱいに背中を切りつけた。
ん?手応えがない...
カブトは上着の下に防具を着ていて、致命傷にはならなかった。
カブトは反撃とばかりに蹴りを入れてきた。
避けれない、左手で受けるしかない!
ぐっ...勢いが強くて左手が上がらない。
片手剣で良かった。
「どうした?左手は大丈夫か?」
「利き手があれば十分だ」
カブトは嘲笑した。痩せ我慢だと思ったのだろう。
実際その通りだ。
今回の章は結構悩みました。店長とリモはゼラがいたとはいえ、厄災を倒しています。そんなに強いのにカブトとの戦闘で苦戦してしまうと「カブト強すぎじゃね?」と、なってしまいます。幸か不幸か時間はあったので、なんとか思いつきました。あ、ドーピングすればいいじゃん!




