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忘却の花  作者: 野薔薇 太陽
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天才すら驚く才能

後書きと違うサブタイトルとなってしまい申し訳ないです。

それに近的は正確には半径13cm距離28mでした。

遠的は半径50cm距離60mだそうです。

 弓講座2日目の朝

 日の出と共に店を出て、昨日簡単につくった練習場に行く。...と言っても森だが。

 そこにはもうゼラが居た。いや、居るだけであればさほど問題ではない。

 問題なのは2日目にして、的の真ん中に矢を射抜いている事だ。

「やった!真ん中にあたったっす!おや?こんな所に店主さん、見ましたか?遂に出来ましたっす!」

 遂に?2日目の朝だぞ?早すぎる。

「そうか...なら次は的の距離を伸ばすか」

「どのくらいに伸ばすんすか?」

「60m」

「え?!」

「安心しろ、的を50cmまで大きくする」

「安心できないんっすけど...」

 そんなこんなで次のステップへと進むのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 今日一日中練習を見ていたが、ゼラの成長スピードは尋常ではない。はっきり言って才能だけでは説明できないほど、人並み外れている。

 このまま行けば1ヶ月。いや、1週間もすれば俺を超えれる。幾人もの玄人が見れば妬み、苛立ちを隠せない事だろう。ちなみに俺は驚いている。

 気が付けばゼラは60m先の的に矢を当てる程度になっていた。

「もう昼だ、少し休憩しよう。俺は昼飯を食ってくる」

「了解っす。自分は弁当があるのでここで休憩するっす」

 その後、俺は森を出て昼飯を食った。もしかしたらゼラは昼休憩の間も練習してるのかもしれない。考えすぎか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 森に戻ってみるとゼラは居た。

 ど真ん中に矢の刺さった的と共に。

「店主さん!見てくださいっす!やりましたよ!自分、やってのけたっすよ!」

 半日で?おかしい。これではゼラの無双者になりかねない。何とかせねば...

「そうか...次は色んな体勢で弓を放ってもらう。さっきまでは両足で立っていただけだが、今回は座ったり、足場の悪い所だったりするからな。そっちの方が実戦では多い」

「了解っす」

 それから色んな体勢で、弓を放った。

 座る、木の上、滑りやすい所、仰向け、もの陰に隠れながらなど。

 なるほどなるほど、この作品は無双者らしい。

 そんな事を考えていたら、空は赤く染まっていた。

 もうこんな時間か。ゼラの練習を見ていると、時の進みが早く感じる。

「今日はもう終わりだ。明日は害獣を射抜く。それが出来たら合格だ。それと、弓が使えないくらいに近づかれた時のために、短刀の使い方も申し訳程度に教える」

「ホントっすか?!あれ?今日2日目っすよ?って店主さん?店主さーん!待ってくださいっす!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 街に戻ると、よく井戸端会議をする人に遭遇した。ちっ、面倒だ。

「ちょっと店主さん。聞こえてるよ」

 なんと...彼女は心が読めるようだ。

「そんな迷信は置いといて、ちょっと聞いてよ〜」

 また始まった。勘弁してくれ。

 5分後やっと話が終わった。話に内容はあまり覚えていない。だが、最後の内容は鮮明に覚えている。

「あと言い忘れていたけど、店主と一緒に居た可愛い子は誰〜?あの子が夜遅くに森に入っていくのを見たんだけど、森に何かあるの?」

「さあ?だが夜の森は危険だから、あいつに言ってくるよ」

 もしかしたら、昼も休まず練習していたのだろうか?どちらにせよ、森を見に行く必要があるな。

次回は「天才の素質がある秀才」にする予定です。

「メインキャラ登場編猫」は延期となりました。

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最後まで見て下さってありがとうございます。 ...でいいのかな? っと言いますと、作者(私)はインターネットなるものがすこぶる苦手です。 なのでこの文章がどこら辺に記載されるのか全く分かりません。 そんなこんなで始まったこの作品、最終章まで見て頂けると幸いです。 ではまた次の章で。
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