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忘却の花  作者: 野薔薇 太陽
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厄災編第三章 作戦会議

生活習慣が最近崩れ始めています。助けて下さい。

 姫様は国民全員にスイレンが来ていることを言った。

 やってくる数日前に言ったんなら、王都がパニックになる。だからやってくる数ヶ月前に言った。

 他にはスイレン対策も言っていた。

 防壁の強化、仮設住宅、兵力の増強。

 この国の人々は結構呑み込みが早いようだ。

 驚く人はいたが、犯罪に手を染める奴は激増することは無かった。少し増えたがな。


ーーーーーーーーーーーーーーー


「これからスイレン対策会議を始める。会議のネーミングセンスとか、メンツとか、場所とか色々言いたいことがあるが重要な事だけ言っておく」

「その発言がどうでもいい事よ...」

 なにか聞こえたが、重要そうではないから無視しておく。

「まず以前立てた防壁からスイレンに向かって遠距離からの攻撃をする。これはほぼ無意味だろうが、擦り傷を与えればいいくらいの感覚だ。だから危険だと思ったら逃げろ。目安はそうだな...この辺りに目印を置いておくから、その辺りを通り越したら逃げてくれ」

「ゼラ様の弓部隊全員でやるのですか?」

「まあそうなるな。あとスイレンが防壁を越えたら、ここら辺に誘導してくれ。そしたら不思議な力で潰す」

「随分とか漠然としてるわね。そもそも不思議な力って何よ」

「ん?体験してみるか?」

「ええ、是非してみたいわ」

 こいつって結構度胸あるよな。

「そうか、なら席から立て」

「うん」

「直立して」

「うん」

 そう言って俺はリモの腹に拳を当てた。

「なによ、くすぐったいじゃない」

「はあぁぁ...ぁぁぁぁあああ!!」

「ぐはっっ!!」

 リモがいきなり床に崩れ落ちた。

「え?!リモさん?!師匠、何したんすか!!」

「不思議な力で痙攣させただけだ。数分もすれば治るように設定しといた」

「え、えぇ〜」

「不思議な力って名前だと不安か?なら...思いの力でいいだろう」

「名前はどうでもいいんすけど...」

「この思いの力は他にもそれが封印ができる」

「封印っすか?」

「この文字(?)みたいなものをここら辺に書いていくんだ」

「その子供の落書きみたいなものを書きまくるんすか?」

「別に綺麗な方がいいが、綺麗さはあまり重要ではない。重要なのは気持ちだ」

「気持ちっすか?」

「そうだ。だから思いの力だ」

「じゃあ話を戻すか。どこまで話したっけ?ああ、そうだここら辺にスイレンを誘導させるって所まで...ん?」

 ここら辺の地形...たしかあれに似ているな...

「あの...師匠?聞こえてるっすか?師匠〜、おーい。あれ?目の色がまた変わっているような...」

 ゼラが彼に話しかけている間、床から這い上がった人がいた。

「よ...よくも...よくもやってくれたわね!!」

「リモさん?!良かった、無事なんすね!!」

「どきなさいゼラ!このクソ野郎喰らえ鉛拳!」

「鉛ってそんなに硬くないような気がするっす...ってリモさん、仕返しとはいえ殴るのは良くないっす!」

「だからどきなさいって言ってるでしょ!!クソ野郎、顔と腹どっちがいい?腹?腹ね了解喰らいなさい!」

 リモの拳は見事に顔に当たった。殴られた方はというと壁に激突する程飛ばされた。

 相当痛そうだ。

「あ、顔なんすね...」

「ん?なんで俺は壁にぶつかっているんだ?」

「ふん、私を床に貼り付けた罰よ」

「師匠さっきリモさんに目にも止まらぬ速度で殴られたんすよ」

「ほお、リモが思いの力を使えって言ったから使ったのに、お前は腹いせに俺を殴るのか。少しおしおきが必要かもな」

「あぁん?やんの?」

「やるからこんな喧嘩腰で会話してんじゃないのか?」

「あの〜お話の所すみませんが、会議の続きをお願いします」

 おっとうっかり会議のことを忘れていた。

「そうだな、話を少し訂正させてくれ。ここら辺じゃなくて、ここに書いてくれ」

「なにか違いがあるの?」

「あるから言っているんだろ」

「あぁん?」

 俺もなぜかリモに強く当たってしまったな。

 喧嘩とは同じレベルだから起きるんだ。

 つまり俺とリモは同レベル...

 なんか尺だな。

次回は「厄災編第四章 陽動作戦」の予定です。

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最後まで見て下さってありがとうございます。 ...でいいのかな? っと言いますと、作者(私)はインターネットなるものがすこぶる苦手です。 なのでこの文章がどこら辺に記載されるのか全く分かりません。 そんなこんなで始まったこの作品、最終章まで見て頂けると幸いです。 ではまた次の章で。
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