表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘却の花  作者: 野薔薇 太陽
28/72

厄災編第二章 準備

今回はわざと1週間遅らせました。決して!うっかりとかじゃあありませんよ!絶対に、絶っっったいにですよ!...嘘ですごめんなさい、熱中症にかかって遅れました。ごめんなさい。

 俺は武器を作っていた。

 勿論、訓練の合間にやっている。

 訓練の後は疲れてやる気が出ないからな。

 武器を作る理由はスイレンを倒すためだ。

 彼なのか彼女なのかは(見た人が全員死んでいるから)知らないが、国が恐れる人間だ。

 多対一の場合後者が前者を超える力があったとしても、疲労は同じくらい溜まる。

 この疲労が勝敗の鍵となる。

 相手を数で疲れさせ、弱くなったところを一気に叩く。

 だが、これくらい一国の王ならすぐにひらめく案の筈だ。

 ならなぜ、恐れるのか。

 これ推測だが、スイレンは疲れないのかもしれない。

 人なのかも怪しい。死者が動いているだけかもしれない。

 もしくは人をのろまな蚊を殺すほど容易いからかもしれない。

 そんなスイレンを倒す方法を二つ思いついた。

 一つ目は先手必勝。一瞬で蹴りをつける。

 スイレンが疲れなくても俺達は疲れる。

 二つ目は一撃離脱。敵は一人だ。交戦して一度下がっても追撃はされずらい。

 順番に攻めるため休憩を取れる。もしスイレンが疲労を感じるのならば、一方的に疲れさせれる。

 そして今、色んな種類の武器を作っている。

 スイレンは国を落としている。そんな武力に長けた者だ。だから色んな武器を使って、苦手な武器を戦いながら見つける。

 作ったのは、剣・槍・斧・弓・殴打武器など。

 どれも他人に教えられる程の技量はある。

「師匠〜!もう昼休憩終わるっすよ〜!」

 もうすぐこの街が戦場になるというのに何たる気楽な口調。

 いや、それがゼラのいい所かな。

 いや待てよ?そうだった、ゼラにはスイレンが来ることを言っていなかったな。

 今から言うかな...

 まいっか。


ーーーーーーーーーーーーーーー


 昼休憩が終わった後の訓練中にて、ゼラと兵士が会話をしていた。

「そう言えば、なんでいきなり訓練をするなんて言ったんすか?まさか血の英雄達が来た時に何もしてなかったからっすか?」

「なんか嫌味が含まれていませんか...?」

「そんなことは無いっすよ」嘘だな。

「血の英雄の事もございますが、それよりかはスイレンが来た時のためでしょう」

「え?!スイレンが来るって事っすか?!」

「え?ええ、ご存知なかったのですか?」

「...今日の訓練が終わったら師匠に聞いてくるっす」

「いえ、それはやらない方が賢明かと。王子は心配させたくなくて言っていないのではないでしょうか?」

「いやいやいやいや、師匠はそんな気の利く人じゃないっすよ」

「そうなのですか?王宮にいらした時はそんなことはなかったのですか...」

「あ、そういえば師匠って王宮にいたときにどんな感じだったんすか?」

「はい、それは...?!」

 おやおや、いきなり喋るのを止めてしまった。後ろから殺気立った視線を受けたからか?

「し、師匠どうしたっすか...?」

「いや、なんでもない。ただ、勝手に他人の昔話をしているから誰の事か気になっただけだ。訓練の手を止めてでも話すような程とは、そいつはそんだ有名人だな。ちなみに、誰の話をしていたんだ?」

「まさに嫌味っすね...」

「何か言ったか?」

「いえ何も」

「なら良し」

 そう言って俺は元いた場所に戻った。

「絶対に最初から聞いてたっす」

「そう言えば、王子は五感が人一倍優れていましたね」

 その会話も全て丸聞こえだ。

次回は「厄災編第三章 予兆」の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後まで見て下さってありがとうございます。 ...でいいのかな? っと言いますと、作者(私)はインターネットなるものがすこぶる苦手です。 なのでこの文章がどこら辺に記載されるのか全く分かりません。 そんなこんなで始まったこの作品、最終章まで見て頂けると幸いです。 ではまた次の章で。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ