王都内乱編第八章 ゼフィランサス
最近モチベが下がってます。あと絵描きに興味が湧いています。
囲まれている?!
でも大丈夫、これがあるからね。
この緑色の玉には驚きほどの空気が入っているんだよ!
え?知ってる?そうでしたか...
まあ、そんな事でまた緑玉を使った。
血の英雄のほとんどは頭は何も付けてないが、体は全身重装備だ。
そのため一度目は効くだろうが、二度目以降は対策される。
しかしここには未だに緑玉をくらってない者が一名、しかもそいつは遠距離攻撃が主なため軽装備だ。
「なんですか、これは?!」
案の定と言うべきか、吹き飛んだ。軽くだがな。
俺はゼラとリモの首を後ろから掴んで一気に...あいつの名前なんだっけ?
まあいっか、軽装備の女の方に駆け寄ってそのまま横を通って逃げた。あと蹴りをお見舞いしてやった。
「まちやがれぇ!」
「何やってる、ディ!」
「なんですかあの玉は!?」
「そんな事言ってねぇで追うぞ!」
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「リモ、走れるか?」
リモは突然首を掴まれて困惑していたが、今やっと状況を理解したらしい。
「1人で走れるから、早くその手を話しなさいよ!」
「ゼラ、1人で走れるな?」
「だ、大丈夫っす」
二人とも運動神経はいい方で、ちゃんと着いてきている。
「次のどん突きか十字路で二手に別れよう。俺が右で、お前らが左だ。俺は奴らが二人いても勝てる自信がある」
「了解かいっす!」「分かったわ!」
そうして俺達は二手に別れた。
「ゼフィ、あいつら二手に別れたぞ!」
「サリィお前は左、他の3人であの野郎を潰す」
「そんなにいるのか?!」
「ええ、いりますね。私が手も足も出せませんでしたから」
「そんなに強いのか?!ならしょうがない。俺ならあの2人を一度に敵にしても、勝てるがな」
「さあぁ行くぞぉ!」
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こっちに来たのは...3人か...すこぶる不味いな。
「三人?舐められたもんだな」
「また勝てるとは思わないでください」
「ディに勝ったからっていい気に乗るなよなぁ!そもそも俺達の強みは個々だけではない、沢山いることで何倍いにも跳ね上がる。だから血の英雄はチームなんだよ!」
実際そうかもしれない。協調性の高いチームは人が増えることで足し算ではなく掛け算になる。
それに俺が簡単に倒せたのは敵が遠距離攻撃、つまり支援に長けたやつ一人だけだったからだ。
これは一筋縄ではいかないな。
「行くぞぉ!!」
ゼフィの武器は片手剣。その洗礼された動きに隙は全くない。
一対一なら勝てただろう。だか、敵はまだ二人いる。
ガーベラの武器も片手剣。ゼフィの隙を補うように動いている。そのせいで攻撃のタイミングが伺えない。
奥からは、支援攻撃が降ってくる。ゼフィとガーベラの攻撃を守るのに精一杯なのに、遠くから更に攻撃されればひとたまりもない。
案の定、俺はおされている。
双剣で前衛の攻撃を守る度に、弓矢が飛んでくる。たまにはチャクラムも飛んでくる。
その攻撃を守れば、前衛から攻撃がやってくる。
戦闘開始十秒で勝敗は決した。
「呆気なかったなぁ」
「このようなやつが、血の英雄に勝てるはずがないのは、最初から分かりきっていたことではないですか」
「...少し警戒ししすぎたか?」
「ん?ガーべ、何か言いましたか?」
「...」
「気のせいだろぉ」
「そうでしたか」
のんに話してやがる。
こんなやつらに...こんなやつらに、俺やリモ達は殺されなければならいのか...
そんなの...そんなの許せない。許してたまるものか!
「...ろす」
「ん?彼何か言ってますよ」
「なんだってぇ?聞こえねぇぞ!」
「お前らを殺す!!」
その瞬間、体から力が湧いてきた。
そしてそれを知らせるかの如く、強い風が吹いた。
「なんだ、何が起きた!」
「落ち着いて下さい、ただ彼の左目が青く光っただけです!」
「さっきの女も、叫んだ時目が青く光ってたぞ!また亀裂が入るのか?!」
「分かりません!しかし彼女は右目です!」
どうやら俺の目の色が変わったらしい。
だがそんな事はどうでもいい。ただあいつらを殺すだけだ。
王都内乱編第六章で誤字を見つけました。
もう治っていますが、最後の所で「一対一」が「一体一」になっていました。
次回は「王都内乱編第九章 ガーベラの予定です」
 




