王都内乱編第七章サイサリス
最近忙しくて小説家になろうに手が付けられません。
そんな矢先に、足を強く怪我しました。
もうやってらんねーです。
それとH3(?)という所にこの作品を出そうと思います。
私はIT関係はよくわかってないので、よく分からないのですが、やってみます。
「なんだぁ、これは!」
「まるで捻れ大災害だ!」
サイサリスが捻れ大災害と言ったが、規模が違う。
大災害では空にジッパーが開いたような亀裂が無数にあったが今回は一つしかなく、とても小さい。
だが、驚くには十分すぎる事だ。
ん?今のうちに行けば、ゼラを助けれるんじゃないのか?善は急げだ。
俺は静かに屋根へ上がって、サイサリスの真上から飛び降りた。
幸い影は家の影で隠れていて、ぶつかるまではバレないだろう。
そして、グシャッ!!っと言う音が最適だろうか、そんな音がした。
いくら相手が俺よりガタイがよかろうとも、この高さから人が降ってくれば、一溜りもない。
「なんだぁ!?」このリーダーっぽいやつは何度言えば気が済むんだ?
周りが状況を理解する前にゼラを奪って、リモの隣まで避難した。
うむ、完璧だ。
「店長...?」
「ほら、助けに来たぞ」
「あんたの助けなんか要らないわよ!」
「そんな事言ってるから、ゼラが捕まるんだぞ?まあ、俺が助けてやったがな」
「?...ゼラ?それが?あんたちゃんと目付いてんの?」
こいつにはサディスティックの才能があるようだ。
「何を言っているんだ?ゼラならここに...」
丸太だ...は?こんなことってある?
「俺の特技は偽り。どんな嘘も容易くこなせる。奇襲をされようが、とっさに物の位置を欺けれる。人だろうがな」
まさか奪う直前にすり替えられた?だから俺が奪う瞬間に身を守るのではなく、ゼラを俺から見えない位置に隠したのか。
ゼラは未だにサイサリスに捕まっているようだ。
仕方ない、二つ目の方法に出るか。
「さあ、どうする?助けに来た救世主さ...な、なんのつもりだ?!」
俺がやった事は、笑っただけ。
笑っただけと言っても、とても不気味な笑い方だ。
流石に英雄でも頭のおかしいやつとは、あまり出会ったことはないらしい。
まあ、流石に危険な状況で不気味に笑われたら、誰だって気味悪がる。
「くくくく、」
「その気持ち悪い笑い方をやめろ!ゼフィよりも気色悪い」
「俺も気色悪ぃのかよ!」
そんなツッコミはほっといて、俺は少しずつ前へ進んだ。
「く、来るな!」
それでも俺は前へ進む。
当然と言うべきか、サイサリスは少しずつ後ろに下がった。
よし、あともう少し...もう少し下がれば...
「...!?サリィ!!止まれ!!」
「なに!?」
さっきまで口を開かなかったガーベラが叫んだが、時すでにお寿司。
サイサリスは後ろにあった緑玉をうっかり踏んでしまった。
これぞ二つ目の方法、緑玉を踏ませることだ。
踏むとどうなるかって?中にある圧縮された気体がはち切れんばかりに飛び出す。いや、はち切れたから飛び出すんだがな。
「うお!」見えた、隙のやつ。
「なんだぁ?」少し黙ってろ。
「...?!」お前はもう少し喋ろ。
「うわ?!」リモは驚かんでよろしい。
「ふほ?!」ゼラは口が塞がっているから、なんて言ってるかわからん。
さっきと違って騙すほど余裕のないサイサリスに一発蹴りを入れて、ゼラを助け出した。今回はゼラだ。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとうございますっす!」
まだあまり状況を理解していないようだ。
「次は気をつけるんだぞ」
「はいっす!」
「それと...リモ、立てるか」
風圧でコケたリモに手を差し伸べた。風速80m位だから、コケてもしょうがないがな。
ん?風速80mがどのくらいかって?台風くらいじゃね?
「...。1人で立てるわよ」
人の親切な気持ちを無下にするなんて?失礼極まりないな。
「やっとゼラも助けたことだし、三対三で戦おうか...リモ!後ろ!」
「え、何?」
リモが後ろをむくと、そこにはさっき俺が倒した敵がいた。
そう、デンドロビウムだ。
「喰らえ!」
「させるか!」
危機一髪と言うべきだろうか。ギリギリでリモへの攻撃を守った。
「ちょっと!そいつ倒したからこっちに来たんじゃないの?!まさか逃げてきたの?!」
おかしいな、倒したと思ったんだが...
「これでお前らは囲まれたってわけだぁ。さあ、ショーの始まりだなぁ」
万事休すってやつだな。
見えた、隙のやつ!は、あの大人気漫画からとっています。最近は人気なのですぐ分かりますが、数十年後に見たら、すぐには分からないかもしれませんね。
次回は王都内乱編第八章です。




