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忘却の花  作者: 野薔薇 太陽
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王都内乱編第六章 デンドロビウム

ゼフィランサスは品の無い話し方と言う設定ですが、実は彼は仲間から期待される程のカリスマ性を持ち合わせております。

 街で走っている人が三人。

 他にも走っているやつはいるが、この三人は別格必死で何かから逃げるように走っている。

 ...そう俺だ。

「どうするのよ!」

「流石に俺も四対一は無理だ」

「私とゼラは一人に入れないわけ?!」

 何故こんなに必死に走っているのに悠長にツッコミを入れれるんだ?

「次の十字路でお前ら二人は右に行け。俺は左に行く。もし、俺の方に来た人数が二人以下ならすぐ潰して助けに行く」

「その自身はどこから来るのよぉぉぉ!」

「リモさん、ここは師匠の言う通りにしましょう!」

「ったく、しょうがないわね!」

 そうして俺達は二手に別れた。

 こっちに来た数は...一人?

「俺は一人か、舐められたもんだな...サイサリス」

「ゼフィが指示したのですよ。貴方は他の2人よりかは少なからず強い。だから私が時間稼ぎに来ました。それと私はデンドロビウムだ!二度とまちがえないで下さい!」

 うーむ...俺は名前を覚えるのが苦手なんだ...

「そうか、ならすぐ潰してあっちの助けに行くか」

「口だけは達者ね!」

 デンドロビウムが攻撃してくるが、彼女は遠距離攻撃を主に使ってくる。

 例えば、チャクラム・小型ナイフ・ウニのような物・弓矢など。いや、このくらいか。

 時間稼ぎなら最適なのかもしれないな。逃げながら攻撃すればいいからな。

 だが、俺はそんなに過小評価されては困る。

 こっちも武器を手に取り...「何よその武器!舐めてるの!?」

 とても不満ありげな声だ。

「ん?双剣は強いぞ?」

「そんな武器使いこなせるはずがないじゃない!もしできたとしてもそんなに刀身が短ければ、私に攻撃を当てれるはずないわ!」

 まあそう怒るなって。

 彼女は侮られてると感じたのか、より一層攻撃をしてくる。

 だが、少し雑になっている。

 明後日の方向に投げたり、単純で少しわかりやすい軌道を描いたりしている。

 俺は一つづつ確実に無力化していき、逃げながら攻撃するガーベラに追いついた。

 ん?ガーベラだっけ?デンドロビウムだったような気が...まあどうでもいいや。

「てい!」

「ぐへっ!」

 変な声を出さないでくれ。鳩尾に一発くらっただけだろ。

 さて、手足を縛っておいたからゼラたちの助けに行くか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さーて、どうなってるかな〜?ん、あれは...」

 ゼラが捕まっている。

 えー...まじかよ...

 リモはまだ捕まっていないが、時間の問題だろう。人質もいるし囲まれている。

 ゼラを掴んでいるのはサイサリスか。やつは警戒心が強い。少しでも気が引ければな。

「ほーら、あんたも大人しく捕まりなよぉ。そしたら命だけは助けてやるよぉ」

「あんたも大人しく?ふん、ふざけんじゃなねえよ、ゼラは大人しく捕まってなんかないわ。訂正しなさい」

 リモは軽い怪我を負っている。戦闘があったのだろう。周りの物も少し散乱している。

 リモの武器は片手剣を両手で持っているだけだ。不利ではあるが俺が今助けに行けば、奇襲ができない。

 今も尚できそうな気配はない。

「訂正ぃ?あはははぁ!お嬢ちゃんこの状況をわかってないのかいぃ?お前に拒否権はないんだよ!」

「おいゼフィ、ならそもそもあいつにそんな事聞くな。時間が勿体ない」

「ったくしょうがねぇな...」

 そう言ってまた戦闘が始まった。

 っと言っても三対一をするのではなく、一人はゼラの拘束、一人は動いていないため、一対一だ。それでもリモは負けそうだ。

 剣術では互角だが、敵は剣術だけではない。たまに蹴ったり、殴ったりしてくる。当然そんな闘い方に慣れていないリモは無惨にもくらっていく。

「はぁ...はぁ...」

「おいおい、大丈夫か嬢ちゃん?息切れしてるぜ?」

「おいゼフィ、早く終わらせろ」

「わあってるよ、サリィ!」

「...みたいなのがいるから...」

「あぁん?今なんつった?」

「お前みたいなやつがいるから!!消えろ!!」

 リモは今までに聞いた事のないぐらいの大声で叫んだ。

その時空間に亀裂が入った。

まるで捻れ大災害の時のように。

次回は「王都内乱編第七章alone hero」の予定です。

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最後まで見て下さってありがとうございます。 ...でいいのかな? っと言いますと、作者(私)はインターネットなるものがすこぶる苦手です。 なのでこの文章がどこら辺に記載されるのか全く分かりません。 そんなこんなで始まったこの作品、最終章まで見て頂けると幸いです。 ではまた次の章で。
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