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忘却の花  作者: 野薔薇 太陽
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王都内乱編第四章 不吉な予感

最近トレーディングカードゲームにハマってます。ハマりすぎて小説家になろうに投稿するのをうっかり忘れてしまいそうになりました。

 二対一...と言っても、敵の片方は怯えている。

 実質一対一。

 何とかなる。よな?

「おりゃー!」

 ボスっぽいやつは威嚇のつもりか大声を出して力任せに無策で来るかと思いきや、動きに隙は想像以上に無い。

 チンピラばかりだと思っていたが考えを悔い改めないといけないかもしれない。

「だが!まだ甘い!」

 敵がある程度強くかもしれないが、俺だって強い。

 舐められては困る。以前シオンに舌で嘗められたがな。

 敵の攻撃を避けつつ反撃。

 剣と剣による殺し合いだ。一発当たれば大体決着はつく。

「いてぇ!」

「そこで好きなだけ叫んどけ。まあ助けに来るのはお前の大っ嫌いな警察くらいだろうがな」

 次はは弱腰のあいつ。

「ぎゃあぁぁぁ!助けてくれ...」

 き、気絶している...じゃあ次。

「これで終わりか」

 いや違う!後ろから視線を感じる!

 そういえば一人倒し損ねていた。

 攻撃が当たらない様に体を逸らしつつ後ろを向いた。

 おかしいな、誰もいない。倒し損ねた誘拐犯はもういない。

 じゃあなんで視線なんか感じたんだ?

 気のせいか。考えても仕方ないし。

 腹も減ったし、警察に後の事を頼んで飯でも食いに行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 気がつけばもう夜。昼前に色んなことがあったが、午後はなんもなかった。

 やっと帰れる。

 おや?家のあかりがついている。もうリモは帰ってるのか。

「ただい...何やってんだお前ら」

「何って、夕食を食べてるっす」

「この光景見て夕食以外なんかあるの?」

 夕食を食べてることくらいはパッと見でわかる。

「誰がつくったんだ?」

「自分っす」

 なるほど、次からゼラが家にいたら料理をつくらせよう。

「だがこんなに食材家にあったか?」

「あ、私が今日買ってきたの」

「かねはどうした?」

「え?貴方のとこで居候してるって言ったら、ツケでいいよって言われたわ」

 こいつ...

「さあ、師匠も食べましょう!シオンはもう食べ終わってるっすよ!」

 もう過ぎたことだ。この飯が美味かったらリモを許す事にするか。不味かったら死刑。

「もぐもぐ」

「もぐもぐとか言うやつ初めて見た...」

「俺は食べる時に「はむっ」って言うやつ初めて見たな」

「何よ!私とやる気!」

 俺はこんなやつを許さないといけないのか...

「そういえば、お前ら今日は何してたんだ?」

「今日?私は犯罪者を捕まえたわよ!いやー私ってば仕事ができるのね」

「奇遇だな俺もだ」

「はあぁ?!」

「自分は何事も無かったっす」

 ゼラは何事もなかったとはいえ、少なからず今日中に二回も事件があったのか。

 この街ってほんとに治安いいのか?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「昨日は事件解決お疲れ様でした」

 さて、今私は何処にいるでしょう。

 正解は自治体保安兼警戒人物どーのこーのとかいう団体の建物だ。

「昨日捕まえた奴らから何か有益な情報を得られたか?」

「いいえ、全くと言っていいほど何も進展はありません。下っ端は何も知らない様ですし、ボスの様な方は口を割りません」

「そうか、それと一人逃してしまった」

「それ自体は問題ないでしょう。そういえば昨日は少し気になる事がありました」

 気になる事?あからさまに聞いてほしそうだな。

「昨日は異常に事件数が多かったです。しかも時間帯は昼前から急激に増えています。昼前から何していましたか?」

 昨日は確か、昼飯を食った後は捕まえた奴らを警察と一緒に連行していたから午後は見回りに行ってなかったな、こんな事なら警察に捕まえた後を一任すれば良かった。

 しかし、取り逃した一人は今何をしているんだろう。

 もしかしたら、俺が連行して見回りに行けないのを他の犯罪者に言い回ってたり。

 そんなはずないか、俺以外にも犯罪者が嫌いな奴は沢山いるからな。

次回は「王都内乱編第五章」です。

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最後まで見て下さってありがとうございます。 ...でいいのかな? っと言いますと、作者(私)はインターネットなるものがすこぶる苦手です。 なのでこの文章がどこら辺に記載されるのか全く分かりません。 そんなこんなで始まったこの作品、最終章まで見て頂けると幸いです。 ではまた次の章で。
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