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第一章【眠石 ―ねむりいし―】

 一


 オレンジの光溢れる居間へ入ると、キッチンの方から、何かを炒める音が聞こえてきた。ぷんとゴマ油の香ばしさも鼻に届く。

 大輝は学生服の上着を脱いで、椅子の一つにひょいと掛ける。

「しゃくネエ、今晩は何? 肉野菜炒め?」

「あのなあ大輝」

義姉がキッチンから顔を覗かせた。短い黒髪が揺れる。

「帰ったらまず、ただいまだろう? 全く――お前ったら中学に入ってから行儀が悪くなったぞ。第一、部活もやってないのにこんな遅くまでどこに」

「ああ、ただいまただいま。それで今日は何?」

「お前の当てた通りだよ。それと炒飯と玉子スープ。もう出来るから手ぇ洗っといで」

義姉は顔を引っ込めた。

「お得意の中華か」

大輝はカバンも椅子の脇に置き、洗面所に手を洗いに行く。

 しかしものの数秒後には居間に戻ってきた。

「ねえ、しゃくネエ、そういえば今日さあ」

「早いな! ちゃんと石鹸で洗ったのかい」

「洗ったよ」嘘である。「今日、天気予報で雨降るって言ってたけど、なかなか降らないね」

大輝は言いながら席につく。

「そうだねえ」

義姉が、こんもりと炒飯の盛られた大皿と箸を手にキッチンから出てきた。義姉も義姉で、セーラー服の上にエプロンを掛けて料理をしていたらしい。これでは弟の行儀のことをとやかく言えたものではない。

 義姉は大皿をテーブルに置く。ここから蓮華で取り分けるのが殿山家流である。

「あたしが帰る頃から振りそうではあったけど」

「今晩のうちにDVD返さなきゃいけないから、出来ればこのままずっと降らないでほし――」

ぱらぱらと窓の外で音がしはじめる。

「――かったんだけど」

「最近は天気予報もよく当たるじゃないか」

「だね」

力なく笑い、大輝はうなだれる。

 てきぱきと動く義姉の手によってテーブルにはたちどころに温かな料理が並び、空腹のため鋭敏になった嗅覚と視覚が、大輝の胃袋を痛烈に刺激した。

「おお、毎度ながら見事な」

「さて――食べるか」

義姉も大輝の向かいに座り、さっさと箸を取って、いただきます、の一言と共に、自分の作品を小皿に取り分け始める。

 このパキパキした義姉、名を石楠花という。

 字面だけ見れば日本人とは思えないし、しゃくなげ、と音にしても、人の名前には聞こえない。珍妙な名だ。この変わった名は、義姉の祖父が付けたらしい。

 石楠花は大輝の父が再婚した女性の連れ子で、九歳の頃から一緒に住んでいる。石楠花の母――つまり大輝の義理の母でもあるのだが、彼女も三年前に急な病で倒れ、そのまま他界してしまい、それ以来殿山家の家事はほとんど姉の手でまかなわれている。

特にここ半月は、父が出張中で大輝と石楠花の二人しかいないため、まるで石楠花に育ててもらっているような錯覚すら覚える。

ただし石楠花の歳は、大輝とたったの二つ違い。同じ公立中学の三年生だ。

 さっきからテレビはついているが、音量を絞ってあるため、出ているタレントが何を言っているのか、耳を澄まさない限り判然としない。この中途半端なテレビのつけ方も、家の習慣である。

 ぱくぱくと野菜を口に放り込みつつ、ふと顔を上げると、石楠花はいつの間にか大輝の顔をじっと見つめていた。

 大輝は食べる手を止める。

「な……何?」

「いやあ、お前ってば、だんだん大きくなるね」

「何だよいきなり」

「背も伸びてるし、いっつの間にか、ちょっとずつ筋肉もついてきたしさあ。学ランだって、今はぶかぶかだけど、きっとすぐぴったりになっちゃうよ」

石楠花は首を傾げ、ふっと笑う。

「なーんか、可愛く無くなってきちゃったねえ」

「ほっといてくれよ」

大輝はぷいと下を向き、また食に没頭する。

かちんときたわけではない。そうまんざらでもなく、照れていた。

 下を向きながら、ちらり、石楠花の方を見る。

――お前の義姉ちゃん、けっこう可愛いよな。

クラスメートの羨望に満ちた言葉が蘇る。

 まあ、確かに。

中学三年生にしては妙に大人びた、端正な顔立ち。睫毛の長い大きな瞳。

分かりやすい色気こそ無いものの、十代前半のレベルとしては――明らかに及第点以上だろう。

 まあ、だからといって。

――ムラっとくること無いのかよ、おんなじ家に住んでて。血ぃ繋がってないんだろ?

先月そう言った友人の頭は、思い切り引っぱたかせてもらった。

 血が繋がっていないとはいえ、姉は姉。今さら異性として意識するようなことが出来るわけもないし、考えること自体失礼だ。第一石楠花のサバサバしすぎた性格は、あまり女性的とはいえないし……と、それは実のところ、完全な建て前である。

 健康美あふれるルックスはもとより、嘘のつけない裏表の無さ、細やかな気配り、見た目などに反して家庭的なところなど、姉の魅力的な面は、一緒に暮らしている大輝が最もよく知っている。何とも思わぬわけがない。

だから友人にその手のことを言われたとき、内心ではこう思う。

「……洒落にならないんだよな」

「うん?」

「あ、いや」大輝は首を振る。「こっちの話」

がつがつと炒飯をかっ込む。

 そのとき、かっ――と窓の外が光った。

 ほとんど続けざまに轟音が居間を揺さぶる。

 大輝は思わず視線を窓に釘付けた。

「うっわ……」

「雷か。こりゃ大雨になりそうだね」

玉子スープをすすりながら石楠花が予言した数秒後、つまらぬ言い方をすればバケツをひっくり返したような大雨の音が、さっそく始まった。


 二


 近くには電波塔があった。高い建物も無いではなかった。

 だから閃光のほとばしりがそれに直撃したのは、奇跡と呼ぶべきか不運と呼ぶべきか、少なくとも当たり前の出来事ではなかった。

 だが雷はそれに落ちた。

 住宅街を斜めに見下ろす小山の中腹、今となっては町の誰もが忘れ去った、苔むした巨石。木々に隠れ、べっとりとした山肌に半ばまで身を埋めた、縄で括られた黒い岩である。

 それが今、真っ二つに割れていた。巻かれていた注連縄も千切れ、岩のもとに落ちている。

 何かが言った。

 ――出られるのか。

 起き出した物どもは、この世ならざる言葉で、口々に囁きあった。

 この中で生き延びた甲斐があった。

 まさかこのような日が来ようとは。

 待て、「じんし」も起きるぞ。

 「じんし」! あれは恐ろしい。

 あのみじめな女怪のことか。それほど恐ろしいとも思えぬが。

 お前は何も知らんのだ。

 あれは狂っておる。

「じんし」は殺すぞ。人や馬だけではない。我らのことも遊び半分に殺すぞ。

 あれが目を覚ます前に。

 待て、起きたぞ。「じんし」が起きたぞ。

 弱っておるぞ。

 長い間あれだけの仕打ちを受けて、その上我らより長く封じられていたのだ。

 当然の道理。

 よく生きているものだ。

 殺しておくか。

 関わるな。関わるな。

 逃げるのがいい。

 放っておけばどうせ死ぬよ。

 そう、逃げろ、逃げろ。

 ――それらは、黒雲と雨に紛れ、方々へ散り散りに逃げ去った。

後に残ったのは、鳥居と、割れた巨石と、千切れた注連縄と――

 いや、もうひとつ。

 黒煙より出ずるが如く、白銀色の影が、闇からぬらりと姿を現した。

 それは矮小であった。ひどく弱っていた。

 雨に打たれ、それは啼いた。

「おおお」

恨むように、悲しむように。

 そして、ふ、とかき消えた。

 後には本当に、何も――


 三


 雨はどうやら止みそうに無かったが、見終えた映画のために延滞料金を払うのは馬鹿馬鹿しいし、どうせレンタル店まではさほどの道のりでもない。

 大輝は履き潰しかけたスニーカーに両の足を突っ込むと、傘を片手に玄関のドアを開けた。

「じゃあしゃくネエ、行ってくんね」

「本当に行くのかい? さっきの雷、ずいぶん近かったじゃないか」

「あれ一発しか落ちてないし、平気だよ。ぱっと行ってぱっと帰ってくるからさ」

「気をつけなよ……?」

「分かってる」

雷が相手では気をつけようもない、という無意味な突っ込みを飲みこんで、大輝は家を出た。

 実際、雨は強かった。

こんな豪雨はいつ以来だろうか。風はなく、重い雨粒がデタラメな勢いで、垂直に町に叩きつけられる。狂ったような雨音で自分の足音もよく聞こえない。

人通りはほとんど無く――それはこの辺りではいつものことか――アスファルトの地面が、満遍なく、黒く飛沫いている。

 住宅地を抜け、大通りに出ても、車すらさほど走っていなかった。

 大輝はレンタルビデオ店に駆け込み、胸に抱えてきたものの少し濡れてしまったレンタルバッグを返却してから、一応ぐるりと店内をながめて回った。

 特に借りようと決めていたものも無ければ、これといって目をひく新作も無い。

 ちょっと棚から目を離して見回してみると、客は自分と一組のカップルしかいなかった。

 ――出るか。

 無理に選んだ映画が面白かったためしはない。今日は見切りをつけることにした。

 閑散とした店をあとにし、再び黒い土砂降りの中に身を投じる。

 行きは小走りだったが、今度は完全に駆け足である。

「雨さえ降らなきゃ世のなか平和なのに……」

理屈の通らぬことを呟きつつ、傘を前へ突き出して大通りの歩道を走る。

 と、不意に、足元に白く小さな影が差した。

「うおっ――と、とおっ?」

けんけんと片足で跳ね、そのまま体制を立て直せず、派手に転倒する。

傘が飛んだ。

ガードレールに思い切り肩がぶち当たる。

「痛っで……っ! こ、このガードレールっ!」

レールが無ければ、たった今通り過ぎていったトラックに轢かれて痛いでは済まなくなるところだったのだが、そんなことは関係なく大輝は悪態をつく。

何にせよ一瞬でずぶ濡れである。

 こうなった原因はどこかと見回せば、電柱の影で震えている、白い生き物が目に入った。

 白というより銀だろうか。

雨に濡れ、痩せ細った、小さな動物がうずくまってこちらを見ている。

「何だこいつ……仔犬?」

犬にしては目つきが鋭すぎるような気がしないでもなかったが、ともかく大輝は体を起こし、歩み寄って手を伸ばす。

「捨てられたのか? おいで――、てっ!」

反射的に手を引っ込める。手の甲を引っかかれた。

「何だお前……いってぇ……普通犬って噛むもんだろ……?」

傷口からはすぐに血が滲んできたが、降りしきる雨に流されてゆく。

 犬は電柱の陰に隠れたまま、警戒心をむき出しにしてこちらを睨んでいた。

 取りあえず転がった傘を拾った大輝は、骨が折れていないことだけ確認して、差しなおした。もう全身濡れているので無意味といえば無意味だが、傍から見れば、持っているのに差さないのも不自然というものだろう。

「……ま、いいか。どうせうちは、しゃくネエが動物苦手で飼えないしな。誰かいい人にでも拾ってもらえ」

睨む仔犬に言い残して、大輝はまた走り出した。


 四


 温かなシャワーを、まだ若いともいえぬその身に受けながら、石楠花は静かに歌っていた。

湯気とシャンプーの香りが充満した、狭い安堵の空間。

心地よさに身を委ね、石楠花は目を閉じていた。

 だがある刹那、不意に何かを感じ、すっと瞼を上げる。

「何だ?」

シャワーを止める。

 水音。

窓の外――雨音。

漂う湯気。

 視線をはしらせる。

 何も――いや、何だ。何かを感じるのに、何だか分からない。初めての感覚だった。

 石楠花は知らないが、それは恐らく、対象が存在しなかった……いや、し得なかったからである。

ランプが町に灯り、電気が行き届き、やがてコンビニエンスストアが建つようになったこの国で、強くも曖昧なそれらはより所をなくし、いつしか姿を消していた。

 だが、石楠花の中に流れる血は憶えていた。

 感じる。

 ――だが、それだけだ。

「何だよ……」

ただ自分の感覚に困惑する。

 不意に玄関の方で物音がした。

「っ、た、大輝?」

思わず声が裏返る。

 ちょっと間があって、義弟の声が返ってきた。

「ああ、ただいま」

「お――かえり」

安心しつつ思う。

理由もなく、何をこんなに焦ったものか。

 急に恥ずかしくなり、石楠花は一人勝手に苦く笑い、扉越しに問うた。

「雨、平気だったかい」

「うん、まあね」

「ちょっと待ってて、今出るから。外、寒かったろ?」

「あ、いや、いいよ」

弟の声はなぜか狼狽した様子だった。

「そんなに濡れなかったから別に平気。俺、見たいテレビがあるからもう部屋に行くよ。お休み」

早口な言葉の後に階段を駆け上る音が続いて、やがてそれも二階へと消えていった。

 石楠花は首をかしげ、ぽつり呟く。

「変なヤツ」

それから、再びシャワーを出し、頭から浴びる。

 さっきとは比べ物にならないほど強大な何かが去来したのは、その数秒後だった。

 今度は耐え切れずにうずくまる。

 石楠花は、少なくとも理解した。

「何……これ。……普通じゃない」

この感覚は、恐怖であり、警告であり、殺気であり、そして闇だということを。


 五


 さて。大輝は考える。

 一体どうしてこうなってしまったのか。

 俺はそんなに動物好きだったっけ。そういえば昔アニメ映画で見たな。警戒してる動物に指を噛まれても、動じずに「怖くない」って言い聞かせて、なつかせる……って、こりゃそれどころじゃないぞ。引っかきすぎだろ。両腕ともこんな傷だらけになって、しゃくネエにどうやって言い訳するんだよ。つーかしゃくネエ、見つけたら怒るだろうな。猫が足もと通り過ぎただけでも悲鳴あげる人だもんな。まあ、あと半月もすりゃ親父が帰ってくるし、そしたら親父にも一緒に説得してもらおう。親父は物凄い動物好き――でもないけど、嫌いって話も聞いたことないし。……心もとないな。

でも仕方ないよな。

だって、だってさ。

 大輝は肩を落とし、それを見る。

「こいつ、可哀想だったんだもんなぁ」

 仔犬は、部屋の隅で伏せるようにうずくまり、大輝のほうを睨んでいた。

 あのまま走り過ぎれば良かったものを、つい気になって振り返ってしまったのが運の尽きだった。雨に打たれて震える弱った仔犬は、大輝にとってあまりにも哀れすぎたのだ。

 大輝はため息をつく。

「現代的じゃないな、俺って……こういうの弱いよ」

 とにかく、ぐしょ濡れの服を脱いでパンツ一枚になる。床が濡れてしまうが、フローリングだからさして問題はあるまい。

パイプベッドの枕元にあったスポーツタオルを手にとって、まずは自分の髪と体を拭く。

そしてTシャツを着て――

 ここからが一仕事だ。

 大輝は静かに腰を落とし、部屋の隅にうずくまったまま動かない仔犬に呼びかける。

「お前も拭くぞ。そのままだと体冷えるからな」

 犬は警戒して自分からは動こうとしない。

 とはいえ、これ以上引っかかれてはかなわない。

大輝はそのまま、じっと仔犬の方から近づいて来るのを待った。

 見つめあい、見つめあい続け、五分後。

「……。来ないな」

状況変わらず。

 作戦変更である。少しずつ近づくしかない。

「よーしよし、そのままじっとしてろよ」

今まで出したこともないような猫なで声をかけつつ、腰を落としたまま、じり、と前進する。

 それだけで仔犬はびくりと身を縮めた。

 大輝は動くのをやめた。

「……お前」

 この怯え方は、いくら何でも尋常ではない。

大輝と会う前、よほど怖い目に遭ったのだろうか。

そうかも知れない。

何か――ひょっとしたら誰かに、苛められでもしたのかも知れない。

 ふう、と息をつき、大輝は猫なで声をやめて、仔犬に語りかけた。

「あのさぁ……よく聞けよ。俺、怖い人じゃないから。お前が誰に何されたか知らないけど、俺は絶対お前のこといじめないから。優しくするって約束するよ。分かるか? 約束」

 銀色の犬はうずくまったまま、じっと大輝のほうを見ている。

 赤い眼だ。犬のことはよく知らないが、こういう眼の色もあるのだろうか。

「だからさあ、ちょっと体だけでも拭かせてくれないか? お前ただでさえ弱ってるっぽいのに、そのままだと体が冷えて死んじゃうだろ。分かってくれよ。なあ……頼む、この通り」

大輝は頭を下げる。

 沈黙があった。

 ゆっくり顔を上げて見ると、犬は立ち上がり、一歩、一歩と、おぼつかぬ足取りでこちらへ歩いてきていた。

「お……?」

大輝は目を丸くする。

 仔犬は大輝の足元まで来ると、ちょっとこちらの顔を見上げてから、ぐてっと寝そべった。

好きにしろとでも言わんばかりに。

「――は、はは」

大輝は思わず笑った。

「何だよ……話せば分かるじゃん」

なぜだか無性に嬉しかった。

 それから、タオルで全身を拭いてやりながらも、大輝は仔犬に声をかけ続けた。

「お前ってあれだな、なんか人の言葉が分かるみたいだな。しかしぐしょ濡れ――あれ、お前女の子か。そっか。いや、なんか確かに女の子っぽいな。どこがって言われても分かんないけど」

 そうされている間、仔犬は目を閉じて、じっとしていた。

「へえ……拭いてみると、けっこう真っ白でフワフワしてるんだ。尻尾とか、ふわっふわ。変わった犬だなぁ。たぶん外国の犬だろうな。……しかしメシはどうするかな。ドッグフードって、色々種類があるらしいし……とにかく明日買いに行ってみるか。今日はこっそりミルクを温めて――あれ? ミルクって猫だっけ。――まあいいか」

段々ただの独り言になってきた。

「お前、こうやって大人しくしてれば可愛いじゃん」

柔らかい。

「……飼ってやりたいな」

そっと頭を撫でてやる。

 仔犬は一瞬目を開け、顔を上げて大輝と目を合わせたが、大輝が微笑んでみせると、安心した様子でまた目を細め、少しだけ体を弛緩させた。




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