表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/35

第八章【小梅 ―こうめ―】エピローグ



 一


 他愛ないことを喋りながら酒を呑むうち、いつの間にか時間が過ぎていた。

 他の客が一人帰り、二人帰り、四杯目のビールを空けた小梅の呂律も怪しくなってきたところで、石之助は腕時計を見て舌打ちした。

「何でえ、もうこんな時間じゃねえか。電車が無くなっちまった」

「いいじゃんか」

小梅はへらへらと笑う。意味もなく笑うようになれば酔っ払いである。

「泊まっていきなよ。夜々ちゃんにエッチなことしないって約束したら、うちに泊めたげるよ」

「誰があんな狭ぇ部屋で宿借りするかよ。漫画喫茶か何かで十分だ」立ち上がる。「ほれ、もう行くぞ」

「えー?」

「駄々こねるんじゃねえ。もうここも看板だろうよ。ほら、立った立った」

「はあい……」

小梅は渋々尻を持ち上げる。

 石之助はそれを横目に溜息をつき、蛸入道のような店主に声をかける。

「大将、長居しちまったが、勘定いいかい」

「へい」

店主が伝票を片手に歩いてくる。

 石之助はジャンパーのポケットから財布を出しながら訊く。

「なあ大将、あんた、料理始めて長えだろ」

「へい」

店主は頷く。

 石之助はにやりと笑う。

「じゃあ色々なものを食いもしたろうな。何の肉が好きだ?」

「肉ですか。さあ……」店主は顎をさする。「日本人だから、肉つうより、やっぱり魚ですかね。どうしてです」

「なに、お前さんが余計な肉を食っていないかどうか、ちっとばかり気になってな」

「ありゃ」

店主は手を頭にやった。

「やっぱり旦那もあっしと同類ですか」

「その逆だ」

「あちゃあ、縛師の方ですか」

 小梅がふらふらと揺れながら横でうなずく。

「石之助はハゲだけど石字縛師なんだよねえ……世のなか面白いねえ」

「頭の毛は関係ねえだろうが。こりゃ剃ってるだけだ」

石之助は小梅の頭をはたく。

 気まずそうに店主は言った。

「気配は消してたつもりでしたがね」

「何、お前さんが小梅を見てる目つきで分かったのさ。――ったく、迂闊なんだよ手前は」

小梅をもう一度はたく。

 頭をおさえて小梅は二人の顔を見比べる。

「え? え? どゆこと?」

「お前が酔っ払うにつれて妖気を派手に漏らし始めるから、大将にお前が化け物だって知れたんだよ。なあ大将、それでチラチラと見てたんだろ?」

「へえ。この辺りじゃ見慣れない同類だと思いまして。しかし、旦那もそうかと思ったら、縛師の方でしたか。驚いたなあ」

「驚いたのはいいが、本当に余計なもん食ってねえだろうな」

「本当に食ってませんよ。あっしは自分のことを人間と間違えて育ったクチで……人間の肉なんざ、今さら気持ちが悪くて食えやしません」

「ふん、なるほど、確かに血の臭いはしてこねえな。――で、勘定はいくらだい」

「へえ。こちらです」

店主はかしこまって伝票を置く。

向こうで若い店員が、不思議そうにこちらを見ていた。

 そして二人は居酒屋を後にし、寝静まった夜の駅前をとぼとぼと歩いた。目指す方向は住宅街、つまりは小梅たちのアパートや、殿山家のある方面である。

 歩道をはみ出し、路肩を歩く小梅に石之助は言う。

「こら、危ねえからこっちへ来ねえか」

「車走ってないもん」

「そんなもんいつ通るか分からねえだろうが。いいからこっちへ――うお」

小梅が突然ガードレールを飛び越えてきたので、石之助は立ち止まって軽く仰け反った。

 両足で着地し、小梅は笑う。

「ジャンプ成功」

「馬鹿、酔ってるくせに飛び跳ねるな」

「ふへへ」

「仕方のねえ奴だ……」

石之助は肩を落として、再び歩き始める。

 小梅は、待って、と後を追いかけてくる。

「ちょっと石之助、あんまし早く歩かないでよ」

「お前がタラタラしてっからだ。ゆっくり歩いてたら夜が明けちまうだろうが」

「きゃっ」

悲鳴と転ぶ音。

 石之助は立ち止まって振り返る。

「おい、大丈夫か……、――っ!」

「あ痛たた」

「避けろ小梅ッ!」

「え」

地面に両手をついた小梅。

 その無防備な背に、振り下ろされた爪が叩き込まれた。

 短い悲鳴。

「ぎっ」

見開かれる眼。

 そのまま、背中を容赦無く切り裂かれる。服が破れて鮮血が散った。

 小梅が転がる。

 石之助は地を蹴って跳んでいた。

空中で廻し蹴りの二閃。いずれも当たらない。

 飛び退いた相手は三歩向こうへ着地し、低く腰を曲げて長い両手を揺らしながら、石之助のほうへその顔を向けた。

 うるわしく長い黒髪の間に垣間見えるのは、赤い、猫の顔だった。

体かたちは人間とそう変わらない。しかし全身に生えた赤い毛と長い尾、そして両手の鋭い爪は、確かに妖魔のものである。

妙になまめかしい輪郭や乳房の膨らみで女怪と知れるが、この女怪は今、明らかに正体を現していた。全ての力をむき出しにして戦うつもりでなければ、このような姿には決してならない。

 しかし。

「妖気が――無ェ……だと?」

化け物が正体を現したときに発散するはずの、生々しい気配を全く感じない。石之助は違和感を覚えたが、すぐに気を取り直した。

 ジャンパーの胸から竹の札を抜いて放つ。

 札は放たれざまに粉々に弾け、その姿を紫の雷へと変えた。

 猫の顔をした女怪は両腕を大きく振るい上げる。

 波のような紫の風が生まれた。

 雷と風は相殺し合い、衝撃波を生み、石之助が仰け反って目を塞いだ瞬間、女怪は忽然と消えた。

 石之助は視線をはしらせる。

いない――いや、上か。

 気付いたときには、もう、かわす他になかった。

 すんでのところで爪を避け、石之助は流れのままに肘を繰り出す。

 肘は猫の横顔に直撃し、女怪の身は大きく傾いだ。


 二


 禿頭の老人と桃色髪の娘が帰っていったので、残る客は一人になっていた。

 長いコートを脱ぎもせず、一人黙々と酒を飲んでいた、見た目にして三十前後の男である。

着ているコートだけならばサラリーマンのようにも見えるが、その下がどのような服装かは知れないし、しかも短く刈られた髪は金色で、荷物らしきものも無い。長く商売をしている店主の目にも、どのような仕事の人間なのか判断できない男であった。

 この辺りでは珍しいが、ひょっとしてホストか何かだろうか。そのようなことを思いつつ、店主は男に声をかける。

「お客さん、すみませんが、そろそろ看板です」

「――そうか」

男は顔を上げる。

端整な顔立ちだが、眼がひどく濁っている。

店主の背に何かがはしった。

 男は立ち上がろうとせず、暖簾を片付けに出てゆく若い店員を横目で見送る。

 そして呟いた。

「……いい店だな」静かで低い声。「常連も多いようだ」

「へえ。おかげさまで」

「お前は妖怪なのか」

「へ? ああ」店主は笑う。「さっきの話を聞いておられたんで……。いや何、冗談でございますよ。あの旦那はああした戯言の好きなお方で」

 店主の言い訳が終わらぬうち、男はポケットから一枚の紙を抜き出した。

不可思議な文字の羅列された厚手の和紙。

それをカウンターの上に置く。

 店主は紙を見て目を丸くする。

「その札は……お客さんも縛師の方ですか」

「縛師か――縛師といえば縛師だな。だが見神といえば見神だし、見ようによってはお前と同類でもある。全く下らない話だ」

「は……?」

「だが俺は結局のところ何者でもない。戯れに雷を落としたところで、何も変わることはなかった。お前のような者が羨ましいよ」

言いながら札の上に手を乗せる。

鈍い爆発音が響き、カウンターが発火した。

 紫の炎が燃え上がり、カウンター全体が、見る見るそれに包まれる。

 店主は悲鳴を上げる。

「な――あんた、何を!」

「こういう場所は必要が無いんだ。下らない場所など有るべきじゃない。分かるか?」

男はゆっくりと立ち上がる。

 音と声を聞きつけて、若い店員が飛び込んできた。

「うわっ」

燃え上がるカウンターを見て目を丸くする。

 コートの男は片腕の袖をまくり、肘から先を瞬時に変じさせた。

盛り上がる筋肉、ざわざわと生える黒い毛――黒腕。

 若い店員の顔面に、巨大な拳の一撃が振るわれる。

 殴られた店員は顔の下半分を失った。

吹き飛んだ顎が壁に叩きつけられて落ちる。

遅れて店員の体も崩れ落ちた。

 店主は声にならぬ声を上げた。

「野――郎――っ!」

肌が赤黒く変色して両肩が盛り上がり、口が耳まで裂ける。

 燃えさかるカウンターを飛び越え、店主は男に襲いかかった。

 コートの男は、変じていないほうの手で、店主の繰り出した突きを受け止める。

 涼しい顔で。

「力が強いな。鬼の類か」

「な――うああっ!」

そのまま店主の体は壁に叩きつけられる。

 男は飛び上がり、倒れた店主の傍に降り立って、その頬をかかとで踏みつけた。

 踏みつけながら男は笑っていた。

「まあまあの拾い物だ。――邪魔が入らぬうちに食うとしよう」

両眼が光り、禍々しい妖気が狭い空間を支配する。

 店主の悲鳴は数秒と続かなかった。


 三


 石之助は距離をとって舌打ちした。

「……畜生め」

口の端から血が滴る。

 この人通りの無い歩道で戦い始めてから、一分と少し。殺し合いとしては十分に長引いている。

 半猫の女怪は、数度に渡る石之助の攻撃を身に受けてなお、全くこたえている様子もなく、獣が獲物をどう仕留めるか思案しているような様子で、こちらの動きをうかがっている。

 既に石之助の息は上がっていた。

 ――強い。

 相変わらず妖気は感じないが、身の痛みがそう確信させる。

「何者だ、こいつあ……」

呼吸を整え、構えを直す。

 その瞬間、女怪に飛びかかった者があった。

 小梅であった。

「あああっ!」

背中に深い傷を負い、ガードレールの傍でうずくまっていた小梅が、不意に飛び上がって仕掛けたのである。

 石之助は叫んだ。

「馬鹿野郎、よせッ!」

 遅かった。

 小梅は半猫の女怪の上から、覆いかぶさるように組み付いていた。

 無謀な攻めであった。

 次の刹那には小梅の背中が破れ、そこから爪の長い血だらけの手が、生々しい音と共に飛び出した。

女怪の腕が小梅の腹を貫いたのだ。

 石之助は駆け寄ろうとしたが、小梅の声がそれを止めた。

「来ないで……っ!」

「な――」

「早く……もっと離れて……っ」

小梅は両腕で猫の頭を挟みこむ。

 石之助は小梅の考えを理解し、足のばねを限界まで使って大きく飛び退いた。

 ほとんど同時に小梅が口を開く。

 赤黒い粉塵が猛烈な勢いで吐き出された。

さながら爆発の如くに発生した毒の煙が、小梅と女怪を中心に舞い上がる。

 その瞬間、凄まじい突風が去来した。

 粉塵は嘘のように消え失せた。

 風に煽られてよろける石之助。

 何があったのか理解できずに、女怪に密着したまま硬直する小梅。

 寸でのところで毒を吸うことなく、その小梅を突き飛ばす女怪。

 小梅が再び地に転げる。

 男が――真っ直ぐに歩いてきた。

「何を手こずっている、ホンマオグイの覚醒体ともあろうものが」

黒いコートを纏った金髪の男だった。倒れた小梅の傍らで立ち止まり、その姿を見下ろす。

「ふん、件の山ノ蛾が産んだ娘か……見事な毒霧だったな。しかし所詮は百年も生きていない小娘だ」

赤い女怪に視線を移す。

「お前の潜在力をもってすれば触れられることも無かったはずだ。目覚めたばかりでは上手いようにいかないか?」

「ホンマオグイ……紅猫鬼だと?」

石之助が目を見開く。

「まさか――こいつは……」

「殺さなくて良かった、か?」

「貴様は――?」

「会うのは初めてだが、お前は俺の父親を知っているはずだ。俺の顔に面影があるだろう」

「何……」

石之助は男の顔を見つめる。

 確かに、どこかで見たような目鼻立ちである。

 記憶を探る。

 そして石之助は再び目を見開いた。

「その顔――火高か!」

「そう。俺は火高の息子だ」男は満足そうに頷く。「そして同時に、あれを殺した者でもある。もっとも奴の情報は俺の中で生きているが」

「何を……言ってやがる……?」

「俺は石落という男の誤算の果てだ。奴は任氏の力をひどく恐れ、最後まで子を産ませることはなかったというのに、結局一つのミスを犯していた。そのミスがあの男を殺し、そして魂すら眠り石に閉じ込めた。もっとも最終的に消滅させたのは、麒の少年らしいが――」男は笑う。「ともかく俺という無意味な生命は、石落のミスが産んだ結果だ。ミスは欲望と交わり、下らない奇跡を起こしてみせたのさ。……さて、紅猫鬼」

赤い女怪を見る。

「もう行け。お前にはお前の、望むことがあるはずだ。こいつらとは――俺が遊ぶ」

両眼が紫に光る。

 紅猫鬼と呼ばれた女怪は頷きもせず、何かを思い出したように空を見上げ、跳び上がった。

そして隣に建つビルの壁に張り付き、ヤモリのようにするすると上ってゆき、やがて屋上へと消えた。

 次の刹那、屋上から衝撃音が聞こえた気がしたが、何の音なのかは知れない。

 残ったのは石之助とコートの男、そして背中と腹部に深手を負った小梅だった。

 男は地に伏せた小梅の髪を掴み、力任せに持ち上げる。

「さあ」

今思いついたような口調で言う。

「まずはこの娘を殺そうか」

「止めろッ!」

石之助が飛び掛る。

 男は小梅の体を振り回し、石之助に叩きつける。

 石之助は吹っ飛び、小梅が血まみれの口で悲鳴を上げる。

「うああっ!」

「黙れ」

男の爪先が小梅を蹴り上げる。

 同時に手を離された小梅は、街灯より高く浮揚し、そして真っ直ぐに落下した。

 どしゃりと鈍い音が響く。

 立ち上がった石之助が再び襲い掛かる。

 しかし見えない壁に阻まれた。

「な――結界符――?」

「そこで見ていろ、力無き石字縛師よ」

男は石之助に笑い、それから小梅の腕を掴んで引き上げた。

「いい顔だ」

怯える小梅の頬を、手の甲で撫ぜる。

その手が――首へと。

 小梅は呻いた。

「……石、之助」震える声。「た、すけ……」

涙。

それが最後だった。

 ごきりと骨の折れる音がした。

 小梅の体が男の足下に崩れ落ちる。

 結界が破れた。

 石之助は叫び声を上げて地を蹴る。

「貴様ァアッ!」

「邪魔をするな」

男の片腕が鞭のように振るわれる。

 その先端が消え、肉を叩く音が響き渡る。

 石之助は恐ろしい勢いで回転し、先ほど紅猫鬼が登っていった壁に背中から叩きつけられた。

「が……」

肺臓が潰されるような衝撃を受け、石之助は壁に寄りかかったまま硬直する。

動けなかった。

 男はそれを確認して小梅に目を落とし、その細い腕を引き抜いた。

まるでマネキンのパーツを外すような、淡白な動作だった。

 小梅はもう声すら上げない。反応も無い。

 美しかった瞳が既に曇り始めている。

 石之助は絶叫した。

「小梅――ッ!」

「今さら叫んでどうなるものでもないぞ」

男は引き抜いた腕を眺め、くんくんと嗅ぐ。赤い滴りが落ちてゆく。

「実に……良い匂いだ」

ぱかりと口を開ける。

 しかし、いざ齧りつこうという瞬間、ひとつの影が降り立った。

 影は地に張り付くように着地し、男に向けて鋭い爪を放つ。

 男は小梅の腕を捨てて飛び退いた。

「む――」

血が散った。男の肩がえぐれていた。

 影の放つ二撃目は炎だった。

白く光る灼熱は三日月のような形を取り、アスファルトの地面ごと、大雑把に斬する。

男はぎりぎりでそれをかわした。

 アスファルトの欠片が舞い散る、一瞬にして熱気を帯びた空間。

 油臭い煙の中で男は笑う。

「任氏かっ!」

「貴様は何者じゃ!」

黒いジャージを着た裸足の女。

シロであった。

赤い眼が爛々と輝いている。

 椰子の葉のようなポニーテールがざわりと揺らぎ、シロの全身が燃えあがる。

「妙な妖気を感じて飛んで来てみれば――何のつもりでこの者たちを襲った!」

「任氏か……確かに規格外のエネルギーを持っているようだな。あたり構わず全力を解き放てば、軍事兵器にも引けを取るまい」

「答えよ!」

踏み込んだシロが消える。

 男も消えた。

 切り裂く音がして、次の瞬間、二人の立つ位置が入れ替わっていた。

 炎が失せる。

 呆気なく崩れたのはシロのほうであった。

「――、馬鹿な」

背中が破れ、鮮血が噴き出す。

 男は笑った。その片腕は夜々と同じ、黒い腕へと変じていた。

「しかし遅い。そして、いつまで経っても詰めが甘い。先ほどの不意打ちで俺を討てなかったのは致命的だった」

「馬鹿な」鼻から血が流れる。「このしろよりも……強いじゃと……?」

シロは信じられぬものを見るように、男の顔を見上げる。

「それにその腕は……」

 どこからか数人の声がした。

 男は声の来る方向を見る。

「誰か来たか――まあ、あれだけの音がすればな」

肩をすくめる。

「今日はもう行くとしよう」

石之助に顔を向ける。

「そういえば名乗っていなかったか……俺の名は宮琵だ。宮に琵琶の琵でみやびと読む。下らない名前だろう?」

苦笑いしながらコートを翻す。

「また近いうちに会おうか」

紫の風が回り、男の姿は掻き消えた。

 それはわずか数分の悪夢だった。

 路上に残されたのは、立ち尽くすシロ。

 うち捨てられた小梅の体。

 膝から崩れ落ちる石之助。

 冷えた夜空。

 黄色い月が町を照らしていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ