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歴史改変戦記 「信長、中国を攻めるってよ」  作者: 高木一優
予告編 続・歴史改変戦記
97/98

1、メイキング

 「大変なり、大変なり、大変なり!」

 どうしたんだ、戸部典子君。

 「作者が新作を書こうとしてるなりよ。」

 ほう「あたしが会社を守るのだ!」が完結して二月くらい経ってるから、新作を書き始めるだろうと思っていたが、どんな作品だ?

 「異世界転生ものなりよ。でも、作者には異世界転生は無理なりよ。ゲームなんか麻雀ゲームくらいしかしないし、ファンタージーもラノベもほとんど読んでないのだ。」

 そういえば、異世界転生ものの原案を作者から聞いたことがあるぞ。

 「どんなストーリーなりか?」

 タイトルはこれだ。

 『異世界に転生したオレは女勇者のハイヒールで天下を取る!』

 異世界に転生したサラリーマンのオレは、そこで三十歳過ぎに見える女勇者と出会う。ところがこの女勇者は十七歳で老け顔にコンプレックスを持っている。

 「十七歳で老け顔のヒロインなりか? 作者の趣味を無理やり読者の好みに合わせようとしたなりね。」

 異世界は七人の魔王が支配していて、主人公と女勇者は魔王退治の旅に出るのだが、魔王は強力すぎて歯が立たない。そこで、主人公は女勇者に新たなコスチュームと武器を与えるわけだ。

 「どんなコスチュームと武器なりか?」

 コスチュームは紺のスーツに白のブラウス、武器はハイヒールだ。

 「ハイヒールが武器なりか?」

 ハイヒールに踏まれた魔王は悦びにうち震えて女勇者を女王様と呼ぶんだ。こうして、七人の魔王を奴隷にした主人公は新たな戦いへと向かう。

 まぁ、これは無いだろ。

 「ないなり!」


 それともうひとつあるぞ。

 『二時間ドラマの法則が支配する異世界で、オレは名探偵になる!』

 こっちは異世界ミステリーだ。

 主人公が転生した異世界の街は、犯罪が多発する古都だった。ここでは二時間ドラマの法則が世界を支配していて、断崖絶壁に追い込まれた犯人は全てを白状してしまう。

 主人公は名探偵になり、怪しそうなやつを次々に断崖絶壁に誘い込んでいくんだ。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、何人も追い込んでいるうちに犯人を見つける。

 「それ、ミステリーじゃないなり。」

 この物語は一話完結で、毎回素敵な女優さんが登場するのも見どころだ。

 「これは単なる作者の妄想なり。」

 これも無いか?

 「ないなり!」

 

 作者が思いつく異世界転生物はこんなもんだ。

 「そうなりね。『ロード・オブ・ザ・リング』の映画に三十分で挫折する人なりよ。ダンジョンが何かもよく分かって無いみたいなり。」

 作者の異世界転生ものを読むくらいなら、「歴史改変戦記」の第四部を読みたいぞ。

 「そのとおりなりよ。構想はあるはずなり。」

 戸部典子君、作者を説得してくれ。

 「分かったなり、作者のところに行ってくるなり!」


 「帰ってきたなり!」

 どうだった?

 「ブクマを稼げるのは異世界ものだって作者は言い切るのだ。今は異世界もののアニメを観て研究してるらしいなり。」

 どんなの観てるんだ・

 「『コノスバ』がお気に入りみたいなりよ。」

 なるほど、作者らしいな。

 しかし、作者には魔法は書けない。理屈が無いと書けないのが作者だ。

 早く諦めるように言ってこい。

 「行ってくるなり!」


 「帰ってきたなり!」

 どうだった?

 「『ロード・オブ・ザ・リング』の映画に再挑戦したなりよ。」

 第一部くらいは最後まで観たか。

 「やっぱり三十分で挫折なり。」

 それは旅立ちの後か?

 「旅立ちの前なり。」

 そりゃ無理だ。もう一度行ってこい。

 「行ってくるなり!」


 「帰ってきたなり!」

 どうだった?

 「やっと観念したみたいなり。異世界ものは諦めたみたいなり。」

 ようやくか。それで何を書くと言ってた。

 「『歴史改変戦記』だけど第四部じゃ無いらしいなり。」

 まさか、登場人物総取っ換えの「Zガンダム」パターンじゃないだろうな。もっと詳しいことを聞いてきてくれ!

 「行ってくるなり!」


 「帰ってきたなり!」

 どうだった?

 「『続・歴史改変戦記』だったなりよ。先生とあたしはそのまま出演なのだ。ただ、言いにくいけど先生は主人公から降ろされるなり。」

 なんだと、それじゃあ主人公は誰だ?

 「これも言いにくいけど、主人公はあたしなり!」

 ふん、嬉しそうだな。

 「あたしが主人公で、先生が語り手なり。『グレート・ギャッツビー』で言えば、あたしがギャッツビーで先生がキャラウエイなり。」

 要するに前と同じじゃないか。おまえ、主役だとか言われて作者におだてられたな。

 「作者はあたしがギャッツビーって言ったなりよ。」

 わはは、作者に騙されたな。

 「作者に抗議するなり。」

 行ってこい。

 「行ってくるなり!」


 「帰ってきたなり!」

 どうだった?

 「作者を殴ってやったなり。殴って全部聞き出したなりよ。『続・歴史改変戦記』は新しい構想と世界観を拡大させて描かれるなり。これがストーリーの下書きなりよ。」

 ほう、前に考えていた第四部とはずいぶん変わっているな。それに現代の風刺も入っている。少々危険な内容だが、面白いと思うぞ。

 「ただ気になることがあるなり。下書きにラストが書かれて無いなり。」

 これまではラストから逆算するようにして書いてきた作者だからな、先行きが心配だ。

 「途中で投げ出すこともあるなりか?」

 それはないだろう。何年かかっても完結するはずだ。たとえ投げやりなラストになってもな。

 「安心したなり、これから忙しくなるのだ。」


 では発表するぞ。

 『続・歴史改変戦記 「北のまほろば」』

 只今、執筆中につきしばらくお待ちください。


 『続・歴史改変戦記 「北のまほろば」』の準備期間には、「歴史改変大作戦」を連載します。

 「『歴史改変大作戦』って何なりか?」

 歴史改変戦記の第一部「信長様の大陸侵攻なり」を増補・改稿したものだ。

 「分量も三十パーセント・アップなりね。」

 ポテチみたいに言うな。


 では「歴史改変大作戦」の連載を開始いたします。

 「第一部をもう一回読み直してみようという人も、初めて読む人にも楽しんでもらいたいなり!」

 読者の皆様、よろしくお願いいたします。

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