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第1話 俺でよければ

明けましておめでとうございます!


今年初めての作品です!


この物語は友達ができない少女と青年の物語です!


ではどうぞ!

青年はアパートで犬の看病をしていた。


「あれ?ケガしてないな?」


青年はそう言って犬を見た。


「わたしはどこもケガしてないよ!」


そうどこからか女性の声が聞こえた。


青年は辺りを見た。


「誰だ!」


「ここだよ!」


犬はそう言った。




青年は下を見た。


犬は口をゆっくり動かした。


「ПОЁФОПФ!」


そう謎の言葉が犬の言葉から発せられた瞬間犬の体は人の形になった。



「えっ!犬が、人に!」


青年はあまりの出来事に驚いていた。



「あれ?どうしたの?君?」



そうビーストは青年に聞いた。


「いや!あの、何からツッコミを入れたらいいかわからなくて」


青年はそうビーストに言った。


「ああ、わたしはある理由でこの世界に来た獣人なんだけど・・・ねぇ」


ビーストは青年に話し掛けた。


「なんですか?」


青年はビーストをまじまじと見ながら聞いた。


「君は友達とか居る?」


ビーストは青年に聞いた。



「いや、幼稚園からずっと友達は居なかったな」


そう青年は言った。



「なら、わたしたちの世界に来ない?」


ビーストはそう青年に聞いた。

「えっ?」


青年は悩んだ。


今の仕事はただ働いて給料を貰う仕事だから楽しくないし昔自分の思っていた仕事とはかなり違う。



でも別世界に行って何かできるわけでもない。


「わかりました!行きましょう!」


そう青年は言った。



「なら、今から異世界に飛ぶけど覚悟はできてる?」


そうビーストは青年に聞いた。


「はい!」


青年は頷いた。



しかし青年はまだ気づいていなかった。


転移がかなり大変で落ちる場所がまだ決まってないことに。




ーー異世界ーー



真っ逆さまに落ちた青年は頭が水に填まっていた。


「大丈夫?」


そうビーストは呑気に聞いた。



「なんとか」


そう言って青年は起き上がった。


「それにしてもすごい落ち方したね」


そうビーストは青年に言った。


「ここが別世界なんですよね?」


青年はビーストに聞いた。


「うん、一応今から王女に会いに行こうか」


そうビーストは青年に言った。




ーーグロード城ーー



中に入って青年は辺りを見て感動していた。


「うおおおお!鎧に斧や剣まである」


青年はゲームに登場しそうな武器を見て感動していた。


「そろそろ王女の部屋に着くよ!」



そうビーストは青年に言った。



「はい!」



ーー王女の部屋ーー



中に入った二人は王女の眠っているベットに近づいた。


「はぁはぁ、ビースト?」



そう王女はビーストの名を言った。


「王女様、別世界から友達を連れてきました」


ビーストは礼儀正しく王女に言った。



「貴方は?」

王女は青年を見て聞いた。


「わたくしは水戸貴利矢と言います」


貴利矢は腰を低くして言った。


「ごめんなさい、ビーストが勝手な事をしてしまって、ビーストその人を元居た世界に返してあげなさい」


王女はそうビーストに言った。


「しかし王女さま!」


ビーストは王女の言葉に驚いていた。


「私は友達ができないんだから」


王女は悲しげな顔をして言った。


「俺でよければ友達になりますよ」


貴利矢はそう王女に言った。


王女は目を丸くした。


「えっ?」


王女はその言葉にすごく驚いていた。



「俺みたいなボッチでよければ友達になりますよ」



そう言って貴利矢は片手を差し出した。


「あっ」


ぽたぽた


王女の目からは涙が流れ落ちた。


「改めまして俺は水戸貴利矢といいます。君は?」



そう貴利矢は王女に名を聞いた。



「クルル・・・・よ」


クルルはそう貴利矢に名を名乗った。



「よろしくな!クルル」


貴利矢は笑顔でクルルの片手を掴んだ。


「うん・・・・よろしくね」



クルルは涙を流しながら言った。




ーーグロードの空き部屋ーー




貴利矢は空き部屋をクルルに提供してもらい部屋の掃除をしていた。


「意外と片付いたな」


そう言って貴利矢は辺りを見た。



「とりあえず寝るか」


そう言って貴利矢は適当にベットで眠りに入った。




ーー次の日ーー



貴利矢は目を覚まして隣を見た。


そこにはクルルが貴利矢の隣で眠っていた。



「やれやれ」


貴利矢はクルルを抱っこしてクルルの部屋に向かった。



ーークルルの部屋ーー



貴利矢はクルルの部屋を見ていた。


本が大量に置いてありどれも動物の絵が大量に描かれていた。



「どれも、友達がたくさん描かれてる話ばかりだな」


そう言って貴利矢はクルルの辛さを少し知った。


自分はずっと友達ができなかったがこの子には死ぬまで友達で居てあげようと。




ーー食堂ーー



食堂に来た貴利矢は厨房を見た。


そこにはツキノワグマとバッファローが料理を作っていた。




「おっ!あんたか別の世界から来たのは」


ツキノワグマはそう貴利矢に聞いた。



「ああ、そうだけど」


貴利矢はそうクマを見た。



「王女さまはこの国の最後の人間でな、この国には亜人族と獣人しかいないんだ」



クマはイスに座りながら言った。



「そうだったのか」


貴利矢は王女が人付き合いが苦手なのを知ってかなり可哀想と思った。



「あの人はずっと孤独だった この国に生まれて両親を亡くしずっと泣いていたんだ」


ツキノワクマは片手に持っていたサンドイッチを貴利矢に食べさせた。



「それにしても王女って言うから少し歳上な女性かなって思ったぜ」


そう言って貴利矢はサンドイッチを食べながら言った。



「ああ、この世界では6歳になると王になれるからな」


ツキノワグマはそう貴利矢に言った。


「そうだったのか、でもあの子は上手くやってそうだがな」


貴利矢はそう言った。


「ああ、いたずらはしないし心優しい子だからな」


ツキノワグマはそう言って料理を始めた。



「そろそろ戻らなくていいのか?」


貴利矢はそう聞いた。


「ああ、すまないな」


そうツキノワグマは言ってキッチンに向かった。




ーークルルの部屋の前ーー


貴利矢は中に入った。


「ちわっす!」


ガチャッ


そう言って貴利矢はクルルの部屋に入った。


「あっ!」


クルルは服を着替えている途中だった。


貴利矢は後ろを振り向いて外に出た。


「き、貴利矢早く入りなさい」


クルルはそう中から言った。


「あっ、はい」


そう貴利矢は頷いて中に入った。




ーークルルの部屋ーー



中に入るとクルルは黒を基調としたドレスを着ていた。



「あの、貴方に頼みがあるの」



そうクルルは貴利矢に言った。



「何でしょうか?」


貴利矢はクルルに聞いた。



「髪を結んでくれない?」



そうクルルは貴利矢に言った。



「えっ!?」


貴利矢はその言葉にかなり驚いた。



「ダメ?」


クルルは貴利矢に聞いた。



「いや、別に構いませんけど」



そう言って貴利矢はクルルの髪を結び始めた。



ーー数分後ーー



貴利矢は結び終えて鏡をクルルに見せた。



「えっと、一応俺の居た国の髪型でツインテールって言います」



そう貴利矢はクルルに言った。


「可愛い・・・・」


クルルはそう言って可愛い顔をしていた。


「あの、どうでしょうか?」


貴利矢はクルルに聞いた。



「うん、すごくいい」


クルルは笑顔で言った。



クルルが笑顔で言った瞬間周りにいた者達はすごく喜んでいた。



続く

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