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Magia Lost in Nightmare  作者: 宇治村茶々
第4章 落日の哀歌
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3章までのあらすじ

試験に合格し晴れて教会の一員となる資格を得たエーデルは自分の居場所を確立するため自らの意志で『魔女』の存在を知る道、ひいては『魔女』や『罹人』と敵対する『テンプル騎士団』になる道を選んだ。教会の人間たちはそんな彼女を優しく迎え入れたが、『魔女』との戦いは想像を遥かに超える苛烈なものだった。中でも黒いトカゲの魔女は圧倒的な力と人間並みの知性を持ち、エーデルの身体に消えない傷を刻んだ。



傷の痛みが引いてきた頃、エーデルは人間の姿を取り戻した新しい『魔女』たちと巡り合う。その『魔女』の中にはかつてエーデルに憑りついていたマルグリットの姿もあった。彼女は自らを『魔人』と名乗り、その場にいたエーデルを含む『テンプル騎士団』たちに戦いを挑んだ。


激化する戦いの中、1人の『魔人』がエーデルにある提案を持ちかけた。

それは、自分が教会の人間に手を出さない代わりに、仲間を逃がす隙を与えて欲しいと云うものだった。その提案は『魔女』と敵対する『テンプル騎士団』の1人としては到底受け入れられるものではなかったが、エーデルの目の前にいたのは仲間を想う間違いなく一人の『人間』だった。


エーデルは断腸の思いで彼女の提案を受け入れ、彼女を仲間の元に向かわせた。

彼女は約束通り教会の人間に一切手を出すことなく『魔人』の仲間を逃がし、自らは砲撃によって命を落とした。


その様子を目の当たりにしたエーデルは『魔女』にも『絆』があり、仲間を大切に思う『人間』と何も変わらない者もいると知り、魔女=悪と云う教会のスタンスそのものに仄かに疑問が芽生える。




しかし、マルグリットたちは誰かの大切な人を奪ってきた。それは止めなくてはいけない。そう考えたエーデルは弱い自分でも何か役に立てることないかと、自分が追体験させられた記憶を元にマルグリットの過去を探る事にした。


マルグリットの過去を探るため彼女の親友だったセーラの両親が住む町に1人で向かうエーデルだったが、不運にも途中で『魔女』の棲む『結界』を見つけてしまう。見て見ぬふりが出来なかったエーデルはまんまと『魔女』の罠に嵌り絶体絶命のピンチを迎えるが、結界の主とは違うムカデのような姿の魔女に救われ窮地を脱し、更には共闘する事になり、敵対している立場のはずの両者の間に奇妙の友情が生まれた。



そんな人を助ける『魔女』に遭遇したエーデルは、魔女=悪と云う教会の基本的なスタンスに更に疑念を深める。人間にも悪い人と良い人がいるように、『魔女』にも裁かれるべき者と、そうでもないものがいるのではないか、『魔女』だからと言う理由だけで殺すのは間違っているのではないか。











人類に対して明確な攻撃の意志を持った『魔人』たちの隆盛。エーデルは『テンプル騎士団』として、時に、ただの1人の人間として友である『魔人』や『罹人』と協力して、何度傷つきながらも彼女たちに立ち向かう。


『魔人』たちとの戦いの果て、マルグリットとの因縁の先。

彼女は何を思うのか。


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