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忘れ物?そんなに急いで取りに行く?

作者: 紅狂

「うそっ・・・ないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

焦る、焦る、焦る、そのせいで整理整頓されていた部屋の中がぐちゃぐちゃになった

「なんでわすれてくるのかなぁ・・・?」

「なっ!?」

「お姉ちゃんはドジっ子だなぁあ!?」

ばんっ!


「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

「さ、さすがにおちょくったのは悪かったよ・・・でも百科事典を投げるのはやめてよ!」

「うるさい!勝手に人の話を聞いてるのが悪いのよ!」

すごく怒ってる藍、それを少し笑いながら反論する裕太


「あぁ” ないぃぃぃぃぃぃ!」

もっと散らかる部屋の中。


「ご飯だよ~」

「ハーイ」

裕太はリビングに走って行った。



「「「いただきます!」」」



「裕太、最近学校どうだ?部活も初めて。」

「楽しいよ。部活でも先輩がやさしいし、その先輩早いんだよ!」

「へえー裕太も足早いからもしかしたらその先輩超すかもよ?」

「それを目標に頑張ってるよ!」


「っで、藍は?」

「なんか、上でやってるみたいだけど・・・」

「携帯がなくてすごく探してるみたいよ?」

「へ、へぇー」「そーなのか。」


ばたばたばたっ


「ちょっと学校行ってくるっ!」

「ちょっと藍!ご飯はどうするの!?」

「帰ってから食べるから残しといて!」


藍は何も持たず走って扉から行ってしまった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


=高校=


「はあ、はあ、やっと着いた・・・」

いつもなら遅刻ギリギリでもふつうに走ってこれるのに今回は疲れた。

たぶん、焦りがちがうのだとおもうけど・・・


「なんだ、お前も来たのか?」

「あれ?紅夜ってきてたっけ?」

「ちょっとこんな手紙が来てな」


紅夜は一つの手紙を見せる。

その手紙には、

『今日の夜、お前が行っていた風上高校にこい。きっといいことがある。』

と、だけ書いていたが・・・


「どう見ても怪しいよね・・?」

「内容は易しいのにな。」


「・・・まあ、お前はどうして来たんだ?」

「わ、私は・・・」

(ここで携帯を置いてきたと言ったら笑われるよね・・・)

「き、肝試しにきたのよ!」

「肝試しに行くのに全力で体力を使い果たすほど張り切る人はいないと思うがな・・・まあいい」

といって、紅夜は校門に歩いていく


「まあ、理由は聞かないが場所は同じだ。夜の学校なんだから一緒に行こうぜ?」

「わ、わかったわ」


藍は走って紅夜の隣に来た

そして、二人は学校に行った






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「もう、藍ったら携帯ないとだめなのかね~?」

「たぶん、連絡とかができなくなるから取りに行ったか、盗まれるとこわいからとかかな?」

「まあ、あいつはそういう性格だからな。」

「ちょっと裕太、お願いがあるんだけど、頼んでいい?」

「いいよー」

(たぶん、皿洗いとかだと思うしね)


「ちょっと藍にこれを渡してきてくれない?」

お母さんは、ランタンとデジカメを渡した

「んー、わからないことが2つあるんだけど・・・?」

「聞いていいわよ?」

「じゃあ、遠慮なく。なんで藍に渡しに行かなきゃいけないのかってのとその渡すものにデジカメがあるのかってこと。」


「じゃあ、逆に聞くけどこの時期で学校に行ったら怖がりの藍が帰ってくるとおもう?」

「ま、まあ・・・無理だろうね。 じ、じゃあデジカメは?」


「あそびごころ、よ♪」

「「・・・・。」」


「じゃ、じゃあいってくるね・・・」

裕太も家から出ていった。


「あのカメラってやばくなかったか?」

「え?何が?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「で、ここにいる、と」

藍に言われた。

「これとこれをね♪ 届けるためにね」


「こいつ、誰だ?」

「バカ弟の裕太」

「バカじゃねえよ!このバカ姉!」

「なんだと!?」


「何なんだこいつら・・・・」



ー1時間ー


「落ち着いたか?このバカ姉弟・・・」

「「バカっていうな!」」

「ああ、やっぱり姉弟だな」


「とりあえずだ、お前はかえってろ、修太。お前は来る意味もないだろ。」

「バカ姉が気絶しないようにみてるだけだから大丈夫だ、あと俺は裕太だ!」

「そういうことなら仕方ないか・・・」

「何がそうゆうことよ!私は怖くなんかないんだからねっ!」

「強がっててもうまくいかないよ~」

「うるさい!」


こんな騒がしい3人で高校の中に入って行った。


=学校のエレベーターホール=


「へえーバカ姉の学校、エレベーターあるんだ~いいなぁ」

「あんたは勉強しないと入れないわよ!」

「お姉ちゃんは泣きそうになりながら勉強してたくせに~」

「なぜそのことを!? 裕太ぁぁぁ~」

(またはじまった・・・)


そんなことをしてるなか、裕太が異変に気付く。


(ここを出ればっ)

目の前には入ってきた扉があった。

バンッ


「いててててて・・・・」

「えっ・・・」

「どうした!?」


紅夜が近づく。藍は青ざめて小さく震えている


実際に扉にぶつかった裕太は

「あれ?扉に鍵閉めたっけな?」

っといって扉を調べている。


「藍、どうしたんだ?」

「・・・・・。」

怖くなりすぎて何も言えないようだ・・


「裕太!今どうしたんだ?」

「あ、うん。いま、バカ姉から逃げるためにそこの扉に行ったんだけど・・・」

「そこの扉ってさっき入ってきたとこ・・・だよな?」

「たしかそうだよ。しかしなんでだろう?なんか引っかかったのかな?」


少し、調べてみる。

扉はどっちでも開けれるようなものだ。

まあ、突進しても開けれたりするんだが・・・・

ただ、信じすぎてしまってる時にぶつかると裕太みたいになる。

ちょっと恥ずかしいが、俺もよくなった・・・


「なんで突然しまったんだ?」

「おい、みてこれ!」

裕太のほうを見てみる。

そこには、文化祭のお化け屋敷の張り紙が・・・

「えっと・・これは去年の先輩のところだな。って、あっちにもあるだと!?」

見てみたら古いお化け屋敷の張り紙・・・しかも40年前ぐらいのか。

「旧校舎・・・か。」

「旧校舎ってなんだ?」

「ああ、今いるこの校舎は15年前に建てられた校舎らしい。で、その旧校舎が閉鎖されたのは30年前」

「15年は校舎ないってのはどうなんだよ!?」

「それは、知らん。」

「はぁー!?」

「知らないものは知らない。それだけ。というか、俺は高校入学した時から1週間前までの記憶が飛んでるんだ。」

「えっ、なにそのマンガみたいな記憶喪失w」

「笑うな!」

「で、なんでそんなに詳しいんだ?」

「あ、ああ。ここにな中学校の時の先輩が行ってて、よく文化祭なんかで呼ばれてな。その時に教えてもらったんだわ。」


バタッ

(いまごろ倒れた・・・だと!?)

「ねえ、今お姉ちゃんが・・・」

「言い方変わったな。2階に保健室があったはずだ、そこまで運ぶぞ」

「ああ。」


移動中・・・・


=2F 保健室=


「う、うぅ?」

「大丈夫か?」

「え、えぇ。大丈夫。」

「怪我してないよね?バカ姉?」

「バカ姉っていうな! まあ、けがはない・・・みたい」

「それはよかった。で、1つ悪い知らせなんだが・・・」

「出口がありません!」「ちょっ!オブラートに包め!」


「えっ・・・」バタッ

「また倒れたじゃんか・・・」

「あー、ごめん。ちょっと見張ってるからちょっと見に行ってきてよ」

「なっ、一人で行かせるきか?」

「うん!」

「おいっ!」


まあ、仕方なく保健室から出ていった。


=2階 保健室前廊下=

で、まあ一人で来たんだが・・・光源ないとほんとに真っ暗だなやっぱり。

さっきもよく保健室に行けたよな・・・


で、真っ暗。 一寸先は闇とはこのことと言えるほどの暗闇の中。

ぴちゃん ぴちゃん


水の音がする・・・

音のほうにゆっくり近づく。それと同時にポケットの中に入ってたジッポをつける

しゅぼっ


(すこしの光源にしかならないが・・・ないよりかましだな)


ぴちゃん ぴちゃん


音が近づいた。


ぴちゃん ぴちゃん


(!!?)

そこには赤い水たまりのようなものが・・・


そしてゆっくり上を見ると





天井に大きな穴が開いていた

そこから垂れている・・・



「う、うぁぁああああああぁぁぁぁああぁぁあ!!!」

紅夜は走り出した。



=2階 保健室=


「な、なんだよ!?」

明らかにさっきのはあの人の悲鳴だ。

あんな人が取り乱すなんてなんかがあるに違いない・・・

「バカ姉!起きろよ!バカ姉ってば!」

「バカ姉っていうな・・・で?紅夜はどうしたの?さっき悲鳴が聞こえたけど?」

「しらね。俺も止めたんだがいっちゃったからな」

「へぇー。そうなんだぁー」

「何その信じてない言い方は!」

「まあ、ちょっと見に行ってみましょう。」

保健室の扉に手をかけた藍。

がちゃがちゃ


ドアノブが回らない。


がちゃがちゃがちゃがちゃ


ドアノブを壊すぐらいの勢いでも回らない


「どうしたのお姉ちゃん!開けろよ!」

「まあ、閉めて行ってくれたんじゃないかな?」

「後ろ見れば壊して開けたくなると思うんだが!?」

「え?」

ゆっくりと後ろを振り向く。


さっきまで藍が寝ていたベットが徐々に消えていく。まるで壁が迫ってくるように

「ちょ、ちょっとどうゆうことよ!!」

「だからさっき言ったんだよ!」

「もう、こうなったら二人で体当たりするわよ!」

おりゃー!


ばんっ

「あかない。」

「冷静に言わないで開けようとして!!!」

がちゃがちゃ

ばんばん


もう、やけくそで扉を殴る。




「もう、迫ってるよ!!」

「わかってるよ!」


「もう、あけやー!」

押さないで引いてみた

「あ、あいた。」「ええええええええ!?」

「ととととと、とりあえず出よう!」

二人で保健室から出た。

どんっ!


後ろで音が鳴った。

見てみたら扉の先には壁しかなかった。


「ふう、助かった・・・」

「あの・・・どうしたんですか?」

「えっと、だれ・・・ですか?」

「あ、すいません。私は宵闇よいやみ さきです。」

「私は神風かみかぜ らんで、このバカが弟の神風かみかぜ 裕太ゆうたです」

「えっと・・・神風さんはどうしてここに?」

「えっと・・・ちょっと耳かして?」

「いいですよ?」

「携帯をね、教室に忘れて取りに行くところなんだけど・・・」

「はい。」

「みんなには内緒でお願いっ!」

「わかりましたっ!」


二人は軽く目を合わせた。


(女子には女子の連絡手段があるんだ・・・・初めて知ったよ・・・)


まあ、しかたないよね・・・


「知ってます?ここの校舎って旧校舎につながってるみたいなんですよー。ちょっと行ってみませんか?」

「え?ここから旧校舎って・・・結構遠くない?」

「しかも、外に出られないはずだよ」

「大丈夫っ、この校舎の中から行けるから」

「じゃあ、いってみる?」

「ちょっといってみよう。」


~~~~~~~~

「ここなんだけど・・・」

と言って咲は2階の鏡の前を指さした。


「え? ただの鏡でしょ?」

「確かここの鏡から行けたはずなんだけど・・・?」

静かに鏡に近づく。


(ドンッ)

「何!?」

「っ・・・・・」

裕太がぶるぶる震えながら鏡を指さす。


「・・・?」

しかし、私には普通の何も映ってない鏡にしか見えない。


「なんか見えるの?」

「あっ・・・あそこに誰か映ってた!」


震え声で裕太は言う。

「誰かが近くを通っただけじゃないの?」


(どんっ)

鏡から同じような音が鳴る。

(どんっドンッ)

「・・・たすけてっ」


鏡のほうから何か聞こえる


「誰か見える?裕太」

試しに聞いてみる

「・・・うん」

一応私も見てみる。


裕太と咲がうつってる。


・・・?


・・・そういえば、この鏡ってさっきもだけど



何も映ってなかったよね?


そのことに気付いた時には遅かった。


鏡からまばゆい光が出て、あたりを照らす。


そして光が消え。あたりが暗くなったときにわかった。

学校のすべてが左右反対になり。

どうしようもないほどの絶望感に陥る。

そう、私は悟った









私は鏡の中に入ったのだと








「・・・よしっ」

藍はたち、あたりを見回した。


周りはやっぱり暗い。一寸先は闇というのがあってる気がする

いつもの学校と鏡だが、配置は変わってない。


だが、一つ違った。

一見は普通の学校なのだが、

鏡から見えないところがない。


しかも、侵食するように地面がどんどん消えていく。


「えっ?ちょっと!」


藍は全力で鏡に走った。


「ちょっと!誰か助けて!!!」


思えば少し聞こえた「助けて」の声。


もしかしたら同じ目に合っていたのかもしれない。


怖いのが苦手な人が結果。逆に自分が怖くなり訳が分からなくなりました・・・

最初らへん茶番が多い気がしましたが気にしないでくださいね?


ちなみにこの話は、私の出身小学校で噂になっていたものをもとにして書いてみました。

まず、この話のせいで夜の学校に今もいけないです(中・高校もです)

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