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第1章 6話 「炎の龍」

勝った。

何とか勝てた。

そう実感が湧いてくると全身から力が抜け、すぐさま近くの木に寄りかかる。


「いたた…」


治癒魔法でナイフが刺さった所を治癒したが、あくまでそれは応急処置に過ぎない。

やはり習得したての魔法では効果はイマイチなのだろう。そう実感せざるを得なかった。

倒した盗賊はひとまず騎士団に引き渡した方がいいのだろうか?だが再発した痛みと疲労でここから動けそうにない。

そう思った直後だった。


「レイナ!大丈夫か!!!」


遠くから声が聞こえる。 声の主はバルザだ。声が聞こえた方を見るとバルザだけでなくのら猫も一緒に駆け寄ってきてくれているのが分かった。


「ここから爆音が聞こえてきたから駆けつけたが、これは一体…?」


のら猫は言う。


「遅いですよ…全く」


私は倒れてるこめの方を指さし、ここで起きたことを話す。


「つまり…こいつが今までの盗みを働いていた盗賊ってことか」


のら猫は倒れてるこめを見つめ、どう対応するべきか考えている。

一方…バルザは…


「こいつがレイナに怪我を負わせたってことか!おい!起きろ!1発ぶん殴ってやる!!」


「まぁまぁ…落ち着いて」



バルザは私に怪我を負わせたことに対し怒っている。私はそれを宥めるが、どうやら怒りは収まってくれないようだ。こめの身体を乱雑に揺すっている。

それを見て苦笑いする私に、のら猫は私に話しかけてくる。


「レイナ。ひとまず、怪我の治療しよう。集中して魔法を使えば、傷は完全に癒えるはずだ」


「分かりました…」


私はのら猫の指示に従うことにする。


「目を閉じて想像するんだ。真っ白な2枚の羽を持つ金色の天使を」


天使?思わぬ内容につい困惑してしまう。

しかし傷の治療のためだ。精一杯の想像力で思い浮かべることにする。


えーっと…天使…天使…キュー○ッドみたいなのでいいのだろうか…?


そんな感じで想像してると、辺りから何かが湧き出てくるような音がした。

その音の出処が気になり、目を閉じるよう指示されたがうっすら目を開けることにする。

すると、私の周囲を囲うようにして、先程想像した天使とやらが中途半端に生成され溶けた状態でそこにいた。


「!?」


「目を開けないでレイナ。これはほんとに天使を呼び出してるんじゃない。天使の力を借りて治療してるに過ぎないんだよ。だから安心して目を閉じて想像を続けて」


私はのら猫の指示に従い、再び目を閉じ想像を続ける。


「そのままあの戦い時、使った療養魔法を思い返してみて」


のら猫は次の指示を出す。その指示にも従い、頭の中で思い返すと傷口から痛みがだんだんと引いていくのが分かった。


「完了だ。目を開けていいよ」


目を開け傷口を確認すると、傷口は閉じ綺麗なまでに元通りに戻っていた。


「す、凄い……」


「何とか治療できたか。はぁ…安心した」


のら猫は無事治療出来たことに安堵している。


「レイナ…本当に何ともないか?もう大丈夫なんだよな?」


一方のバルザはちゃんと治療できたのか信じきれてないのか挙動不審だ。


「えぇ…痛みも引きましたし、無事治療できたみたいです」


「良かったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


いや大袈裟だなおい。

最初会った時は物静かな人かと思ったが、案外そうでもないようだ。


「しかしレイナ。魔法を習得したてでよく勝つ事が出来たな。普通の人なら惨敗するだろうに」


「本当だよ。魔法習得の時もそうだったが、レイナはやっぱり他の人より魔法の才能が秀でてるんだろうな」


「そ、そんなことないですって…」


「いや、これは本当のこと。誇っていいだよ」


バルザとのら猫は褒めてくれる。

あまり褒められたことのない私はまたしても戸惑ってしまう。


「よし!とりあえず盗賊の件はこれで解決だ!あーあーやっと夜中の見回りが無くなるのか」


のら猫は背伸びをし、自分が騎士団に報告するから君たちは解散していいと私たちに言う。

のら猫はこめの手を後ろで縛り拘束した後、騎士団へ連れて行こうとする。

その直後だった。


「動くな!」


突然の見知らぬ声に背後を振り返ると、黒服を身にまとった多数の男たちが私たちを囲う。


「何の用だ?」


のら猫がその男たちに尋ねると、男たちは答える。


「その同胞を離してもらおうか」


「同胞…まさかお前たちこの盗賊の仲間か?」


「あぁ、そうだ」


「ちっ。ただ1人の犯行じゃなくて、複数人からなるグルでの犯行だったか」


私は周りを見渡すが、逃げる道などなく盗賊団が埋めつくしている。


「離さないって言ったら?」


「無理矢理にでも奪い取るまでだ」


すると盗賊団は一斉に武器を取り出す。

それはこめの扱っていた木製のナイフなどではなく鉄製ナイフ、ノコギリ、ハンマーと明らかに命を刈り取るための凶器。


「対話での解決は無理そうだな…バルザ!臨戦態勢!」


「言われなくても分かってるよ!」


のら猫の呼びかけにバルザも臨戦態勢をとる。

盗賊団はそれに答えるように行動で示した。


「野郎共!かかれ!」


無数の盗賊団が容赦なく遅いかかる。


「お前たちがレイナを傷つけた盗賊団…全員ぶっ潰してやる!!」


今も尚、憤ってるバルザは魔法を紡ぐ。


「水の精霊よ。集結し忌まわしい敵の心臓を撃ち抜け」


木の水滴、排水溝と至る所から集結した水は大砲の形を作り出す。


「アクアキャノン!」


そう発した後、大砲から巨大な水の玉が撃ち出された。

その水はたくさんの盗賊団を薙ぎ払う。


「危ねぇ!おいバルザ!俺まで巻き込まれそうになったじゃねぇか!」


「今は加減が出来そうにない!頑張って避けてくれ!」


のら猫の抗議の声をバルザはあっさり払い除ける。

そしてバルザは水を大砲の形から解き、多数の弓矢の形に変えた。


「アクアシューター!」


その弓矢から撃ち出された無数の水の矢は、盗賊団へ次々と直撃し倒していく。


「全く…バルザの奴、あんなに怒ってる姿見たことないぞ」


バルザの様子を見て呆れた様子ののら猫だが、その背後から物陰に隠れた盗賊の1人が弓矢を放つ。


「まぁこっちもやるべきことをこなすのみなんだけどね!」


のら猫は背後を振り返り、風魔法を使って撃ち出された弓矢と盗賊を薙ぎ払う。

そして向かってくる多数の盗賊団に向け魔法を放つ。


「風魔の渦!!」


風が発生し、それは小型の竜巻を形成する。

その竜巻に巻き込まれた盗賊団はすごい速度で吹き飛ばれたのが見て取れた。


その後もバルザとのら猫は魔法の力で盗賊団を次々と倒していくが、相手の数があまりに多すぎる。だんだん押されていくのが見てとれた。


「くそぉ!一体誰だけの人数がいるんだ!?」


「こいつら…吹っ飛ばされてもすぐ立ちあがって突っ込んできやがる。さすがにもう持ち堪えられそうにないぞ!」


それもそうだ。

これだけの人数を相手にし続けたらいつかはばてる。

盗賊団はそれを狙っていたのだろう。


「!レイナ上だ!!」


「え……」


のら猫の声を聞き私は、自身が寄りかかっていた木の上の方を見上げる。

するとそこには木の茂みからナイフを振りかざし落下しようとしている盗賊団の1人がいて……


「レイナァァァァァァァァァ!!!!」


バルザの叫ぶ声がする。

まずい。油断した。

このままではナイフが突き刺さる。

そう思った直後のことだった。


「おい。女の子1人相手に何ナイフ突き立ててんだこの三下」


見知らぬ男の声が聞こえる。

その声の持ち主は気づけば盗賊の横におり、その顔面に拳を叩き込んだ。

ゴブシャア!!!と凄い音がして盗賊が吹き飛ばされた。

殴った方の男はと言うと、私の横に立ち言う。


「全く……駆けつけてみればのら猫やバルザ以外の騎士団は駆けつけてもいねぇ。先に俺が着いちまったじゃねぇか」


「あ、あなたは……?」


私は聞く。

するとその男は私を一瞥し答えた。


「あぁ。話には聞いていたが会うのは初めてだな。第5の魔女の後継者」


知ってる?

私が後継者だってことを?

のら猫は1人にしかこのことを伝えてないと言ってた。

ということはこの人は……?


「騎士団第1部隊隊長兼プロイサン騎士団団長。とある親方助太刀するとしようか」


この人が騎士団団長…

仲間の1人が派手に吹っ飛ばされたのを見て盗賊団は慌てた様子でこちらに攻撃の刃を向けてくる。


「そこで待ってて」


親方はそう言い残すと盗賊団のいる方へと駆け抜ける。

走ってる途中、腰の鞘から2本の短剣を抜き出したのが見えた。

襲いかかってくる盗賊1人の攻撃を左手に持った短剣で防ぎ、それと同時に右手に持った短剣を逆向きに持ち替え、がら空きになった盗賊の胴体へと強く峰打ちし確実に意識を刈り取る。


「こいつ!早…」


盗賊の1人がそう呟きかけた。

直後、向きを変えた親方はとんでもないスピードでその盗賊の目の前にいた。


「な…」


盗賊の口から言葉が漏れるその前に右手に持った逆向きの短剣は胴体へと突き刺さる。

2人目の盗賊も意識を失う。


「このっ!」


親方よりかなり後ろにいた盗賊は近距離だと危険だと判断したのか、遠くから弓矢を放つ、攻撃を察した親方はその盗賊の方へと向き合い左手の短剣で攻撃を防ぐ、そしてすぐさま右手にある逆向きの短剣をその盗賊のいる方へと投げつける。

その短剣は盗賊の眉間へと直撃し、3人目の盗賊も意識が無くなる。

盗賊団はこのままとまずいと思ったのか親方に向け集団で襲いかかる。

親方から見て右から1人、左から1人、前から3人だ。

親方は周りの様子を確認すると、勢いよく地面を蹴り空中を飛ぶ。さすがにこれは予想外だったのか右と左から迫っていた盗賊は勢いよくぶつかる。前から迫っていた盗賊は突然の出来事に怯む。その怯んだ盗賊に向け親方は短剣を下向きに持ち替え、盗賊のいる目の前の地面に向けて落下攻撃をする。その衝撃で周りにいた盗賊団は吹き飛ばされた。


「くそぉ!こいつも運動魔法の使い手か!?」


「ばーか。そうじゃねぇよ」


全く相手にならないことに怒り狂う盗賊に親方は答える。


「なんで俺が運動魔法なんぞに頼らなくちゃいけない。そんなもんに頼らなくたって今みたいなこと出来るに決まってるだろ」


「は?……まさか…今のは…素の身体能力だって言うのか……?」


「いや俺、そんな身体能力高いわけじゃないし…しばくぞゴラァ!?」


「いや理不尽!情緒不安定かよおい!!」


なんか会話のIQが唐突に下がったような…

まぁそれは置いといて、今のは魔法を使っていないとするならば親方の本来の魔法は一体何だ?


「えぇい!運動魔法の使い手じゃないなら手っ取り早い!消耗戦だ!どんどん突っ込め!」


「にしても…さすがに人数が多すぎるな…仕方ない。じゃあ使うとしましょうかね!」


親方のその様子を見てのら猫は慌てた様子でバルザに呼びかける。


「例の大技が来る!防御耐性!」


「こっちまで巻き込む魔法は勘弁して欲しいぜ全く!!」


バルザは私の肩を掴んで抱き寄せてくる


「い、一体何が起こるの…」


私がそう洩らすと、親方は詠唱を紡ぎ出す。


「地の底で眠りし炎龍よ。その力を持って邪魔者を塵へと返せ!」


のら猫は横たわるこめを掴み、バルザのすぐ側まで駆け寄る。

のら猫がすぐ近くに来たのをバルザは確認すると水魔法を発動する。


「トランスフォーム!アクア・ウォール!」


すると私たち4人を囲うように水の壁ができる。

ちなみにこめは雑に地面に降ろされた衝撃で目が覚めたようだ。


「はっ!?ここは一体…私は誰?」


「目覚めてそうそうボケなくていいから…」


バルザは呆れた様子で呟く。

のら猫そんなこめの様子を見て溜息をつき言う。


「全く…相手が親方じゃなかったのは救いだったな間抜け」


「え?一体どういうこと?」


「なんでこいつはこんなに呑気なんだ……」


親方の詠唱後、辺りから炎が舞い上がりそれは龍の形へ変化する。

それを見たこめは顔を真っ青にする。


「う、嘘だろ!?」


その龍は空中へと高く浮かび上がる。

そして空中で向きを変え盗賊が多数いる地面へと勢いよく降り立ち激突した。

激突した龍は炎の壁となり広範囲へと攻撃を撒き散らす。

私たちを囲む水の壁から見える外の景色は真っ赤な炎に包まれた。


「こりゃ巻き込まれた奴は溜まったもんじゃないな」


のら猫は呟く。

バルザは無言で頷き、こめは相変わらず顔を真っ青にしてわなわな震えている。

こんなに広範囲で威力の高い攻撃、バルザの水魔法で防がなければ私たちは本当に危なかったのだと実感した。

そう考えているとしだいに炎は消え、街の風景が再び見えてくる。

バルザは水魔法を解除し、私は1歩前へと出て当たりを見渡すと襲いかかってきた盗賊団は全員地面に倒れ込んでいた。

これ…生きてるのだろうか……?


「別に死んじゃいないさ」


そんな疑問に答えるように親方は言った。


「一応、死にはしないほどの温度にはしてある。まぁ無事でいられるっていう保証はないがな」


親方は私たちの目の前に立つ。そして目を細めた。


「その男はなんだ?」


「あー、こいつはレイナが倒した盗賊団の実行犯ってとこだろうな」


のら猫は答え、地面に座り込んでいるこめを無理やり起き上がらせ前に立たせる。


「へぇ…今までの次元の主犯格はこいつか…」


「あ、あのー俺はこれからどうすればよろしゅうて?」


こめはびびって萎縮している。


「そうだな…とりあえず騎士団本部の地下牢にでもぶち込んでおけ」


「ちょ!仕打ち酷いって!許してよ!反省してるから!ほら貴方様の靴舐めます!ぺろぺろ」


「いい加減にしろ」


親方はこめをあっさり払いのける。

こめはまた地面に横たわって分かりやすく落ち込んでるポーズをとった。


「それで…レイナだったな。お前1人でこのバカを倒したのかい?」


「えっと…一応そうです…」


「1人の男を倒せるくらいに強い女……嫌いじゃない」


「何の話してます?」


「いや、なんでもない。ところでそのビリビリに破けた服装はお前の趣味か?」


「え…」


私は改めて自分の服を見ると、こめの攻撃を食らった時ので太ももとか二の腕とかお腹とか肩とか背中とかいろいろ丸見えになっていた。


「ッ!!!!!」


一気に恥ずかしさが込み上げてきて、慌てて両腕を肩に回し座り込んだ。


「まぁ原因はこのバカだろうな…とりあえず俺の上着を貸してやるからそれで隠しておけ」


親方は座り込む私に上着をかけてくれる。

私は両腕を通してとりあえず肌の露出を隠すことにした。


「ちなみに今晩はどこに泊まる予定だったんだ?」


「バルザの家ですけど…」


親方の問いに私は答える。すると親方はジト目でバルザを見つめる。


「お前……」


「いやいや!違う!これはのら猫に押し付けられたからで!っておい!お前もジト目で俺を睨みつけてくんなのら猫ぉ!」


そんなバルザに呆れてため息をついた親方は私に言う。


「とりあえず騎士団本部の空き部屋を貸すから今夜はそこに泊まりな。ちなみに着替えは?」


「ないですけど……」


「ん?じゃあ今日着てるその服は?」


「昨日の使い回しです…」


「お前……」


親方はまたジト目でバルザを見つめる。


「いや!俺の部屋に女の子の服なんてないんだししょうがないだろ!」


「はぁぁぁ…」


親方は深いため息をつく。のら猫とこめもバルザの杜撰な対応に呆れた様子だ。


「着替えはこちらが用意する。とりあえず俺に着いてきてくれ。のら猫とバルザはこのバカを頼む」


「はいよー」


「あのー俺にはこめっていうちゃんとした名前があって…」


「うるさい!とりあえずレイナに恥ずかしい思いさせたんだから2発殴らせろぉぉ!!」


バルザは相変わらずこめに激おこの様子だ。のら猫はやる気のなさそうな返事をしてこめを連れていく。


「じゃあ、行くぞ」


「は、はい!」


私は親方の後ろをついていく。しばらく歩き再び騎士団本部に着いた。

親方が本部の扉を開け私たちは中へと入る。

本部の中は初めて入るから、つい辺りを見渡してしまう。ちゃんと掃除させておりとても綺麗でなおかつ広い。


「空き部屋は2階に上がって奥の方だ」


親方は振り返ってそう言う。私たちは階段を上がり奥へと進んだ。親方の言った通りそこには部屋がある。

いかにも人気のないの感じがする部屋だ。

扉を開け中に入るとするとそこにはきちんとベッドに机、本棚やらと家具は揃っており、生活するには申し分なさそうだ。


「とりあえずはここをレイナの仮住まいにしようと思う」


「分かりました親方さん」


「親方でいい。あと敬語は使うな堅苦しい」


「わ、分かったよ…親方」


「うん。それで部屋に付け加えて欲しいものとかどんな服や食事がいいとか希望はあるか?」


「特にはないけど…」


「そうか、それは良かった」


親方は私の着替えを取って来ると言い、部屋を出ようとする。しかし部屋を出る直前、何かを思い出したように立ち止まった。


「そういえば、1つ聞きたいことがあるんだけどさ…」


「?何…」


そう私が答えた直後、親方は扉を閉じ鍵をかけ私の目の前へと迫ってくる。


「え…」


私は驚きで言葉が漏れる。親方は私の両手首を掴み壁へと押し付けて動けなくしてきた。

強引に押さえつけられたものだから背中を壁に打ち付けられる。


「くっ!い、一体…なに、を……」


親方は真剣な表情で私を見つめてくる。

私は恐怖が込み上げてきて、手には力が入らず足がガクガク震える。

これから一体どうなってしまうのだろうか?

恐怖は全身を支配し、私は為す術がなくなった。





























































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